注目のスタートアップ

軽量かつ曲がる次世代太陽電池を開発する「PXP」が15億円調達

company

2024年12月4日、株式会社PXPは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。

リードインベスターは、ソフトバンク株式会社です。ソフトバンクは、約10億円の出資を行い、PXPの株式の約29.9%を取得しました。

PXPは、次世代太陽電池を開発しています。

開発する太陽電池は、ペロブスカイト太陽電池とカルコパイライト太陽電池を組み合わせたタンデム構造であり、従来の太陽電池と比較し、1.5倍以上のエネルギー変換効率を実現しています。

さらに、従来の太陽電池と比較して約1/10の重量、曲がるフレキシブルな形状、衝撃・振動に強い耐久性なども特徴としています。

PXPとソフトバンクは、将来の電力需要を見据え、PXPの次世代太陽電池を用いてソフトバンクのデータセンターをグリーンエネルギーで運用するなど、さまざまな用途での活用を目指します。


資源の枯渇リスクや、化石資源の利用に伴う二酸化炭素の排出が過大視されている現在、持続可能な社会を実現するため、再生可能エネルギーの普及が世界的に求められています。

再生可能エネルギーは、太陽光や風力など、枯渇することのない資源・力を活用したエネルギーです。すでに国内でも太陽光発電設備や風力発電設備の設置が進んでいますが、さらなる普及のためには、設備の高性能化や低コスト化が欠かせません。

とくに国内は、太陽光発電で有利となる広大で開けた土地や、風力発電で有利となる年中強い風が吹く土地が少ないため、イノベーションが求められています。

PXPが開発する次世代太陽電池は、従来よりもエネルギー変換効率が高いほか、軽量性や、柔軟性、耐久性にも優れており、さまざまな場所に設置可能というメリットがあります。

たとえば、軽い太陽光パネルであれば、ビルの壁などに複数設置することも可能であり、土地の限られた国内において、太陽光発電の設置数を増やす一助になるでしょう。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ PXP カルコパイライト太陽電池 ソーラー ソフトバンク ペロブスカイト太陽電池 再生可能エネルギー 出資 太陽光パネル 太陽光発電 太陽電池 株式会社 次世代 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

労災保険二次健康診断サービスを展開する「ウェルヘルス」に「エンジェルラウンド株式会社」が出資
2024年6月11日、エンジェルラウンド株式会社は、ウェルヘルス株式会社に出資したことを発表しました。 ウェルヘルスは、労災保険を活用した二次健康診断の導入支援を展開しています。 企業・医療機関双方を…
都市内全域の屋内・地下をカバーする三次元測位サービスを開発する「MetCom」が8億円調達
2022年7月19日、MetCom株式会社は、8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 都市内全域の屋内・地下をカバーする3D測位サービスの提供のため開発を行っています。 2022年7月現在、垂…
多能性中間膜・エピタキシャルの研究開発・製造・販売を行う「Gaianixx」が3.5億円調達
2024年3月6日、株式会社Gaianixxは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、シリーズB総額13.5億円、創業からの累計資金調達額は18.5億円とな…
外観検査自動化AIサービス「メキキバイト」を提供する「フツパー」が4.2億円調達
2022年8月1日、株式会社フツパーは、総額4億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フツパーは、外観検査自動化AIサービス「メキキバイト」を提供しています。 クライアント企業の環境…
次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」開発の「TOWING」が1.4億円調達
2021年12月20日、株式会社TOWINGは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」を開発しています。 環境に配慮した人工土壌「…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集