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スマートロックなど不動産に特化したハードウェア・ソフトウェアを展開する「ライナフ」が資金調達

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2022年4月28日、株式会社ライナフは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、SBIインベストメント株式会社、ちばぎんキャピタル株式会社、宮銀ベンチャーキャピタル株式会社です。

ライナフは、オートロックマンション向け置き配対応化サービス「置き配 with Linough」や、顔認証で解錠を可能にするエントランスシステム「ライナフGate」、スマートロック「NinjaLockM」、不動産管理ソリューション「ライナフスマートサービス」など、不動産テック事業を展開しています。

「置き配 with Linough」は、オートロックの共有エントランスをもつマンションを後付けで置き配対応にするサービスです。配達員には制限付きの解除権を付与し、入館履歴を管理することで不正・トラブルを防止します。

今回の資金調達により、地域金融機関との連携を強化し「置き配 with Linough」の販路拡大を行います。

新型コロナウイルス感染症の流行によりECの利用が増加しました。宅配便の取り扱い個数が急増したことで、物流業界では再配達問題が大きな課題となっています。

国土交通省の情報によると、配達されたもののうち約2割が再配達となっているそうです。再配達は余計に労力がかかること、トラックから排出されるCO2が増えることなど様々な問題のもととなっているため、再配達の削減のための取り組みが行われています。

物流業界側としては、アプリ・LINE・メールなどにより配達時間を通知し、受け取りが不可能な場合は事前に時間を指定してもらうという対策を行っています。

しかしこれらの対策はユーザー側からのアクションが必要となるという点で根本的な解決とはいえません。

根本的な解決としては、新型コロナにより増加した宅配ボックスや置き配の普及が鍵となっています。

一方で、オートロックマンションにおいては住人が不在時に宅配業者が館内に入ることができず置き配ができないという課題があります。

このようなマンションでは宅配ボックス/ロッカーの設置により不在時の荷物の受け取りが可能となりますが、コストがかかることや、設置スペースが必要となることが導入の障壁となっています。

ライナフは、共有エントランスのあるマンションにおいて、スマートロックを活用し宅配業者の出入りを管理することで置き配を実現するサービスを展開しています。

宅配ボックスよりも安価に導入でき、設置スペースも必要としないため、今後の大きな普及が予想されます。

創業期はなにも導入されていないまっさらな状態なため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT オートロック スマート スマート・ロック マンション ライナフ 不動産 不動産テック 再配達 効率化 株式会社 物流 管理 置き配 資金調達
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