注目のスタートアップ

合同会社ソアリス 横山理恵|海外事業に必要な英語コミュニケーションサービス・英語研修の事業で注目の企業


海外事業に必要な英語コミュニケーションサービスや英語研修、および知的財産管理構築のアドバイス、知的財産管理にあたる人材の育成事業で注目されているのが、横山理恵さんが2021年9月に創業した合同会社ソアリスです。

グローバル化が進み、世界市場でのビジネスが当たり前の時代になりました。世界でビジネスを展開できると商圏が広がり、圧倒的な数の消費者やターゲットを相手にできるようになり、会社の売上や利益向上にも繋がります。また、世界規模での競争力も磨かれることになり、より良い製品開発にも繋がりますし、そうした製品を活用できる人たちが増えることで、世界全体の生活水準やQOL向上にもつながっていきます。

一方で、国をまたいだビジネスでは弊害も生じやすいものです。例えば言葉の壁、法律の壁、文化や商習慣の違いなどがそうです。
言葉のちょっとしたニュアンスの汲み取り方で誤解や認識のスレが生じてしまったり、国ごとに微妙に差がある法定規則等の基礎知識がないままに外国語を翻訳しようとすると専門用語や本意の解釈に躓いてしまったりすることも発生しがちです。

グローバル社会でのビジネスをスムーズに展開し、事業の拡大や発展につなげていくためにも、英語コミュニケーション能力の開発は今後ますますその重要性を高めていくと考えられます。
特に日本における従来型の外国語学習は、文法や決まった単語の習得を主としているため、テストの点数は高くても「生きた外国語」「使える外国語」を習得できている人は少ないと考えられます。

そんな中、海外事業に対応できる英語コミュニケーション力のある人材を育て、企業ひいては日本全体の大きな飛躍を後押しする活動に邁進している起業家に、今注目が集まっています。

合同会社ソアリスの横山理恵さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

海外事業に必要な英語を身につけるための英語研修を主軸としています。海外英語対応担当者が不在の事業者を対象とする英語コミュニケーションサービスを特徴としています。
また、海外事業を行うにあたり煩雑となる知的財産管理構築のアドバイス、知的財産管理にあたる人材(IPパラリーガル)の育成を可能としているのを大きな特徴としています。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

外資系企業、国際特許事務所に勤務していた際に社内外から英語の質問をよく受けていました。相談者はビジネスパーソンとしての英語力を兼ね備えているものの、契約書の英語となると専門用語が多く分かりづらい、取引に関するメールを書く際にリスクを回避するよう書くにはどうしたらいいか、現地からのメールの意図(行間)の解釈に間違いはないか、などの様ざまな相談を受けていました。人材を豊富に揃えられる大企業であっても、海外事業にはこのような疑問が生まれます。リソースに限りがある中小企業や個人事業主の方が海外事業を目指される場合、英語面でのケアが必要になるのではないか、お力になりたい、と考えたのが起業の出発点です。

海外事業への挑戦を目指す中小企業や個人事業主の方に当社のサービスを使っていただきたいと考えています。
例えば海外展開を検討するにあたり、現地の市場調査が必要になります。その際に現地と英語のやり取りが発生しますが、自社にリソースが無い場合に当社に是非お声がけください。英語の使用頻度は常時発生しないものの必要となる事業者、自社の従業員の英語対応能力を高めたいと考えている事業者を対象としています。

また、海外を含む複数の知的財産を取得している、または出願中の事業者で、特許事務所から送られてくる各種期限の社内管理を円滑に行いたいと考えている事業者、社員の知財英語コミュニケーション能力を高めたいと考えている事業者の方にサービスを実感していただきたいと考えています。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

国内需要の縮小が予想されている昨今、海外へ活路を見出す事業者が多くなっています。
海外事業を行うにはビジネスレベルの英語コミュニケーション力が必要となります。しかしながら、英語対応が常時発生しないところに(人件費という)固定費をかけるのはリスクが伴います。ビジネスレベルの英語対応、交渉を当社にアウトソースすることで、貴社の海外展開をしやすくします。

または、貴社の事業内容を熟知されている従業員の方にビジネスレベルの英語対応ができるよう研修することにより、貴社社員の英語対応力のレベルアップをします。
海外とのコミュニケーションは人間同士が行いますので、AI翻訳では対応しきれないソフト面での対応力、交渉力やコミュニケーションの質を変える発音指導なども行います。

さらに、海外展開をする際に現地での特許や商標などの知的財産の保護が必要となりますが、着手すべきことが多い中で、どうしても知的財産の保護および管理は後手に回る傾向があります。バックオフィス業務の中でも財務、人事、法務の次に来るのが知財、という認識の事業者が多いのではないでしょうか。特許事務所から送られてくる知財関連書類を理解し、管理するのにはベースとなる知識が必要です。当社では、期限管理が多く煩雑な知的財産の管理を円滑に行えるよう管理構築のアドバイスをいたします。更に社内の知財管理を行う人材(IPパラリーガル)の育成を海外知財を中心に行うことで、貴社の知財管理を更に強くします。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

創業期は、例えば会社員時代に実績があったとしても、独立後に代表個人または当社としての実績が無いため、信頼を得にくいことが一番難しいことでした。
コロナ渦の創業ということもあり、特に金融機関は厳しく、ビジネスを始めるために必要な、個人事業主の屋号での口座を開設することさえできませんでした。
そのような状況もあり、当初の計画では個人事業主から創業し、ビジネスの感触を確かめてから法人化へ進むつもりでしたが、第三者からの信頼を得るため早い段階で法人化することに決めました。

金融機関や潜在的顧客から信頼を得るために、法人化と同時に進めたのはホームページの開設です。開業するうえで物理的な住所も必要ですが、多くの方に知っていただくため、サーバー上の住所も必要だと感じました。法人化し、ホームページを開設することで、ビジネスを行う基盤が整いました。

会社員としてキャリアを磨いてきた方で一番苦労するのは、独立後すぐに自分の実績を示さなければならないことではないでしょうか。残念ながら会社員時代の実績に耳を傾けていただけることは少ないように思えます。管理職など責任ある立場にあり、会社員として忙しい方ほど副業に時間は割けず、現実的には本業の傍ら自分個人の実績を積み上げることは難しいことでしょう。私の場合、意外に思われるかもしれませんが、独立後すぐに現在進行形の実績として語れたのは、長年、行ってきた甥の英語家庭教師でした。20数年、会社員として積み上げてきた仕事に比べれば規模は小さいのですが、このような小さな実績であっても、個人の腕で売れるもの、語れるものがあれば、道は少しずつにでも開けていくものだと実感しています。

このような慣れない中で創業を進めるにあたり、家族の精神面での力強いサポートやアドバイス、元上司や元同僚からのアドバイスや応援を受け、様ざまな困難を乗り越えることができました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

よく「痒いところに手が届くサービスだね」と言われます。「あ、困ったな、これどうするのかな?」という時に当社を思い出していただき、気軽に相談できるような会社にしていきたいと考えています。

英語研修やコミュニケーションサポートについては、産業の分野別にサービスを充実させていきたいと考えています。海外の友人が日本に来日する度に日本独自のモノや経験を楽しんでいる様子を見て、日本の伝統工芸品や食文化を海外に展開するお手伝いができたら嬉しいです。海外との交渉時に相手方とのwin winの関係を共に目指すパートナーでありたいと願っています。

実家がIT事業を創業、企業経営していたこともあり、中小企業の事業主、お勤めの方々にはシンパシーを感じています。隣の中小企業の元気の傍らにソアリスがいる、となれたら嬉しいです。

・今の課題は何ですか?

当社のサービスを広く認識していただき、更に販路を開拓することが課題です。
日本の物づくりの良さの評判が海外で高いのは周知の事実でしょう。
“Think globally, Act locally”とよく言われますが、地域で活躍されている中小企業、個人事業主の皆様も是非、海外にも目を向けて、一緒にグローバル化を目指していきたいです。

・読者にメッセージをお願いします。

事業計画書などを綿密に準備して、計画していたことも、実際に起業して進んでみたら、社会情勢などもあり方向性を転換せざるをえず、練り直し、更に練り直し、の繰り返しとなることでしょう。
当初、予定していた計画にはいい意味で固執せずに、目の前に遭遇することに真摯に向き合う、耳を傾けることが大切です。
またよく言われることですが、予定していたよりも出費がかさみます。資金計画は厳しめに見積ることをおすすめします。打てども、打てども道が開けないことの連続ですが、長年の夢に踏み出せたことにまず感謝しながら、毎日が新しい日だと思って気持ちを強く持ち進むことが大切です。
また、心の幅を広く持つために文化、芸術に触れる時間を持つこともおすすめします。思わぬ発想が生まれます。

会社名 合同会社ソアリス
代表者名 横山理恵
創業年 2021年9月
所在地 222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目7番地18 日総第18ビル501号室
サービス名 英語コミュニケーションサービス、知的財産管理サービス
事業内容 ・海外取引および海外進出のための英語コミュニケーションコンサルティング、研修及び交渉代行 ・海外知的財産権に関する管理構築コンサルティングおよび英語教育
資本金 300万円
代表者プロフィール 大学卒業後、進学塾講師、都内の内外特許事務所勤務を経て、米国系ヘルスケア企業法務本部マネージャー、国際特許事務所 外国部内外事務マネージャーとして企業法務、外国特許事務に従事。2021年に独立し、合同会社ソアリス設立。三重県出身。青山学院大学文学部英米文学科卒、慶応義塾大学法学部法律学科卒(企業法務時代に通信教育課程へ学士入学)、カリフォルニア大学サンディエゴ校留学(アメリカ法曹協会認定パラリーガルコース修了)。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ソアリス 横山理恵
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

この記事を読んでいる方に編集部からおすすめ

有望企業の創業手帳ニュース

大久保の視点

スタートアップワールドカップ2022優勝はSRTX!日本のスカイドライブは準優勝で大健闘
ペガサステックベンチャーズが運営するスタートアップワールドカップ決勝戦が現地時間9月30日サンフランシスコで開催された。決勝戦会場のサンフランシスコ・マリオ…
(2022/10/1)
【登壇レポート】新しいイベントの形。DXベンチャー100社登壇の新春デジタルベンチャーサミットに参加してみた。
2021年新春デジタルベンチャーサミット、スケジュール決定~二日間で成長企業100社の最新ツールを知れるオンライン展示会~ に登壇した。DXの著名な会社が一…
(2021/1/6)
デジタル庁平井大臣「日本はデジタル敗戦」「産業界はDX遅れている」「全手続をスマホで60秒以内に完了させたい」DX化に気炎
平井大臣がスタートアップ関係者にデジタル化の方向語る 2020/11/25に平井卓也デジタル改革担当大臣が「全手続をスマホで60秒以内で完了したい」とスター…
(2020/11/25)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ