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2022年5月25日株式会社CONE 佐藤立樹|資料作成代行サービスの事業展開が注目の企業
資料作成代行サービスの事業展開で注目されているのが、佐藤立樹さんが2019年に創業した株式会社CONEです。
起業したばかりの起業家は大変忙しく活動されています。やらなければならないことがいっぱいで、1日24時間では足りない!と感じられる方も多くいらっしゃることと思います。
やらなければならない事の中には、事務的な作業の他に、事業内容を周知徹底して支援者や資金を集めたり、顧客を獲得するという販促活動があります。一日でも早く事業を軌道に乗せ、拡大路線へ導くためにも、これは重要な事の一つです。
初めて自社サービスに触れる方々に、その内容と価値を正確に理解してもらうためには、『伝わる表現方法』で相手に情報として届ける必要があります。
その際に必要となるのが『説明資料』です。
説明資料を上手に活用したことで販促の効率が上がり、支援の獲得がしやすくなったというケースもあります。それくらい、事業者にとって資料作成は大事で価値ある事と言えるでしょう。
しかし、伝えたいことを頭の中では整理できているけれど、それを文面化したり、わかりやすく表現するための資料作成にパワーがかかり、貴重な時間を圧迫してしまうということもしばしば起きがちです。
また、一生懸命工夫をして資料を作成したけれど、思っているような表現にならなかったり、イメージがずれて伝わってしまったりというケースもあるのではないでしょうか?あるいは、資料作成が属人的になっており、説明を担当する人によって表現や伝え方が微妙に違うがゆえに、本来なら得られるはずだった支援や顧客を逃してしまうということも考えられます。これでは貴重な時間と労力が無に帰してしまいます。
こうした問題を解消していくため、伝えたいことを『正しく伝わる』表現で資料化し、その価値を最大限に引き出すプロフェッショナルに、今注目が集まっています。
株式会社CONEの資料作成代行サービスの特徴は、資料を使うことによって達成したい目的を明確化し、構造的かつシンプルなデザインで仕上げられている点です。
シンプルゆえに、納品後の自社内での微修正もしやすく、汎用が効きやすいということも特長です。
株式会社CONEの佐藤立樹さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトを開発しようと思ったきっかけについて教えてください。
「c-slide」を開始するまでは動画制作、WEB制作、グラフィックデザインの3つのクリエイティブ軸で広告代理店、制作会社を中心にアウトバウンドの営業を行い、受託制作を行っていました。
代理店からの受託となると案件単価は高くはなかったので、直クライアントとの取引を増やして会社の売上を上げていきたいと考えていましたが、クリエイティブ領域では競合が多く、アウトバウンドでの営業には限界があったので、より発注ハードルの低いフロント事業を作り、直クライアントの販路を開拓したいと思っていました。
そこで、現COOの湯淺に新規事業立ち上げをお願いしました。彼は前前職から色々とご縁があり、資料作成の副業を行っていて、他のクリエイティブ制作よりも発注ハードルが低いことには気づいていたので、フロント事業にできるのでは?と思い、サービスを開始しました。
そこから様々な企業様からご依頼を受けることができ、今では制作チーム6名で毎月20社以上の企業様のご支援をさせて頂いています。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
c-slideの一番の特徴は「シンプル」であることだと考えています。
c-slideで作成し納品する資料のデザインはとにかく「シンプル」です。構造的なデザインに重きを置いているので、「かっこいいデザイン」ではないと思います。
資料全体の構成やページ毎の情報の精査、ロジックに沿ったページレイアウトの作成などの部分にこだわり、クライアントのゴール(受注、CV獲得…)を達成するためのデザインになっています。上記の通りデザインに凝っておらず、シンプルでわかりやすいデザインになっているので、納品後も社内で修正可能という点も満足していただいています。
また、料金体系も「シンプル」です。特急料金やオプション料金は一切なく、1ページ3,000円〜のページ単価のみの料金体系でクライアントが依頼しやすいことを大事にしています。
また、発注が来たら最短2日、かつ高品質で納品できるオペレーションを整えられたのも強みだと考えています。
・どのような方にこのサービスを使って欲しいですか?
大事な商談や打ち合わせ、ウェビナーが入った後に依頼してくださる方が多いです。ですので、その希望納期に間に合うスケジュールで予想以上のアウトプットをご提供すると、この短期間でこのクオリティが本当に頼んでよかったと言って頂けることが多いです。「目的を達成できる資料を急ピッチで作らないといけないが、社内にリソースがない」といった課題を解決できるのがc-slideではないかなと考えています。
たとえば、ウェビナーを毎月やらないといけないが、制作に時間をかけられないという場合にご依頼いただきます。資料を作るのが一番時間がかかるのでそこを外注する、といったパターンです。
そして、c-slideでは顧客スライド、情報をしっかり保存しているので、2回目以降は説明工数もかかりませんし、資料デザインが大きく変わることもありません。ウェビナーの「準備」を任せていただいて、クライアントはウェビナーの成果に集中できるので、満足いただいています。
また、営業組織、営業部にも好評です。
たとえば、営業スキルが属人的になっていて、これからの採用を視野にいれると教育コストがかなりかかってしまいそうだ、というクライアントがいました。そこで、資料を通して営業を標準化したい、とのお話を頂きました。資料を絶対に使って説明するという前提でc-slideで資料を作成し、今ではクライアントの営業部は全員c-slideで作成した資料の構成に沿って商談を進めており、営業の標準化を「資料」という切り口で叶えています。
営業に課題を感じている企業は、一度資料を外注して、資料を武器に営業の標準化を行うという選択をしてみてほしいです。
・このサービスが解決する社会課題はなんですか?
c-slideの目標は、資料作成で残業する人がいない社会です。
資料作成はあくまでも準備なので、後回しになってしまったり、暗黙の了解で業務時間外にやらないといけない環境がまだまだあります。
さらに、パワーポイントはだれでも触れるツールだからこそ、使うことへの向き不向きに関わらずとりあえずやらないといけない、といった場面も発生すると思います。そのせいで、向いていない業務に時間を費やし、本当に使わないといけない時間がどんどんなくなって、結果成果が出せず、仕事自体も楽しくなくなってくる、といった悪循環をなくしたいと考えています。
資料作成はプロに任せて、自分が本来やらないといけない成果に近い仕事、本当に向いている仕事ができるようになれば、社会人の仕事が楽しくなるんじゃないかなと思っています。社会人全員が自分が向いている仕事に時間を使えるようになれば、経済的にも幸福度的にも社会は良くなっていくと信じています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
創業期は映像制作/WEB制作のクリエイティブ事業のみだったのですが、無名のベンチャー企業のため、はじめは1からリストを作成し、提案資料を作成し、提案して失注、再度リスト作成から、という流れを繰り返していました。失注が重なり生活も苦しくなるため「もっと頑張らないといけない」と、1日20時間ほど働いていたと思います。ただ、手段を知らないがために、同じことを繰り返し、同じ時間の使い方をし、努力すればするほど全員疲弊していっていました。
そこで、営業する先を広告代理店に絞りました。そうすることで、提案資料やメール内容も「自分たちはこんなことができます。当てはまるものがあれば最安値でやります」という1メッセージを用意すればよくなりました。リスト作成、提案準備、提案、すべての時間を半分以上削ることができ、本当に大事なことに時間を使えるようになったのが大きかったです。
・今後、どのような会社、サービスにしていきたいですか?
少なくとも社会人は一日8時間くらいは働きます。それは1日のうちの大きな割合を占める時間です。だから、シゴトがうまくいけば人って幸せになれると思うんです。
創業当初の私たちのように、成果につながらない努力が多い職場や環境をなくしたい。だから、私たちは「どうしたら成果に直結しない努力を減らせるか」ということと「成功確率の高い解決策をつくりつづけること」で働く人の成功確率をあげて、社会人を幸せにしたいと思っています。
c-slideでは、だれもが成果に近い部分の仕事に時間を使えるように、すべての企業の資料作成を代行します。
・今の課題はなんですか?
資料作成を外注するという文化がまだまだ浸透していないように思います。
パワーポイントはだれでも触れるが故に、社内のメンバーに任せている。けれど、そのメンバーはデザイナーではないので、資料が最適な構成やデザインになっておらずゴールを達成できない。さらに、不慣れな資料作成に時間がかかってしまうので、本来の成果につながる仕事に時間を使えない、といったような悪循環が起きてしまっています。今後、現状では資料作成の外注なんて頭にないという方々に対して、このサービスの価値を届けられるか、感じてもらえるかが課題だと思っています。
・読者へのメッセージをお願いします。
事業をつくろうと考えたとき、自分が没頭できる領域でサービス/プロダクトをつくる。これが正直一番大事かなと思っています。
いままでいろんなサービスをつくって失敗しましたが、自分が知らない業界のサービスをつくったときは必ず失敗しています。自分ごと化できずに途中で熱が冷めてやめてしまう。顧客の解像度が低くて、結果お客さんに満足してもらえないとか。つまり、自分が没頭できないとお客さんが求めていることがわからず失敗するという構造なんだなと。こう聞くと当たり前ですが、これができていないケースはまだまだ多いんじゃないかなと思っています。
c-slideは、自分たちが過去に提案しまくって苦労していた時期があったからこそ、身をもって資料作成の負もわかりますし、耐性もありますし、本気で社会が抱える課題を解決したいと思えています。
新しい事業をつくるということは、ストレスがかかることではあるので、そもそも続けるのが難しい。そういう意味でも、自分たちが没頭できることをサービスにできれば、成功確率が上がると思います。
会社名 | 株式会社CONE |
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代表者名 | 佐藤立樹 |
創業年 | 2019年 |
従業員数 | 6名 |
事業内容 | 資料作成代行サービスc-slideの運営、クリエイティブ制作事業 |
サービス名 | c-slide(シースライド) |
所在地 | 大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル7F |
代表者プロフィール | 立命館大学在学中に、ベンチャー2社でインターンを経験し、卒業と同時に株式会社CONEを設立。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | CONE パワーポイント 佐藤立樹 資料作成代行 資料作成外注 |
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