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美容院の集客方法とは?ネットとアナログでどんなツールがある?

美容室の集客方法には、ネットを利用した集客とアナログでの集客があります。
以下の集客方法にどのような特徴があり、どんな場合に適しているのかをそれぞれ解説します。

<ネット集客>
・サロン検索・予約サイト
・ホームページ
・SNSや動画(Twitter、Instagram、Facebook、LINE公式アカウント、YouTube)
・Googleマイビジネス(Googleマップ)

<アナログ集客>
・チラシ、フリーペーパー、DM
・手書きの立て看板(黒板POP)
・施術後の次回予約
・その他

まず、美容院のネット集客として真っ先にイメージされることが多いのは、サロン検索・予約サイトでしょう。代表的なサイトとしては、ホットペッパービューティー、楽天ビューティ、minimo、EPARKなどがあります。
登録者・利用者が多いサイトへ掲載すれば、新規店舗でも露出を増やせるのは大きな魅力です。サイト内で見てもらえるようになるのはもちろんですが、通常のWeb検索でも、自店のホームページより上位に表示される可能性が高いので、その点でも店舗情報が人目に触れる機会は増えるでしょう。
また、サイトによっては、ポイントサービスや口コミ機能をはじめ、様々な販促ツールが付属しています。クーポン機能、来店のお礼やフォローアップのメールを送れるDM機能などを上手に活用することで、新規顧客だけでなく、既存顧客にも高い集客効果が見込めます。起業時に様々なデジタルツールを自分で用意するのは大変ですので、サイト側がある程度まとまった機能を提供してくれるのは大きなメリットといえるでしょう。
しかしその反面、ネックになりがちなのはコスト面です。大規模なサイトは掲載にかかるコストも高くなる傾向があります。利用者が多い分、サイト内での競争も激しいため、より目立つ形で掲載されるには高額な料金が必要となります。月額で数十万円の料金を支払い続けているサロンも少なくありません。
また、基本掲載料が無料のサービスは成果報酬型の支払いとなっていて、多くの場合「施術料金の○%をサイト側に支払う」というシステムになっています。

美容院であれば、予約サイトに登録するのは当然だと考えられがちですが、実際には登録していないサロンも一定数存在しています。
HOT PEPPER Beautyの公式情報によれば、同サイトの2020年5月時点のヘアサロン登録数は44,480件です。一方で、厚労省の統計によると平成30年度の美容室(美容所)の数は全国に251,140件となっています。対象となるデータの時期が2年ほどずれているため、あくまで概算にはなりますが、最大手の予約サイトでもサロンの登録率は約18%という計算になります。
開業前後の準備期間には様々なコストがかかります。「他店がやっているから」というイメージだけで即決するのではなく、店舗の規模や経営戦略に応じた適切な判断が必要です。
予約サイトは、上手に使えば非常にリターンの大きい集客方法なので、「コストに見合った集客効果を得られているか?」という点を定期的にチェックしながら利用していくとよいでしょう。

次に、自店のホームページによる集客です。
ホームページは店舗の信頼性アップにも繋がるので、開業を決めたら早めに準備しておくとよいでしょう。また、デザインの自由度なども高いため、自店の雰囲気や特長を伝えるのにも非常に有効です。ヘアの施術例や店舗の写真は必ず掲載しておきましょう。
もし、「エリア名 美容院」などのキーワード検索で上位表示させて、直接的な集客を狙いたい場合は、それなりのコストや時間が必要になってきます。この場合はSEO対策(検索エンジン最適化)に強い専門家の力を借りると良いでしょう。併せてブログなどの運用も必要になるケースが多いです。
そのような施策を取らない場合、ホームページ単体ですぐに大きな集客に繋がることは少ないのですが、名刺代わりとも言える大切なツールなので、しっかりと準備をすることが望ましいです。他のきっかけで店舗を知った見込み客も、一度はホームページを確認する可能性が高いからです。店舗の一部のつもりで、イメージに合ったものを作成しましょう。

また、最近では、SNSやYouTubeなどを利用した集客を始める美容院が増えてきています。
主なSNSとしては、Twitter、Instagram、Facebook、LINE公式アカウント(旧LINE@)などが挙げられます。それぞれのサービスの特徴で使い分けたり、自店の顧客イメージに近いユーザー層がいるサービスを選んだりすると良いでしょう。
例えば、Twitterは利用者の総数が多く、情報が拡散しやすいという特徴があります。フォロワーが増えたりバズが起きたりすれば、無料で大きな宣伝効果が得られます。
写真がメインのInstagramは、ヘアスタイル等をおしゃれに見せるのに相性が良いサービスです。若い女性ユーザーが多いのも特徴です。
Facebookはビジネスでの利用も多いので、一般的な集客の他にも、同業者や他業種の経営者との繋がりが出来るきっかけになるかもしれません。
LINE公式アカウントは、他のSNSとはやや使い方が異なりますが、より直接的な集客効果を得られやすいツールです。一般のLINEアプリユーザーからの問合せに対応したり、クーポン配信、ショップカード機能などを利用したりすることができます。アカウントの開設自体は無料なので、小規模の店舗でも比較的導入しやすい販促ツールと言えるでしょう。
また、最近はヘアアレンジやヘアケア方法などをYouTube動画で配信するサロンも出てきています。動画は、技術力、デザイン力、接客の良さなどスタイリストの魅力を伝えやすいメディアなので、上手く活用すれば新規顧客の獲得につながるでしょう。ただし、撮影にはそれなりの手間や時間がかかります。
SNSなどで自店のアカウントを運用し、集客効果を得ていくには、コツコツとした地道な努力が必要です。タイムライン形式など情報の流れが速い構造になっているので、数回程度の投稿では効果が得られにくいのが現実です。最初からあまり手を広げすぎず、店舗のカラーやスタッフと相性の良さそうなものから始めてみるのがよいでしょう。また、SNSマーケティングのプロに相談したり、外部に運用の一部を委託したりするのも1つの手段です。

他にネットを使った集客方法としては、Googleマイビジネスの利用があります。
Googleアカウントからマイビジネスの編集を行うと、無料でGoogleマップ上に店舗を表示させることができ、写真や営業情報なども掲載できます。ホームページとの連携もできるので、ぜひ早めに登録しておきましょう。

アナログ集客の代表的な方法としては、チラシの投函やフリーペーパーなどへの広告掲載が挙げられます。
最近では、安価にチラシを作成できるサービスや、デザイン性の高いチラシを自分で作れるツールなども増えています。中には1枚あたり10円未満のチラシ印刷業者や、ポスティングまで一括して依頼できるサービスもあるので、比較的低コストでの販促が可能です。
フリーペーパーの広告掲載料金は、媒体、広告の大きさ、配布地域などによって異なりますが、基本的には数万円〜10万円単位のコストが必要です。特別なキャンペーンを行う時や、特に主婦層の新規客を獲得したい時など、目的をしっかり決めて利用するとよいでしょう。
チラシやフリーペーパーでの集客方法は、特に住宅街での店舗運営などに一定の効果が見込めます。自店の立地なども考慮した上で活用するのがポイントです。

また、既存客をターゲットにしたハガキ等のDMも定番の集客方法です。
デジタルマーケティングが主流になっている今の時代に、紙のDMは印象に残ります。手書きの一言メッセージなども添えると、さらに効果的です。
常連客のフォローアップや、しばらく来店していない休眠顧客の掘り起こし、閑散期の前の販促活動など、ピンポイントで使うのも良いでしょう。

より日常的にできるアナログ集客方法としては、手書きの立て看板や黒板POPなどがあります。
文字やイラストで自由に表現できるため、お店の雰囲気の良さや親しみやすさを伝えるのに適したツールです。PCのスキルが必要なく、開店前や空き時間に作成できるのもメリットです。POP作成が得意なスタッフがいる場合は、ぜひ導入してみると良いでしょう。
店頭POPを1度目にしただけでは来店に繋がらなくても、何度か見かけることで「感じの良いお店だな」という印象を歩行者に与えることができます。人通りの多い繁華街やオフィス街などでは特に有効な方法です。
また、立て看板は、空中店舗(ビルの2階以上)などの気づかれにくい立地のPRにも役立ちます。この場合は、事前に建物のオーナーに看板設置の許可を得ておくとスムーズです。

次に、既存顧客の再来店に有効なアナログ集客として挙げられるのは「施術後の会計時に、次回の予約を促す」という方法です。
「施術後の次回予約で10%割引」といった形で、より予約率をアップしている店舗もありますが、割引なしでもある程度の効果は見込めます。
特に手間や追加コストがかからない上、リピーターが増えることで稼働効率もアップするので、採用している美容院が多くなっています。
ただし、この手法が有効なのは、あくまで「また来たい」と思われる施術・サービスを提供できていることが大前提です。強引な勧誘は信用を低下させますし、仮にもし予約を獲得できても、後でキャンセルされてしまうでしょう。
提案の際には「直前だと予約が取りにくくなってしまうので、もしよろしければ」という形でさりげなく声がけすると、お客様が負担に感じにくくなります。それでも、先々の予定を決めるのには不都合や抵抗があるお客様もいるので、状況に応じて適切に判断しましょう。

最後に、集客方法としてはやや変化球になりますが、サロン専売品を取り扱うというアプローチもあります。
“サロン専売品”としながらも、実際にはネットやドラッグストア等で購入できるヘアケア用品が多くありますが、中には正規ルートでない流通状況に危機感を抱き、専売品の取り扱いを厳格にしているメーカーも存在します。
そのようなメーカーと代理店契約を結び、入手しにくい製品の販売を取り扱うことで、製品に興味を持った人が自店を訪れるきっかけが生まれます。
多くの新規客が見込める手段ではありませんが、美容意識の高い顧客を獲得できる可能性があるため、良い製品を見つけた時などには検討してみるのも一案です。

ネット、アナログにかかわらず、集客方法を考えるにあたっては「新規顧客と既存顧客、どちらを重点的に獲得したいのか?」という観点が大切です。
美容業界の店舗は、一度リピーターになると定期的な来店が見込めるため、他の業種以上に既存顧客を逃さない工夫が重要だと言えます。したがって、創業したばかりの新しい店舗であっても、新規顧客の獲得だけでなく、再来客へのアプローチも重視する必要があります。
だからこそ、何よりも一番効果的な集客方法は、自然と「また来よう」と思ってもらえるように施術やサービスに満足していただくことです。技術を磨き、一人ひとりのお客様を大切にする基本姿勢こそが、過度な価格競争から自店を守る盾となってくれるでしょう。

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