注目のスタートアップ

大学コミュニティの活性化とファンドレイジング業務をサポートする「Alumnote」が7.6億円調達

company

2025年7月22日、株式会社Alumnoteは、総額7億6000万円の資金調達を発表しました。

Alumnoteは、寄付金を元本とした大学基金の運用益を大学の新しい財源とするため、大学コミュニティの活性化と大学のファンドレイジング業務をサポートしています。

デジタルツールの提供、寄付獲得の実行支援、全国の大学・学生団体を応援するチャリティーイベント「Giving Campaign」の企画運営を行っています。

また、新たに「Cross Campus」というキャリア支援プラットフォームをローンチしました。このプラットフォームは、新卒時のキャリア支援だけでなく、転職、起業、リカレント教育コミュニティ形成など、生涯にわたって次世代人材をサポートしつつ、企業から得た採用費を大学への寄付に転換するモデルです。

今回調達した資金は、採用強化と、HR事業の立ち上げに活用します。


大学運営における財源の問題は、少子化・競争激化・公的支援の変化など複合的な要素がからみ合い、国公私立問わず深刻な課題となっています。

具体的には、国立大学法人運営費交付金や私学助成が年々削減傾向にあり、基盤的経費が減少しています。また、私立大学は授業料収入が財源の大半を占めていますが、少子化による定員割れによって財源に支障が生じるリスクがあります。

したがって、大学運営においては、財源の多様化に向けた取り組みが重要なテーマとなっているのです。

財源の多様化を図る上で、ファンドレイジング(寄付募集活動)は大学にとって重要な戦略です。近年は、単なる資金調達にとどまらず、大学の理念や社会的価値を広く伝える共感形成のプロセスとしても位置づけられています。

このような背景のもとAlumnoteは、ファンドレイジング業務のサポートなどを通じ、大学の自主財源確保を戦略的に支援しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Alumnote BtoB Cross Campus Giving Campaign コミュニティ サポート ファンドレイジング 基金 大学 寄付 寄附 株式会社 財源 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

遠隔でも企業文化を伝えられるオンライン採用ツールを提供する「Tours」が資金調達
2025年4月2日、株式会社Toursは、資金調達を発表しました。 引受先は、QXLV(クオンタムリープベンチャーズ)と、株式会社リコーCVCのリコーイノベーションファンドです。 今回の資金調達により…
電力売買プラットフォーム開発中の「デジタルグリッド」が資金調達
2019年11月18日、デジタルグリッド株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 電力の自由な選択・売買を可能とするプラットフォーム「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」の構築を進め…
縦スクロール型デジタルコミックを制作する「トゥーンクラッカー」が4億円調達
2023年1月16日、株式会社トゥーンクラッカーは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、楽天グループ株式会社のCVC・楽天キャピタルなどです。 トゥーンクラッカーは、縦スクロ…
線虫がん検査「N-NOSE」を提供する「HIROTSUバイオサイエンス」とペット保険の「アニコム損害保険」が戦略的資本提携・業務提携を開始
2023年3月7日、株式会社HIROTSUバイオサイエンスとアニコム損害保険株式会社は、このたび戦略的資本提携・業務提携を開始したことを発表しました。 また、共同研究を進めてきたペット用のがん検査につ…
ふるさと納税の返礼品としてNFT活用を推進する「あるやうむ」が2,100万円調達
2021年12月17日、株式会社あるやうむは、総額2,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ふるさと納税の返礼品としてNFTがもらえるプラットフォームを開発しています。 自治体の税収増・…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集