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音声プラットフォーム運営の「Voicy」が27.3億円調達

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2022年7月13日、株式会社Voicyは、総額27億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Voicyは、音声プラットフォーム「Voicy」を運営しています。

審査を通過したパーソナリティ・芸人・タレント・起業家・スポーツ選手・企業などの音声コンテンツを配信するプラットフォームです。

ラジオのように構成のあるコンテンツから雑談など、多様な音声コンテンツを配信しています。

2022年7月現在、会員登録者数は約150万人で、チャンネル数は1,600を超えています。

今回の資金は、検索性や発見性を高める機能や、パーソナリティの収益やコミュニティ形成を支援する機能など、プロダクト開発・拡充などに充当します。

「令和3年度情報通信白書」によると、2019年のコンテンツ市場において、音声系の市場規模は8,172億円で、うちネットオリジナルが77億円となっています。

インターネット上の音声コンテンツ市場はまだ非常に小さいのですが、新型コロナウイルス感染症の流行によりラジオの聴取率が上昇するなど、音声コンテンツに注目が集まっています。

音声コンテンツは、何か作業をしながら聞ける「ながら聞き」が可能なこと、動画よりも手軽に制作できることといったメリットがあります。

また、アメリカでは、2014年頃からインターネットラジオの一種であるポッドキャスト(Podcast)の人気が高まっています。

ポッドキャストを聞けるアプリはiPhoneなどのiOS端末に標準でインストールされているほか、音楽のサブスクリプションサービス「Spotify」でも配信されているなど、さまざまプラットフォームから聞くことができます。

音声コンテンツは個人でも簡単に制作できるため、音声配信プラットフォームでは、著名人の配信だけでなく一般ユーザーの配信も多く、人気配信者も数多く誕生しています。

また、音声コンテンツは他メディアよりもCMに対する印象が良いこと、リスナーとの距離が近く親近感が湧きやすいことなどの特徴があるため、ビジネスにおいても注目が高まっています。

株式会社Voicyのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Voicyよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

Voicyは、人や社会を豊かにする声が集まる音声プラットフォームです。

目先の利益にとらわれることなく、未来のために価値を創造する企業であり続けたいと考えています。

その価値は、その価値の源泉となるのは発信者であるパーソナリティの声であり、これからも“パーソナリティファースト”を掲げていきます。

そのため、まずはパーソナリティがより快適に、安心して発信ができる環境づくりに資金を充て、明るい未来へ変えるプラットフォームを創り上げていきます。

・今後の展望を教えてください。

目的と重複しますが、まずはパーソナリティがより快適に、安心して発信ができる環境づくりを進め価値の源泉であるパーソナリティの声を充実させます。

毎日を前向きに生きているパーソナリティの声は、リスナーにその人柄がそのまま届きます。

届いたリスナーは、新しい価値観や情報に触れ、その気づきが生活を豊かにしていきます。

そういったポジティブな循環が、社会の豊かさにつながっていくと考えています。

Voicyは、明るい未来へ変えるプラットフォームを創り上げていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

パーソナリティは声を届けることで、新しい仲間が増え、自分もアップデートされる未来があります。

リスナーは声を聴くことで、新しい価値観に出会え、人生をアップデートできる未来があります。

その循環で、Voicyは、声で未来を変えていきます。

Voicyメンバーひとりひとりがそれに対して個人理念を発表したので、よかったら聴いてみてください!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000272.000021111.html

音声コンテンツは、まだ大きく注目されていませんが、ビジネスのPRの場としても有効かもしれません。「冊子版創業手帳」では、創業期におけるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

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