注目のスタートアップ

ラストワンマイル配送プラットフォーム「CREW Express」運営の「Azit」が3.5億円調達

company

2022年5月11日、株式会社Azitは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Azitは、ラストワンマイル配送プラットフォーム「CREW Express(クルーエクスプレス)」を運営しています。

「CREW Express」は、ラストワンマイル配送の一括構築とDXを実現するプラットフォームです。

具体的には、コンサルティングチームによるプロジェクトの設計、配送パートナーの全国1万台以上のネットワークを活用した最適な配送パートナーの供給、リアルタイム位置情報を活用したAIによる適切な稼働管理を提供しています。

また、既存配送網の配送管理コストの削減や、配送効率の改善も行っています。

今回の資金は、プロダクト開発と組織体制強化に充当します。

ラストワンマイルとは、物流において顧客に物が届く最後の接点のことを指します。

EC大手のAmazonがこれほどまでにシェアを獲得できた理由には様々なものがありますが、特に配送スピードの速さは大きな特徴でした。Amazonは日本においては2009年から当日配送サービスを開始しています。当時、ここまでのスピード感で配送するEC事業者はほとんど存在しませんでした。それから配送スピードはECにとって差別化の要素のひとつとなっていったのです。

一方で、このスピーディな配送を実現するためには配送システムの最適化が必要となります。また、コスト面でも勝負できるように構築しなくてはならないため、配送システムを最適化するだけでなく、同時にコスト削減も図る必要があります。非常に困難な配送システムの構築が求められているのです。

Azitは、この配送システムの構築を支援するため、ラストワンマイル配送プラットフォーム「CREW Express」を提供しています。

「CREW Express」は、配達パートナーと荷主をマッチングするだけでなく、荷主企業のオペレーション設計から運用までを手がけることを大きな特徴としています。

企業の配送の一翼を担うという形になるため、比較的固定された配送が多くなり、配達パートナーには、長期・定期・曜日固定などの配達案件を提供することが可能となっています。

駅ナカやコンビニなどに設置されているモバイルバッテリースタンドにおけるバッテリーの回収・装填などに導入されていることを見るとその活用の幅が広く、今後の成長が期待されます。

新型コロナの影響により、ECはどのような業種でも重要なものとなりました。「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Azit CREW Express DX クルーエクスプレス プラットフォーム ラストワンマイル リアルタイム 位置情報 株式会社 構築 物流 資金調達 配送
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IT人材育成の「トレノケートホールディングス」が「日税ビジネスサービス」と資本業務提携
2023年1月31日、トレノケートホールディングス株式会社は、株式会社日税ビジネスサービスと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 トレノケートホールディングスは、世界15の国と地域で、IT…
タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の実用化・社会実装を推進する「aiwell」が資金調達
2022年7月29日、aiwell株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社レバレッジと、株式会社メタセクォイア・デザインです。 aiwellは、国立東京工業大学発のベンチ…
生殖補助医療自動化の実現を目指す「アークス」が5.3億円調達
2025年1月20日、株式会社アークスは、総額約5億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アークスは、生殖医療領域におけるロボット・AI技術を活用した製品開発を行っています。 今回の資…
ソーシャルセクターと企業向けに寄付DXシステムを提供する「コングラント」が3億円調達
2024年11月22日、コングラント株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コングラントは、ソーシャルセクターと企業向けに、寄付決済を中心とする寄付DXシステムを提供しています…
太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」と大容量・高出力蓄電池「Tesla Powerwall」をパッケージ提供するサブスクプランが開始
2021年11月9日、株式会社シェアリングエネルギーは、「シェアでんき」と「Tesla Powerwall」をパッケージ提供する新サービスを発売することを発表しました。 シェアリングエネルギーは、太陽…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集