注目のスタートアップ

完全個室美容モール「THE SALONS」を運営する「The Salons Japan」が資金調達

company

2024年6月27日、The Salons Japan株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

The Salons Japanは、完全個室美容モール「THE SALONS」を運営しています。

定額料金で個室型サロンが開業できる独立開業支援サービス(モール型サロン)です。

2024年6月現在、都内に7店舗を展開しています。今後都心部や希望エリアへの出店を進める計画です。


厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」によれば、2022年度の美容所数は26万9,889店(前年比5,666店増)、美容師数は57万1,810人(前年比1万335人増)という結果になっています。

この店舗数はコンビニの店舗数の約5倍に達するものであり、飽和状態であるとされています。

こうした中で、美容師の離職率は1年で50%、3年で80%、10年で92%といわれており、高い離職率が課題となっています。

この離職率の高さは、給料の安さ、労働時間の長さ、休日の少なさ、キャリア形成などの問題が要因であるとされています。

美容業界のキャリア形成は通例として、新卒者がサロンに入社し、アシスタントとして経験を積みながらトレーニングを受け、数年後にスタイリストとしての地位を築きます。その後、そのサロンでスタイリストとしてのキャリアを積み重ねるか、転職を検討する人が多くなっています。技術を確立した後には、独立して事業を行うケースが一般的です。

しかし、独立を選ぶことの自由さにもかかわらず、開業後1年以内に廃業してしまうサロンが約60%も存在する現状もあり、独立して成功を収めることは容易ではないとされています。

近年、独立を目指す美容師の間で、フリーランスとしての働き方が注目されています。

かつてのフリーランスの美容師は、サロンの一部スペースを借りて「面貸し」の形態で仕事を行うほか、業務委託契約を通じてサロンと協力関係を築く方法が一般的でした。

近年では、仕事環境を提供する専用のレンタルサロンであるシェアサロンなどが登場し、美容師たちの関心を集めています。

The Salons Japanが展開するモール型サロンは、完全個室の美容室をまるごと借り、自分だけの美容室を簡単にオープンすることができるというサービスです。

事業の拡大には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB サロン ビューティー フリーランス 支援 株式会社 独立 美容 美容室 資金調達 開業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

未上場株管理ツール「FUNDBOARD」運営の「ケップル」が4.7億円調達
2021年7月14日、株式会社ケップルは、総額約4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 VC・事業会社向けの未上場株式管理ツール「FUNDBOARD」や、スタートアップ向けの株主総…
次世代不動産エージェントファーム「TERASS」が7.3億円調達
2023年6月19日、株式会社TERASSは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TERASSは、次世代型不動産エージェントファーム「TERASS」、エージェント提案型家探…
医師向け臨床支援アプリ提供の「HOKUTO」が8.25億円調達
2022年2月8日、株式会社HOKUTOは、総額8億2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 医師向け臨床支援アプリ「HOKUTO」を開発・提供しています。 最新の医学情報の配信、入手し…
未熟児網膜症治療薬の実用化を目指す「フェリクス」が12.5億円調達
2025年7月1日、株式会社フェリクスは、総額12億5000万円の資金調達を発表しました。 フェリクスは、フェロトーシス・酸化脂質をターゲットとした医薬品開発を行う九州大学発のバイオテックスタートアッ…
人材事業やHRTechの「ネオキャリア」が45億円調達
2020年2月3日、株式会社ネオキャリアは、総額45億円の資金調達を実施したことを発表しました。 人事向けSaaS型プラットフォーム「jinjer(ジンジャー)」や、URLひとつで簡単に使えるWeb会…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集