株式会社DIFF.　清水 雄一｜左右別サイズシューズ購買ECサービスの事業開発が注目の企業

左右別サイズのシューズを購買できるECサービスの事業で注目なのが、清水雄一さんが2022年10月に創業した株式会社DIFF.です。

靴のサイズは？と聞かれたとき、たいていの方は「27センチです」「23.5センチです」といった答え方をされるかと思います。
靴売り場に行くと、たいていは左右両揃えのサイズごとに棚が分かれていて、購入する際には左右同サイズで購入するのが一般的です。

しかし中には、左右の足の大きさや形が微妙に違っていて、いつも右足の中指だけ血豆ができる、左足の親指だけが圧迫されて痛い、などといった悩みを抱えてらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか？

靴選びは全身の健康にも直結するほど大切なものと言われるにもかかわらず、実際には自分の足に合わない靴を無理して履き続け、足への負担ばかりか、膝・腰・背中・肩といった全身のバランスを崩してしまい、それが怪我の元となったり、新たな疾病を生んでしまうこともあるのです。

このような現状を受け、
『シューズは左右同じサイズで買わなければならない』という常識を塗り替え、
当たり前に左右別サイズでシューズを買えるという次の時代の新しい常識を作り上げることに挑戦し続けるある起業家に、今注目が集まっています。

株式会社DIFF.の清水雄一さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか？

左右別サイズでシューズが買えることが最大の特徴だと思います。
既存流通の中で誰も持ちたくない”片足在庫”に特化した流通網が独自性の源泉です。
既存流通のプレイヤーは両足セットの在庫を抱えることが必須なので、これに加えて片足在庫を持つという選択は在庫量増加、品番倍増の観点から、合理的に判断しようと思えば思うほど行わない力が働きます。ニッチプレイヤーのみが戦える領域と捉えています。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか？

左右で足の大きさが異なる方々、特にスポーツを行っている方々にまずは使っていただきたいです。お話を伺っていると左右別サイズでシューズが売っていないために、「常に片足が内出血している」「左右別サイズで履くために二足買っている」という課題を抱えながら、常に体が痛いか？お財布が痛いか？どちらかの痛みを我慢している現状があります。
彼らが不自由なく、満足に靴を買える状態にしたいと思っています。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか？

身体の一部、足の大きさが左右で異なるという形態的な特徴を持っているだけで、自分にあったシューズを選ぶことの難易度は各段に上がります。多くの場合、靴と生活、靴とスポーツは切り離せない関係であり、左右で足の大きさが異なる方は左右で異なる大きさのシューズを当たり前に買える世の中にすることができればより豊かな生活をサポートすることにもつながると考えます。
これはスポーツのシーンだけでなく、足部に痛みや病変がある方、片麻痺で足部に装具を付けられている方、自分にあった婦人靴を見つけられていない方、など多様な人の課題に寄り添うものであり、毎日靴を履いて過ごす全人類の課題解決に寄与する取り組みだと考えます。

・創業期に大変だったことは何でしょう？またどうやって乗り越えましたか？

私は2012年に新卒で入社をした、ミズノ株式会社から出向起業という制度を活用し、独立、創業しました。ミズノはもとより、スポーツ用品業界で初の取り組みでしたので、社内で承認を頂くこと、ルール等ない中で関係部署の方の多大なサポートを頂きながら、出向にこぎつけたことが通常の起業とはまた異なる難しさがあったように思っています。
ミズノはとてもいい会社で、「やるなら戻ってこなくていいくらい大成功を収める気概でやってこい」と言ってくれる経営陣の方々が多く、多大なサポートいただけたことには感謝してもしきれません。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか？

「足が喜ぶ、あしたをつくる。」という理念のもとでサービスを展開していきたいと考えております。左右で別サイズのシューズ購買が出来る世界を作ることを皮切りに、足の計測、動作の計測からシューズのレコメンデーション、個別最適化、オーダーメイドでのシューズづくりなど事業の領域を広げ、世界中の全ての人たちが簡単に自分に適したシューズを手に入れられる世の中に近づけていきます。

・今の課題はなんですか？

フルタイムでコミットしているのが私一人の状態ですので、あらゆる機能が不足しております。
副業、フルリモート、フルフレックス大歓迎ですので、
課題感や理念に共感をしてくれる方がいらしたら是非気軽にお声がけいただけたらと思います。まずはライトな1on1からはじめさせてもらえたら嬉しいです。

・読者にメッセージをお願いします。

『足が喜ぶ、あしたをつくる。』という理念に共感頂ける方がいらっしゃったら是非声をかけてください！一緒に世界の新しい当たり前を創りましょう！
また大企業にお勤めで”自身のアイデアを事業にしたい”、”いつかは独立したい”、”出向起業の取り組みに興味がある”という方がもしいらしたらお話伺えますので気軽にお声がけください！