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2022年6月30日植物の高温・乾燥耐性を高めるバイオスティミュラント資材を開発する「アクプランタ」が8,000万円調達

2022年6月29日、アクプランタ株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
アクプランタは、植物をさまざまな環境ストレスから守るバイオスティミュラント資材を開発しています。
2022年6月現在、酢酸が植物の乾燥耐性を高めるというメカニズムをもとに開発した「Skeepon(スキーポン)シリーズ」を販売しています。
「Skeepon」を植物に投与することで植物自身の乾燥・高温耐性を高め、過酷な環境であっても生育を維持します。
今回の資金は、海外での製品開発やグローバルチーム体制の構築に充当します。
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バイオスティミュラント資材とは、ヨーロッパなど海外で注目されている新しい農業資材です。植物が本来持っている力を引き出し、植物や土壌により良い状態をもたらすことをコンセプトとしています。
具体的には、植物の暑さ・寒さ・塩害・干害・風などの環境的なストレスへの抵抗力・免疫力を高めることで、結果的に作物の収量増加や品質向上を実現します。
バイオスティミュラント資材と農薬の違いは、農薬が病気・虫害など生物的なストレスを緩和することを目的としているのに対し、環境的なストレスを緩和することを目的としている点です。
世界中でバイオスティミュラント資材が求められるようになってきた背景としては、世界的な食糧不足と気候変動が挙げられます。バイオスティミュラント資材は大きく変化する環境にも対応し、過酷な環境の農業を実現するため、今後大きく普及していくと考えられます。
またバイオスティミュラント資材は、主に天然成分・動植物由来の抽出物・微生物由来の代謝産物などから作られており、農家・消費者・環境のいずれに対しても安全なものであることも注目されている要因のひとつです。
アクプランタの「Skeepon」は、植物の高温・乾燥耐性を高める効果を持つ、酢酸をベースとしたバイオスティミュラント資材です。「Skeepon」を投与することで、干ばつや夏の暑さなどに耐えることが可能となります。
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