注目のスタートアップ

量子コンピューターのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行う「Quemix」が5.5億円調達

company

2025年4月11日、株式会社テラスカイは、子会社の株式会社Quemixが、総額5億5000万円の資金調達を実施したと発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は総額8億5000万円となりました。

Quemixは、量子コンピューターのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行っています。

誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)向けのアルゴリズムにフォーカスした研究開発を続けています。

2023年に、量子化学計算アルゴリズムとして数学的に量子加速が証明された「確率的虚時間発展法(Probabilistic Imaginary-Time Evolution、PITE)」の特許を取得しています。


量子コンピューターは、量子力学の原理を応用した次世代型のコンピューターです。その理論上の計算能力は、現在のスーパーコンピューターの1億倍に達するとされており、これまでのコンピューターでは不可能だった複雑な計算を可能にすると期待されています。世界各地で研究開発が活発に進められている分野のひとつです。

すでに、特定の計算に特化した量子コンピューターは実用化されていますが、より幅広い分野で活用できる汎用型の量子コンピューターの登場が待たれています。

量子コンピューターで利用する量子ビットは不安定であり、わずかな温度変化や振動によって誤り(エラー)が生じます。現在、汎用的な量子コンピューターの研究開発においては、計算の途中で発生する誤りを検出・訂正し、計算を実行できる「誤り耐性量士コンピューター(FTQC)」の開発競争となっています。

Quemixは、FTQCの性能を最大限に引き出すため、FTQC向けのアルゴリズムの研究開発を進めています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ FTQC Quemix アルゴリズム エラー耐性量子コンピュータ ソフトウェア テラスカイ 材料計算・シミュレーション 株式会社 研究開発 確率的虚時間発展法 誤り耐性量子コンピューター 資金調達 量子コンピューター 量子力学 量子化学計算
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェディングプラットフォーム「ブラプラ」や「ブラプラWEB招待状」を展開する「ParaLux」が資金調達
2023年1月20日、株式会社ParaLuxは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ドーガン・ベータです。 ParaLuxは、ウェディングプラットフォーム「ブラプラ」や、無料のW…
消費電力を削減する半導体技術「NanoBridge」を保有する「ナノブリッジ・セミコンダクター」が1.3億円調達
2022年7月21日、ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社は、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ナノブリッジ・セミコンダクターは、2019年9月にNECの研究者が設立…
食と暮らしのメディア「macaroni」などを運営する「トラストリッジ」が「国分グループ本社」と資本業務提携
2023年3月23日、株式会社トラストリッジは、国分グループ本社株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 トラストリッジは、ライフスタイルメディア「macaroni(マカロニ)」、サ…
メタバースを活用した採用支援「就活ひろば」などを提供する「株式会社X」が資金調達
2023年12月20日、株式会社Xは、累計1億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Xは、メタバースを活用した採用支援サービス「就活ひろば」や、企業・​工務店のブランディングを支援す…
電力卸売スタートアップ「エナジーグリッド」が18億円調達
2022年3月7日、エナジーグリッド株式会社は、総額約18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 旧一般電力電気事業者や商社から、電力をまとまったボリュームで調達し、新電力会社に小分けにして販売…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集