創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年2月21日配管減肉モニタリングシステムを開発する「CAST」が1.5億円調達

2025年2月12日、株式会社CASTは、総額1億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
CASTは、熊本大学の研究成果である「ゾルゲル複合体圧電デバイス」技術を活用した、配管減肉モニタリングシステムの実用化を目指す熊本大学認定ベンチャー企業です。
開発する配管減肉モニタリングシステムは、独自の薄型圧電センサーにより、つけっぱなしで継続的に計測することを可能にしたモニタリングシステムです。
これにより、高所・挟所・暗所などの危険な場所において、従業員がセンサーを手に検査するという業務負担の解消を目指しています。
製油所・大手化学工場を中心にPoC実施を進めています。
今回の資金調達により、防爆認証取得に向けた開発と手続きを加速していきます。
工場などの現場では、さまざまな設備や機械が日夜稼働しています。
円滑かつ安全に工場を運転するには、設備の定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。一方で、点検・保守・メンテナンスにはコストがかかり、人手も必要となるため、効率化や省人化のニーズが高まっています。
こうした背景から、近年は工場の設備や機械にセンサーやIoTデバイスを取りつけ、遠隔で監視するシステムの導入が進んでいます。
工場などには、高温・低温・高圧・高所・狭所などの危険な環境が存在しており、点検業務にはリスクが伴います。遠隔モニタリングシステムは、点検業務の効率化に加え、こうしたリスクの低減にもつながることが期待されています。
とくに化学プラントなどでは危険な環境が多いため、遠隔モニタリングシステムのニーズが高まっています。
CASTは、過酷な環境でも常時設置が可能なセンサーを活用し、配管減肉モニタリングシステムを実現することで、業務効率化やリスク低減に貢献することを目指しています。
企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | IoT インフラ システム スタートアップ センサー メンテナンス モニタリング 保守 大学発ベンチャー 工場 点検 研究開発 設備 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年10月6日、株式会社SIRCは、ダイキン工業株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 SIRCは、小型(5mm角)・軽量・低消費であり、センサー機能と乗算機能を持つセンサー…
令和7年度予算「成長型中小企業等研究開発支援事業」の補助事業者が採択されました。 中小企業者等による精密加工、表面処理、立体造形等のものづくり基盤技術及びサービスの高度化を図ることを目的として、中小企…
2023年4月21日、株式会社グローバーは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 グローバーは、店舗トラブル解決アプリ「Qナビ」の運営や、店舗・施設におけるメンテナンスのアウトソーシング…
2023年7月26日、株式会社サムライインキュベートは、運営するSamurai Incubate Fund 7号投資事業有限責任組合より、株式会社OPTMASSに出資したことを発表しました。 OPTM…
2020年4月24日、LEBO ROBOTICS株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 風力発電機メンテナンス・ロボットを開発や、点検サービス・補修材料などの販売を行っています。 今回の資…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
