起業したい女性必見!事業成功のカギとなる起業前に準備すべき7つのこととは?
女性起業家にはメリットがいっぱい?!ダイバーシティ推進の波を追い風に女性社長急増中!
近年、女性の起業家が急増していることをご存じですか?
女性ならではの感性や特技を活かしたビジネスが脚光を浴びていることや、ダイバーシティ推進によって女性起業家を応援する働きが増えていることなどが背景に挙げられます。
しかしながら、全国の女性社長の人数は、2014年で約31万人、2018年では約45万人と、約1.5倍に増加しているにもかかわらず、上場企業の女性社長の割合は、全体の1%にすぎないという現状もあります。(株式会社東京商工リサーチの第9回『全国女性社長』調査)
今後ますます女性起業家が活躍していくために必要な準備や、すぐに利用できるお役立ち情報などを7つのポイントに分けて紹介します。
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この記事の目次
1.起業する分野・ジャンルを絞る
多様化するユーザーのニーズや価値観に合った商品やサービスを提供するには、女性ならではの視点を取入れることが大切です。そのため、起業する分野やジャンルを絞る必要があります。
継続して取組めるか
起業を成功させるためには、長い年月と実績の積み重ねが必要です。需要が高い分野やジャンルを選んだ場合でも、継続的に取組める分野でなければ、起業しても事業を続けられません。
継続的に取組める分野を見つけるには、情熱がもてるものを探すことから始めましょう。例えば、子どもの頃から熱心に行っていたこと、時間を忘れて没頭できること、長時間続けても苦にならないことなどが挙げられます。
自分の強みを活かせるか
経験してきた業務内容やスキル、資格などは、自分の強みとして起業する際に活用できます。他社と差別化できる強みがないという場合でも、2つの異なる強みを掛け合わせることで、差別化を図ることも可能です。これまでの職歴や取得資格、趣味、習い事などを洗い出しましょう。
利益が見込めるか
起業する分野やジャンルを決める際、利益が見込めるかどうかも重要なポイントです。利益が見込めなければ、事業の継続は難しいからです。そのため、収益が見込める分野やジャンルをリサーチする必要があります。
「継続して取組める」「自分の強みを活かせる」「利益が見込める」の3つをクリアしてこそ、起業家としてスタートラインに立てるのです。
2.自分に合った起業へのステップを考える
起業へのステップは、大きく分けて3つのタイプがあります。ご自身にとって進めやすい方法をセレクトしましょう。
- 起業までの3つのプロセス
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- 関連業界で実務経験を得てから起業する
- 新規事業の立ち上げを経験後に起業する
- 副業で小さくはじめてから起業する
関連業界で実務経験を得てから起業する
実務をこなす中で、ビジネスの流れ・業界の内情・課題などを学び、起業する分野のスキルや知識などを身に付けてからの起業です。
この場合、大企業よりもベンチャー企業のほうがおすすめです。ベンチャー企業では少人数で運営するケースが多く、早い段階から重要なポストに就き、様々なスキルを学ぶことができる可能性が高いからです。
新規事業の立ち上げを経験後に起業する
新規事業の立ち上げを実務で経験してからの起業です。起業分野に関する知識をもっていても、事業の立ち上げの経験がなければ、実際に起業する際にどのように進めればいいのかわからず、立ち往生してしまうケースも少なくありません。
その点、新規事業の立ち上げメンバーになることで、事業の立ち上げに必要なイロハを当事者として経験できます。経験できる業務として、事業計画書の作成や市場・競合リサーチ、マーケティング戦略の立案などが挙げられます。
組織のバックアップがある安全な環境下で得られる多くの経験は、起業後に大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。
副業で小さくはじめてから起業する
企業などに所属しながら、副業として小さく始める起業です。起業する分野での経験や実績がない場合、いきなり起業するよりも副業のほうが最小限のリスクでチャレンジできます。
芽が出なかった場合でも、別の分野を試すことが可能です。起業のタイミングは、副業での収入が給料を上回った時です。
3.計画は長期的な視点で具体的に立てる
起業計画は、長期的な視点でできるだけ具体的にプランを立てる必要があります。夢やビジョンを形にすることで、事業として成立するかが見えてくるでしょう。
事業計画書を作成する
起業を夢で終わらせないためには、実現が可能な事業計画書の作成が不可欠です。事業計画書は、資金調達時にも必要になる書類のため、納得感のあるプランを立案します。
例えば、架空のペルソナを想定したターゲットを選定する、市場・競合リサーチを行うなど、十分な情報をそろえておきましょう。また、1年後、3年後、5年後、10年後のビジョンや目標を具体化することも重要です。
起業に必要な資金を算出する
起業に必要な資金を計算しておくことも重要なポイントです。起業資金には、大きく分けて”設備資金”と”運転資金”の2種類があります。融資を受ける際にはそれぞれの用途に合わせて限度額や返済期間が定められるため、この2つをしっかりと分けて考えておく必要があります。
設備資金とは、事業に必要な設備のための購入・レンタル費用のことです。例えば、パソコン・プリンター・机・イスなどの購入、事務所の敷金・礼金、リフォーム工事などが挙げられます。
運転資金とは、事業を行うために必要な経費を指します。例えば、仕入れ・給与や社会保険料などの人件費・水道光熱費・広告宣伝費・支払い手数料などです。事業を開始する際は、3~6カ月分の運転資金を確保しておく必要があります。
4.人脈を活かす・広げる
起業を成功させるためには、人脈を活かしたり広げたりする努力も欠かせません。
紹介からビジネスチャンスをつかむ
幅広い人脈をもっていると、紹介相手から仕事を依頼されるチャンスが増えます。仕事の依頼がもらえない場合でも、良好な信頼関係を築いておくことで、困った時にアドバイスをもらうことも可能です。
女性起業家の仲間ができれば、互いに切磋琢磨しながら成長し合えるというメリットも得られます。
セミナーや交流会に参加して人脈を広げる
ビジネスに活かせる人脈がない場合は、女性起業家が集まるセミナーや交流会に参加することをおすすめします。興味がある分野や幅広い世代の人が参加しているセミナーや交流会を選びましょう。
人脈を広げるためには、名刺交換やSNSのフォローも有効な手段です。また、誰かから協力を求められたら、可能な範囲で手伝うようにします。相手の仕事の仕方や考え方などを学べたり、信頼関係を築いたりする良いチャンスになります。
創業手帳では、常に新しい情報を発信するために、小さなスキルアップが目的のセミナーから、著名人による大規模セミナーまで幅広く開催しています。
5.ブランディングは起業前から種まきをする
企業イメージを伝えるブランディング。一貫性を持たせるためにも、起業前からしっかりとブランディングしておく必要があります。
名刺に顔写真やキャッチコピーを入れて配る
名刺をブランディングに活用するなら、顔写真やキャッチコピーなどを入れておくのも効果的です。名前や連絡先だけが記載された名刺よりも、顔写真やキャッチコピーがある名刺のほうが、与えるインパクトが強いため、名刺を渡した相手の記憶に残りやすくなります。
また、キャッチコピーを工夫すれば、自分の強みや事業内容をさりげなくアピールすることも可能です。名刺を渡してから時間が経ったあとでも、顔写真を見て思い出してもらいやすくなります。
SNSで発信する
SNSを活用したマーケティング戦略が行われていることから、SNSのフォロワー数は、ブランディングに活用できます。SNSで発信する際は、事業に直結するコメントを意識することが大切です。
例えば、言葉遣いや発信者のキャラクターなどを統一することもブランディング成功のコツです。事業と関係のない内容や自慢話などは、誤解を招く恐れがあるため、ブランディングにつながらない発信は控えましょう。
ブログやホームページで発信する
ブログやホームページを運用して、有益なコンテンツや情報を提供する方法もあります。定期的にコンテンツを発信すると、ファンを増やすことも可能です。コンテンツの信頼性を高めるためにも、必要に応じてデータや数字などのファクトを活用しましょう。
また、ユーザーの視覚に訴えるためには、ターゲットを意識したカラーやデザインを選ぶことも大切です。サイトデザインやサイト構築などのスキルがない場合は、プロに依頼するのもひとつの方法です。
6.資金はきちんと用意する
起業には、数百万円単位の多額の資金が必要になるため、事前に十分な資金を用意しておくことが重要です。
女性の起業に利用できる補助金や助成金
起業資金に自己資金をあてる方法のほか、国や自治体などの支援を受けることも可能です。国や自治体などでは、女性の起業をサポートする補助金や助成金の申請が行えます。ただし、申請には一定の条件が設けられている場合もあるため、あらかじめホームページなどで確認しておくことをおすすめします。
また、クラウドファンディングを活用した資金調達も可能です。クラウドファンディングとは、オンライン上で不特定多数の人から資金調達が行えるサービスを指します。補助金や助成金などを活用しても、起業資金が不足している際は、クラウドファンディングを行うのもひとつの方法です。
女性の起業をサポートする補助金や助成金に関する詳細は、以下のサイトから確認できます。
7.サポートしてくれる公的機関やコミュニティを知っておく
起業の準備にあたり、サポートしてくれる公的機関やコミュニティの存在を知っておくことも大切です。
起業について相談できる相手やサポート機関を見つけておく
起業の準備段階で、悩みや問題が出てくることも少なくありません。悩みと言っても、業界や年代などによっても異なります。そのため、幅広い年代の起業家の先輩とのつながりがあると、悩みを相談したり的確なアドバイスをもらえたりします。
身近に相談できる相手がいない場合は、サポート機関やコミュニティを見つけておきましょう。相談先を見つけておけば、いざという時にも慌てずに済みます。
コンサルタントに依頼する
最短で企業を成功に導く方法として、起業支援のプロに相談することも有効です。実績の高いコンサルタントに依頼すると、それなりのコストがかかりますが、有益なアドバイスやサポートを受けられます。
例えば、創業手帳の創業コンサルティングでは、1時間無料で起業に関する相談を依頼できます。
女性起業家視点を大切に
女性が起業家として活躍するための7つポイントを理解いただけたでしょうか。
起業には実務的になれない作業も多々ありますが、夢やビジョンを形にしていくための手段であることを忘れず、着実にステップを進めていくようにしましょう。
事業成功のカギは「継続して取組める」「自分の強みを活かせる」「利益が見込める」の3つ!
女性起業家ならではの感性を生かして成功をおさめましょう。
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(編集:創業手帳編集部)