株式会社KAORI LOGO　森かおり｜アロマ空間コーディネートの事業展開が注目の企業

アロマ空間コーディネートの事業展開で注目なのが、森かおりさんが2018年に創業した株式会社KAORI LOGOです。

ウナギ屋さんやパン屋さんやカレー屋さんの前を通ると、香ばしい香りが風に乗って漂ってきて、思わずお店に吸い寄せられて商品を購入したことがある、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ガス臭い匂いに気づいて換気をしたり、焦げ臭い匂いに気づいて慌ててお鍋の火を止めたことがある、という方もいらっしゃるかと思います。
懐かしい匂いを嗅いで昔のことを鮮明に思い出したり、安堵感に包まれたことがあるという方もいらっしゃることでしょう。

このように日常的に、私たちは香りから多くのインパクトを受け取り、行動をしています。

香りは自律神経などの調整を司る視床下部に直接的に働きかけ、心身に大きな影響を与えることは科学的にも証明されています。
例えば、生まれたての赤ちゃんは本能的に母乳の匂いを感知して、目がほとんど見えない中でも自力で母乳を飲むことが出来ますし、母親の匂いに包まれると安心してよく眠るといいます。安心感は、赤ちゃんの学習・理解などの神経回路にも作用し、心血管と免疫システムが正常に機能することに働きかけると言われており、まさに匂いが健康維持や健やかな成長に直結しているということを示しています。

こうした香りの効能に注目し、諸外国においては医療現場に香りセラピーを取り入れて、具体的な治療に生かしている機関も多々存在しているほどです。
また、ホテルや美容機関、リラクゼーション機関などでは、自社が展開する全ての店舗である特定の香りを漂わせ、来場者の心地よさを追求すると同時に、企業特有の香りとして認知浸透させるといった取り組みを始めているところもあります。

このように、様々な香りを日常的に取り入れて活用し、生活の質向上を図ろうとする取り組みに、今大きな注目が集まっています。

株式会社KAORI LOGOの事業の特徴は、良質な天然アロマエッセンシャルオイルを用いて人々の心身ケアを提案することはもちろん、香りを用いた企業のブランディングやホスピタリティ向上の実現をサポートしている、という点です。

株式会社KAORI LOGOの森かおりさんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか？

弊社は「香りで心豊かな社会を実現する」を理念に、中国地方を中心にビジネスに香りを活用するご提案をしております。
具体的には、主に、天然アロマエッセンシャルオイルを使い、ホテル、ショールム、店舗、企業様の受付や応接へ、天然アロマの、上質な香りで体と心に優しく働きかける心地よい香りのおもてなしで、ホスピタリティ向上やブランディングのお手伝いをしております。

また、五感の中で唯一、潜在意識に働きかけるといわれ、また香りは記憶と強い結びつきがあることから、企業様のオリジナルの香りをブレンドデザインし、商品や販促へつなげることで、より一層のブランディグへとつながるようなセントマーケティングとして、KAORILOGO製作を通してお客様のビジネスを支援します。

・どのような方にこのサービスを使って欲しいですか？

「香りのおもてなし」「店舗演出」「香りの商品開発」「香りノベルティ」をすることで、カオリロゴを通し、「ブランディング」「マーケティング」「おもてなし」「ホスピタリティ向上」を行ってみたい企業様や店舗様であれば、どんな業種でもご提案可能です。

弊社のサービスは、ホテル様から、製造業様、コンサルティング会社様まで多種他業のお客様へご利用いただいております。
お客様の目的や、サービス、解決課題に、また近年では、アロマテラピーの天然成分に着目し、ロビー、オフィス、休憩室などでの、空間清浄や、消臭、などの空気環境改善や、メンタルヘルスケアの目的でのご利用も始まっております。

・このサービスが解決する社会課題はなんですか？

コロナ禍において、心のケアや、気分の切り替えなどに、アロマテラピーはとても役立ちます。
実際にアロマの需要は社会的にも増加傾向にあり、対面が難しくなったからか、記憶に残りやすい香りのノベルティ製作や、香りOEM商品のお問い合わせやご依頼も多くなってきました。

また、以前は、なかなか難しかったサービスであるアロマ空間演出ですが、目に見えないサービスではあるものの、香りの大切さ、特にココロとカラダに働きかける天然アロマの重要性や、必要性をご理解いただけ、導入になることが増えてきました。

天然の香りは、感性に働きかけ、少しでも、ホッとできる空間や、瞬間が訪れ心穏やかになれる瞬間が出来ることで、不安感やストレスを緩和し、心を豊かにすると考えています。

・創業期に大変だったことは何でしょう？またどうやって乗り越えましたか？

専業主婦で起業し、また地元でもなかったことから、人脈ゼロ、資金も僅かでのスタートでしたので創業から２年は挫折の連続でした。
飛び込みで門前払いなども何度も経験しました。
飛び込み営業では目に見えないサービスであるため、費用対効果がわからない、と話もろくに聞いてもらえないなどもありましたが、ビジネスフェアなどに積極的に参加し、「香りは大切だよね」と言って頂けるクライアント様に出会え、少しずつですが実績が増えていきました。
資金に関しては、商工会議所の小規模事業者持続化補助金や、銀行の助成金へチャレンジし、活用しました。

大きな転機となったのは、市の創業相談で「広島市ベンチャーチャレンジ認定事業者」に採用頂き、同じ時期に女性ビジネスコンテストでの受賞などを経て、ゼロからスタートした私にはなかった信頼を獲得できたことにより、より一層、事業内容を紹介しやすくなり、自分のサービスを広く知って頂ける機会が出来たと思います。

・今後どういう会社、サービスにしていきたいですか？

天然の香りでココロとカラダに優しく、そして企業活動にも役立つサービスを提供することで、人々の心と体を癒し、心豊かな社会を実現していきたいと考えます。
香りで心の豊かさや人々のquality of lifeを高める活動が出来たらと思います。

また、剪定作業で廃棄される、レモンやクスノキの資源の活用も創業当初からの夢であり、それを観光地などで香らせることで、より一層地域のブランディングと地域資源の活用が出来たらと思います。

香りで人々の記憶に残る演出やサービスを提供し続けることで、企業様とお客様をつなぐお手伝いが出来たらと考えています。

・今の課題はなんですか？

香りに関するお問い合わせやご要望に合わせサービス内容が増えてきました。
現在のサービス内容やサービスの質が乱雑にならないようにはどうすればよいかと考えています。
将来的には店舗経営も考えているので、従業員の採用のタイミングなどを検討しています。

・読者にメッセージをお願いします。

香りがある暮らしは、心豊かな時間を作り、暮らしに彩を与えます。ぜひ日々の暮らしの中の「香り」に意識して過ごしてみて下さい。