注目のスタートアップ

金融犯罪対策サービスを提供する「コンプライアンス・データラボ」が2億円調達

company

2025年4月8日、コンプライアンス・データラボ株式会社は、総額2億円の資金調達を発表しました。

コンプライアンス・データラボは、金融犯罪対策サービス「コンプライアンス・ステーション」シリーズを提供しています。

企業情報プロバイダーと連携して実質的支配者(UBO)を提供し、UBO情報更新、顧客申告情報の検証をサポートする「コンプライアンス・ステーションUBO」、データマッチング・名寄せサービス「コンプライアンス・ステーションConnect」、統合された顧客/仕入れ先コンプライアンス管理システムの構築を支援する「コンプライアンス・ステーションリスク評価」を展開しています。

今回調達した資金は、プロダクト開発の拡充、営業体制の拡充に活用する予定です。


金融機関におけるマネーロンダリング・テロ資金供与対策は複数の観点から重要です。

たとえば、金融機関は社会的信用を基盤として成り立っているため、不正な資金の流入や取引を許してしまえば信頼性が毀損され、顧客・取引先の離脱につながってしまう可能性があります。

また、金融犯罪が放置されてしまえば、金融システム全体が犯罪の温床となる可能性があるため、しっかりと対策を行い、金融市場の透明性と安定性を守ることが必要です。

ほかにも、金融犯罪に関与してしまうと、調査や訴訟リスクが生じ、内部リソースの浪費や風評リスクが発生し、業務に支障が生じる可能性があります。

このように金融機関の金融犯罪対策は重要なのですが、実務上のさまざまな課題を抱えています。

顧客の本人確認はマネーロンダリング・テロ資金供与対策の基礎ですが、法人や海外の顧客の場合、実質的支配者(UBO)の特定が困難になることがあります。また、顧客の状況が変化した際もそれをリアルタイムに把握することにも課題があります。

また、マネーロンダリング・テロ資金供与対策では法務・リスク・ITなど複数の知識が求められるため、とくに中小規模の金融機関は人的リソースや専門性の不足といった課題を抱えています。

コンプライアンス・データラボは、こうした課題を解決するため、金融機関向けに、マネーロンダリングやテロ資金供与対策のために必要なデータ収集・整備、リスク評価を支援する「コンプライアンス・ステーション」シリーズを提供しています。

企業・事業の成長には資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB UBO コンプライアンス コンプライアンス・データラボ サービス システム テロ資金供与対策 マネーロンダリング マネーロンダリング対策 対策 株式会社 犯罪 資金調達 金融 金融機関 金融犯罪
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Web会議などで自分の外見をAIによって置き換える「xpression camera」が正式リリース
2022年3月31日、株式会社EmbodyMeは、「xpression camera(エクスプレッションカメラ)」の正式版をリリースしたことを発表しました。 「xpression camera』は、自…
営業育成DXシステム「リフレクトル」を提供する「Co-Growth」が7,000万円調達
2022年12月6日、Co-Growth株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Co-Growthは、営業育成DXシステム「リフレクトル」を提供しています。 営業力強…
貸付ファンドのマーケットプレイス「Funds」運営の「ファンズ」が「三井住友信託銀行」と資本業務提携
2020年10月15日、ファンズ株式会社は、三井住友信託銀行株式会社と資本業務提携契約に基づき、新たな事業展開を開始していくことを発表しました。 1円から貸付投資ができる貸付ファンドのマーケットプレイ…
商用EVを開発・製造する「EVモーターズ・ジャパン」が9750万円調達
2024年11月29日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、9750万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約67.6億円となりました。 EVモーターズ・ジャパ…
株式投資型クラウドファンディングなどを手がける「FUNDINNO」に「FCE Holdings」が出資
2023年8月25日、株式会社FCE Holdingsは、株式会社FUNDINNOに出資を行ったことを発表しました。 FUNDINNOは、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集