注目のスタートアップ

心疾患診断アシスト機能を搭載した「超聴診器」を開発する「AMI」が1億円調達

company

2022年3月1日、AMI株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

心疾患診断アシスト機能付き遠隔医療対応聴診器「超聴診器」を開発しています。

心電・心音の同時計測と、独自のアルゴリズム・データ処理によって、心臓聴診において、周囲の音に左右されず、精密かつ素早く医師の診断をアシストする情報を提供することを目的とした聴診器デバイスです。

人間の耳では聴くことのできない非可聴周波数帯まで解析でき、これまで取りこぼしていた診断も可能となります。

また、「超聴診器」を活用した遠隔医療を実現するため、遠隔聴診対応ビデオチャットシステムの開発も行っています。

日本において心疾患はがんに次いで死亡率の高い病気です。

昔は心疾患の兆候を捉えるために聴診器を使用していました。現在は医療機器が発展し、心臓超音波装置(エコー検査)によって心臓の動き・逆流・狭窄の有無が把握できるようになっています。

一方で、心臓超音波装置などは持ち運べる大きさではなく、備えつけている医療機関でしか検査を受けることはできません。そのため、突然の死を招くことの多い心疾患の兆候を日常的に把握することにはハードルがあります。

AMIは、この課題を解決するため、心疾患診断アシスト機能付き遠隔医療対応聴診器「超聴診器」を開発しています。

心音に関する医療的な知見は多く蓄積されているため、もし手軽に扱うことのできる聴診器をテクノロジーによってサポートすることができれば、もっと気軽に心疾患を早期発見することが可能となるのです。

「超聴診器」は、高度なスキルを必要とする聴診器での診察において、心音・心電データをテクノロジーによって解析することで医師の診断のアシストを実現します。

また、心音・心電をデータとして取得できるようになれば、遠隔医療・診察の実現も可能となります。

どの医療機関・クリニックにも配備されるようになれば、突然死を招く心疾患の早期発見・早期治療に大きく貢献することになるでしょう。

最先端の技術は、医療における課題を解決する可能性があるなど、様々な領域で必要とされています。技術開発には多くの資金が必要となるため、資金調達に関するノウハウを知っておくとよいでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AMI デバイス ヘルスケア 医療 医療機器 心臓 株式会社 疾患 聴診器 診断 資金調達 超聴診器 遠隔医療
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラウドファンディング・サイト運営の「CAMPFIRE」が40億円超の資金調達
2020年12月4日、株式会社CAMPFIREは、総額40億円超の資金調達を実施することを発表しました。 国内最大の購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」や、融資型クラウドファンディング「C…
嚥下を測定するウェアラブル・デバイス開発の「PLIMES」が1.5億円調達
2020年3月24日、PLIMES株式会社は、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、CYBERDYNE株式会社です。また、CYBERDYNEとは業務提携も行います。 P…
「ティ・アイ・エル」がAIボイス・レコーダー・ソリューション「RECORiS」をリリース
2020年6月23日、ティ・アイ・エル株式会社は、「RECORiS」のサービスの提供を開始したことを発表しました。 「RECORiS」は、クローズドな現場を見える化するAIボイス・レコーダー・ソリュー…
特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品プラットフォームを手がける「デイブレイク」が20億円調達
2023年7月19日、デイブレイク株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 デイブレイクは、特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と、高品質冷凍商品のプラットフォームの運営を行っ…
学習管理アプリ「Studyplus」などを提供する「スタディプラス」が資金調達
2022年8月24日、スタディプラス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 スタディプラスは、学習管理アプリ「Studyplus」や、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplu…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】