タイムパフォーマンスを意識しよう!「時間が足りない」をなくす仕事術

創業手帳

タイムパフォーマンスを意識して必要な仕事に注力しよう


タイムパフォーマンスは、若い世代を中心に重要視されるようになった考え方です。
時間当たりの生産性を高めたいと意識するようになったことで、消費行動や働き方も変わってきました。

企業もタイムパフォーマンスを意識したモノやサービスを提供するよう求められるようになり、組織としてもより効率的で生産性の高い業務が求められます。
タイムパフォーマンスの改善を意識して、企業体質や仕事のあり方を見直しましょう。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください。

タイムパフォーマンスって何?


仕事をしていて、よく耳にする単語がパフォーマンスです。
パフォーマンスが下がった、パフォーマンスが良くないなどと使われます。
パフォーマンスは、性能や能力、成果などの意味合いで、コストパフォーマンスなどの言葉も様々な場面で使われます。

最近では、タイムパフォーマンスもよく聞かれるようになりました。
タイムパフォーマンスはコストパフォーマンスとどう違うのか、どうしてよく使われるようになったのかという疑問にお答えします。

ビジネスにおけるタイムパフォーマンスとは

タイムパフォーマンスとは、時間を意味する「タイム」に「パフォーマンス」を組み合わせた言葉です。
パフォーマンスは、歌や踊りなどの上演や披露として使われることもありますが、ここでは性能・能力・成果・実行などの意味で使われています。
コンピューター機器やソフトウェア、システムなどの処理性や実行速度としても使用される言葉ですが、ビジネス用語としても使われるようになりました。

ビジネス用語で「タイムパフォーマンス」と使う場合は、あるものに費やす時間、それに対して得られる成果や満足度を対比させた度合いを意味します。
例えば、「タイムパフォーマンスが高い」という時には、短い時間でも高い成果を得られていることを指します。

タイムパフォーマンスが重視される背景

タイムパフォーマンスは和製英語で、今では様々な場面で使われるようになりました。
タイムパフォーマンスが使われるようになった背景には、スマートフォンの普及と可処分時間の関係性があります。

可処分時間とは、消費者が自分の意思で自由に使える時間のことです。
1日単位で見ていくと、睡眠・食事・家事・仕事などの時間は、生活を維持するために必要な時間ですが、それを除いた残り時間を可処分時間といいます。

インターネットの発達やスマートフォンの普及以降に、可処分時間の使い方は変わったといわれています。
従来であれば、テレビの視聴や音楽、読書に使われていた時間も、現在はインターネットの利用や、スマートフォンでのアプリゲームなど、ほかのコンテンツ消費に使われるようになりました。

さらに、信号を待っている時間やレストランで食事を待つ時間など、細切れの可処分時間もコンテンツの消費に使われるようになりました。
コンテンツの中でも、タイムパフォーマンスがいかに高いかが重要視され、短時間で視聴できるかどうか、いかに短時間で楽しめるかどうかに関心が集まるようになっています。

可処分時間をどのように活用するかを、消費者たちが重視するようになった結果、多くの場面でタイムパフォーマンスが意識されるようになりました。

コストパフォーマンスとはどう違う?

タイムパフォーマンスと聞いて、先に「コストパフォーマンス」を思い出した人もいるかもしれません。
タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスは似たような言葉だと思われることもありますが、それぞれ意味が違います。

タイムパフォーマンスが、かけた時間に対する成果を表すのに対して、コストパフォーマンスは、かけたコストに対する成果を表します。
多くの人がモノやサービスを購入する時に、コストパフォーマンス、つまり、費用対効果によって購入するかどうかの判断をしているでしょう。

個人であっても企業であっても、予算は限られています。
より効率が良いお金の使い方を考えるためには、その商品やサービスの原価やどれだけの付加価値があるか、さらには耐久性や使用頻度との兼ね合いが重要です。

例えば、映画でコストパフォーマンスが悪い時に、「あの内容で2,000円なんて」といえばコストパフォーマンスが悪いことを意味します。
一方、「あれほどつまらないものを見て2時間無駄にした」と感じるなら、タイムパフォーマンスが悪いという意味です。

タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスは別の概念ですが、お金を使って時間を買う考え方もあります。
例えば、食洗器やお掃除ロボットは、短い時間で手間を減らして家事をしてくれるアイテムです。
これらのグッズを利用することで家事の時間が短縮できれば、ほかのことに時間を充てられます。
お金を払っても家事や労働の時間を減らしたい、タイムパフォーマンスを上げるためにはお金がかかっても良いと考える人もいるかもしれません。

タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスは、どちらが大切か優劣を付けるような概念ではありません。
自分がコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスのどちらを重要視するか、個人個人が兼ね合いを考えるような時代に向かうと考えられます。
自分に合う時間の使い方やコストのかけ方は今後も重要視されていくと予想されます。

Z世代を中心にタイムパフォーマンス意識が高まる

価値観の変化が顕著にあらわれるのが、若い世代です。
タイムパフォーマンスの考え方が普及したのも若い世代が中心でした。
若い世代、とりわけZ世代を中心にタイムパフォーマンスが重視されるようになったのはなぜか、その理由を紹介します。

ゆとり・さとり世代はコスパ重視の世代

現在の30代以下にあたる世代の価値観を変えたのは、経済や社会環境だといわれています。
バブル経済が崩壊したあとに生まれ、大企業の倒産・テロ・災害の脅威などを目の当たりにした世代は、それ以前の世代と比較して安定・節約志向が高い傾向にあるようです。
そして、それがコストパフォーマンス意識につながったのではと考えられています。

商品の価格を比較できるサイトのほか、フリマアプリの普及も進みました。
フリマアプリでは、リサイクル品やリユース品が多く出品されています。
そのため、消費行動も使用後に出品して売れるかどうかを、購入時だけでなく売却まで考えた中長期的なコストパフォーマンスが重視されるようになってきています。

扱う情報量が多いZ世代はタイムパフォーマンスを重視するように

Z世代の価値観は、社会情勢の変化から大きく影響を受けています。
ゆとり世代が生まれたのは、1980年代後半〜1994年前後ですが、Z世代が生まれたのは、1995年以降です。

Z世代は、生まれた時点でインターネットが利用可能なデジタルネイティブでした。
スマートフォンやSNSが身近にある環境で育ってきた点が大きな特徴です。

この10年間で世界を飛び交う情報量は大きく増え、膨大な情報が飛び交う中で情報の取捨選択は必須のスキルです。
すべての情報をチェックしていては、時間が足りません。
最短ルートで自分に必要な情報や欲しい情報にたどり着けることを目指すようになり、時間の価値がより重視されるようになりました。

Z世代が求める働き方のカギはタイムパフォーマンス

Z世代は、今では世界人口の3分の1といわれ、今後は消費の中核や社会を担う存在です。
Z世代は、不安定な社会状況や不況を知っている世代であり、仕事に安定を求めるとともに、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを意識する傾向があります。

Z世代は、幼少期から多くのネットワークやSNSに触れたことで、情報検索などの検索行動に積極的で要領良く物事をテキパキと効率的に行えるといわれています。

しかし、その分、非効率、非生産的な無駄を拒否する傾向が強い点が大きな特徴です。
具体的には、残業や過度なコミュニケーションを苦手とすることが多いといわれています。
タイムパフォーマンス意識が強く、仕事とプライベートを切り分ける性質で、残業や飲み会の共用を拒むことが多い世代です。

以前の世代では、残業していれば頑張っていると捉えられていましたが、Z世代にはその価値観は通用しません。
さらに、同じ仕事ばかりで成長できない、キャリア形成できないなどの不満も退職につながるケースがあります。

タイムパフォーマンス意識への理解は、Z世代を理解するための重要な意味があります。
あまりにタイムパフォーマンスの悪い非効率な業務は、Z世代からの拒否が強く、働き続ける上で障壁になるかもしれません。

会社の存続のためには、後進の育成や人材確保が必須です。
人材育成や戦力確保のためにも、Z世代が求める働き方や価値観を理解するようにおすすめします。

Z世代について詳しくはこちらの記事を>>
Z世代とは?X・Y世代とどう違う?特徴や消費行動など解説

タイムパフォーマンスが低い原因は?


会社で、もう少し時間があればいいのに、時間が足りない、などと嘆く人がいるかもしれません。
また、自身のタイムパフォーマンスが悪いと気になったり、タイムパフォーマンスが下がっていると感じたりする場合もあるでしょう。
どうしてタイムパフォーマンスが上がらないのか、その理由を紹介します。

生産性が低い

タイムパフォーマンスが低い場合の原因として、まず考えられるのが時間単位当たりの生産性の低さです。
例えば、目の前の作業に対する習熟度の低さや無駄の多さが原因となっている場合です。

ある仕事をする時に、タイムパフォーマンスが一定であるとは限りません。
時間をかけて仕事のクオリティを上げたとしても、成果につながらないケースもあります。
生産性を把握するために、今の仕事がどれだけの成果につながっているかを計測することから始めてみてください。

従業員のスキルや能力を把握できていない

タイムパフォーマンスが悪い職場やチームは、その組織で持っているスキルを十分に発揮できていない場合があります。
従業員やチームメンバーのスキルを把握できていないと、適切な量や種類のタスクを割り振りできません。

その結果、タスクが多すぎてパンクしてしまう従業員と同時に、能力に比べて軽い仕事しか与えられずに能力を持て余してしまう従業員が生まれてしまいます。

それぞれの従業員がどのような能力や資格を持っているのか、経歴はどうなのかを知らなければ、適切な人材配置とタイムパフォーマンスの向上は困難です。
各従業員のスキルや能力を把握できるように管理シートの導入も検討してみるのも良い方法です。

行きすぎた完璧主義

時間をかければクオリティも上がる仕事もあります。
しかし、一方で時間をかけない仕事でも成果物としては十分で、クオリティが求められない場合もあるかもしれません。
細かい点にこだわりすぎる、準備を多くしすぎるといった完璧主義は、成果につながらない場合もあります。

すべての仕事でできるだけ高いクオリティや完璧を求めると、結果としてタイムパフォーマンスが低下することがあります。
完璧を目指すのは悪いことではないものの、それも時間がある場合に限られるため、時間が足りない時は、求められている最低限で仕事を切り上げて次に進む判断も必要です。

タイムパフォーマンスを向上させるためには、仕事として求められるクオリティはキープしながらも、より効率良く仕事を遂行するような工夫も求められます。

時間の使い方のバランスが悪い

業務のどこに時間を使うべきなのか見直すようにしてください。

タイムパフォーマンスを上げるためにできること


タイムパフォーマンスを上げることは、決して難しいことではありません。
意識の持ち方や習慣次第で日常業務からでもタイムパフォーマンスの向上を期待できます。
タイムパフォーマンスを上げるために、すぐに始められることをまとめました。

生産性が高い時間を活用する

タイムパフォーマンスを上げるためには、仕事をする時間帯をまず見直します。
例えば、重要な書類の作成や報告会議の時間をいつに設定しているのか確認します。

同じ仕事であっても、作業する時間帯によってタイムパフォーマンスは同じではありません。
人間の脳が1日で最も生産性が高いゴールデンタイムは、起床して3〜4時間といわれています。
タイムパフォーマンスを向上させるためには、頭を使う仕事や重要な仕事はできるだけ午前中に設定するようにしてください。
午後は、午前に比べると集中力が途切れやすいといわれているため、単純作業や書類の整理などの比較的思考力が求められない仕事に充てます。

瞬間的な視点と連続する視点の両方を持つ

タイムパフォーマンスを向上させるためには、時間に対する見方も見直します。
忙しい時には、その時間やその日だけを考えて仕事してしまいがちですが、1年後や10年後のつながりを意識します。

今のチームのあり方と未来のチームにどれだけのつながりがあるのかなど、連続性を意識すると時間の使い方が変わる可能性が高いでしょう。
現時点で非効率であっても、その時の「やるべきこと」よりも「将来役に立つこと」を意識したほうが、結果としてタイムパフォーマンスの向上が期待できるはずです。

仕事をカテゴリ分けする

現時点でタイムパフォーマンスが悪く、改善の目途も立たない場合には、仕事をカテゴリ別に分けてみます。
効率良くタスクを処理しているのにタイムパフォーマンスが悪い場合には、あれこれ手を付けてどの仕事も中途半端になり、成果につながっていないのかもしれません。

タイムパフォーマンスを向上させるためには、同時にいろいろなものに手を付けるよりも仕事を絞り込むことが重要です。
どれを終わらせるかをまず決めて、形になるまで進めていくことが重要です。
これは、「何をやらないか」を決めることでもあります。
思い切ってやめてしまう、保留にするようにすると、何が必要なのかを考える手助けにもなります。

まとめ

企業によっては、コストパフォーマンスと比較すると、タイムパフォーマンスはそれほど意識されてこなかったかもしれません。
Z世代などをはじめとする、新しい価値観を持つ若い世代が増えたこともあり、従来の長時間労働や残業などのスタイルは、もはや通用しなくなってきました。
いかにしてタイムパフォーマンスを上げるか、タイムパフォーマンスを上げるために何をしたら良いのかを意識しましょう。

創業手帳の冊子版(無料)は、人事制度や人材活用など、多くの企業に有益なコンテンツを掲載しています。創業して間もない時期から人材活用や福利厚生制度のお悩みまで、事業のサポートに創業手帳をご利用ください。
関連記事
働き方改革推進支援助成金とは。4つのコースの内容や支給額などを紹介。
裁量労働制とは?対象業務や働き方について徹底解説!

(編集:創業手帳編集部)

補助金ガイド
このカテゴリでみんなが読んでいる記事
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
リアルタイムPVランキングトップ3
カテゴリーから記事を探す
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ