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2021年12月6日メディギア・インターナショナル株式会社 田中武雄|薬のいらない新しいがん治療の事業展開で注目の企業
薬のいらない新しいがん治療の事業展開で注目なのが田中武雄さんが2013年4月に創業したメディギア・インターナショナル株式会社です。
現在、国内のがんによる死亡数は37万8385人にも上り、死亡総数に占める割合は27.6%と死因の第一位です。(厚生労働省 令和2年(2020)人口動態統計(確定数)より)
更に国内人口の高齢化により、がんの罹患数は年々増加の一途をたどっています。
今この瞬間も患者さんは、抗がん剤の副作用に苦しんだり、つらい手術や治療を何度も繰り返したりして、がんと闘っておられます。
しかし中には手術や抗がん剤でも治らない、副作用に耐えうる体力がない、高額な医療費を負担する経済力がない、といった理由から的確な治療ができずにいる患者さんも多く存在するのが実情です。
そんな問題を解決に導く新たながん治療法が、今注目を集めています。
メディギア・インターナショナル株式会社の薬のいらない新しいがん治療「nanoSAPP」事業の特徴は、
薬を使わず、患者さんの身体に出来るだけメスを入れずに、標準療法等での治療が困難ながん患者さんの生活の質を向上させ、医師の手技レベルに左右されず医療の均質化を実現する、という点です。
メディギア・インターナショナル株式会社の田中武雄さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
癌だけをピンポイントに兵糧攻めするという新しいアプローチ方法が特徴です。
「nanoSAPP」という極少の物質をがん組織にピンポイントで投与することにより、がん組織と栄養血管の間にバリアを作り、酸素・栄養を遮断してがん細胞を死滅させていくことが期待できるというものです。
具体的には
①100~500nmという極微小の高分子物質(プラスチック)で、同類の樹脂ではこれまで実現できなかったサイズ。【製法特許】
②天然の多糖類を原料として合成した物質から製造するので、生体にとって安全。【医用材料】
③新兵糧攻めがん治療法として提案しており、クスリを使わないので副作用や薬剤耐性を回避できるので患者さんのQOLが大幅に向上。【新医療機器】
④がん組織に特異的な現象を利用して、がん組織だけ酸素と栄養を遮断するので、正常組織や器官にダメージを与えない画期的アプローチ。【新治療法】
が挙げられます。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
①既存の標準治療から見放された患者さん、治療を継続する体力のない患者さん、高額の先進医療を受けられない患者さんなど、いわゆる「がん難民」の方々
②患者さんの闘病生活の質を優先する治療を提供したいと考える医療従事者の方々
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
高騰する医療費を軽減し、医療格差を解消することで、あらゆる患者さんが安心してがん治療を受けながら生活を送ってもらえるようになるということです。
治療オプションが見つからない癌患者さんへ、常に新たなアプローチを提供し、世界の医療に貢献するのが、私たちメディギアのミッションです。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
前例のない余りにも画期的な治療法なので、審査機関ですら評価できず、機関投資家は二の足を踏んでしまう為、開発に必要な資金が不足し、事業化リスクが増大するというところが大変です。
事業ミッションに共感してくださる一般投資家からクラウドファンディングの形で支援して頂いていますが、まだ乗り越えるレベルには達していません。
資金調達と開発および許認可等、事業化スピードを加速する為、がん領域については海外へシフトし、その他は日本で推進する計画です。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
患者さんの目線で、納得のいく医療の提供に貢献していきます。
そのためにも、内科と外科の垣根を超えた、将来の医療に潜在的な可能性を秘めた「IVR(低侵襲医療)領域」にこだわった技術・製品・システムを提供していきます。
例えば、AI支援の読影ガイドによるカテーテル手術用ロボットシステムの実現、患部にだけ必要なタイミングで作用するクスリ或いはデバイスの実現、などがそうです。
今回提案しているメディカルデバイスは、これらのプラットフォーム・デバイスです。(interventional radiology:画像診断に基づく治療)
・今の課題はなんですか?
①研究開発のスピード感、これを実現する為に必要な資金を調達できていないこと
②提案している治療プロトコル(施術手順)を実現できる担癌動物モデルがない(担癌小動物ではカテーテルが使えない)事実を投資家が理解できないために、実験動物によるPOCが確立できていないこと
③ラボで製作したプロトタイプを、商用にスケールアップする量産化技術が未確立であること
④提案する新療法が最も効果を発揮する対象疾患を絞り込むこと
・読者にメッセージをお願いします。
弊社のミッション、コンセプトに共感して頂ければ、ご支援・応援を宜しくお願い申し上げます。
メカニズムは極めてシンプルですが、実現するには様々な要素・条件が揃う必要があります。じっくり、しかし急いで育てるべき新しい医療技術です。
会社名 | メディギア・インターナショナル株式会社 |
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代表者名 | 田中武雄 |
創業年 | 2013年 |
事業内容 | 医療機器・システムの開発・製造・販売 |
サービス名 | nanoSAPP、microSAPP |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 3名 |
所在地 | 東京都世田谷区 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | がん治療 ドラッグフリー ナノデバイス メディギア・インターナショナル 低侵襲 医療 新技術 生分解性 田中武雄 画期的 腫瘍標的 |
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