注目のスタートアップ

ナレッジ経営クラウド「Qast」運営の「any」が4.5億円調達

company

2022年6月15日、any株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

anyは、ナレッジ経営クラウド「Qast(キャスト)」を運営しています。

社内知恵袋と社内Wikiによって社内の情報・ナレッジを1か所にまとめ、簡単に検索できるようにすることでナレッジ経営を実現する情報共有ツールです。

質問・回答は知恵袋(Q&A)という形で行うため、質問・回答が蓄積され資産となります。質問する前に過去の回答を参照することができるため、同じ質問をくり返すという無駄を削減できます。

また、自ら発信する情報はWikiとしてまとめることができ、成功事例・仕様書・マニュアル・社内アナウンス・議事録などの共有に活用できます。

今回の資金は、全職種(ビジネス、開発、コーポレート)における体制強化を図るための人材採用、マーケティング、ナレッジマネジメントを組織に浸透させるための一連のサイクルを回す仕組み「Qastサイクル」の開発推進に充当します。

ナレッジ(組織にとって有益な知識・経験・ノウハウなど)の共有は、組織にとってとても大切なことです。

もしナレッジが共有できていないと、ノウハウを持った人材が退職してしまえばノウハウが失われてしまう、過去にやったはずの仕事なのにまた新しく調べてしまう、改善策を見失うなどの問題が発生してしまいます。

これらの問題は企業・組織に即座に影響を与えるものではありませんが、企業・組織が成長しないということであるため、競争力がどんどんと落ちていきます。

ナレッジの共有は基本的なことであると思っている人も多いでしょう。しかし、実際のところ、ナレッジの共有のための仕組みを意識して構築している組織は多くありません。

そのため、ナレッジを組織内で共有し活用していく仕組みを構築する「ナレッジ経営」が注目されているのです。

とくにテレワークの普及により、オフィス内で気軽に社員とコミュニケーションをとることが難しくなった状況では、従来は自然に行われていたナレッジの共有がうまくいかなくなっています。

この状況を改善するためにも、ナレッジ経営を意識し新たに仕組みを構築することが必要なのです。

創業期はコストの面から、業務効率を向上させるツール・サービスを厳選して導入する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期に特化した社内システムの構築のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ any Qast Wiki キャスト クラウド ツール ナレッジ ナレッジ経営 共有 情報 株式会社 検索 知識 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

会場を持たない中古車オークションサービス「QCA」を発表 事前登録を開始
2022年6月14日、カーベース株式会社は、「QCA」の事前登録を開始することを発表しました。 「QCA」は、会場を持たない、新たな業者向け中古車オークションサービスです。 出品・競り・落札すべてがオ…
「メルカリ」が物流サービスの企画・開発・運営を行う新規子会社「メルロジ」を設立
2021年10月28日、株式会社メルカリは、100%子会社として株式会社メルロジを設立し、新規事業を開始することを決議したことを発表しました。 メルロジは、物流サービスの企画・開発・運営を行うことを目…
AIアルゴリズム・モジュール開発やAI実装を展開する「日本データサイエンス研究所」が29億円調達
2020年10月19日、株式会社日本データサイエンス研究所は、総額約29億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 東大発のAI企業として、企業のDX推進や、企業へのAIの実装を展開しています。 …
健康宅配食サービス「FIT FOOD HOME」 できたてのお惣菜を冷蔵で届ける新サービス「シェフの無添つくりおき」をローンチ
2022年3月11日、株式会社AIVICKは、「FIT FOOD HOME(フィットフードホーム)」の新サービスとして「シェフの無添つくりおき」を2022年3月11日から販売開始したことを発表しました…
インターネット商店街「くらしのマーケット」運営の「みんなのマーケット」が40億円調達
2020年1月21日、みんなのマーケット株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 インターネット商店街「くらしのマーケット」を運営しています。 ハウスクリーニング・引越し・リフ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集