注目のスタートアップ

土木業界向け建設DXサービスを提供する「Malme」が1.7億円調達

company

2024年3月13日、株式会社Malmeは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Malmeは、土木業界向け建設DXサービスを提供しています。

設計思想や現場作業性を理解した技術者によるBIM/CIMのトータルソリューション、BIM/CIM内製化支援、建設DXコンサルティングなどを行っています。

今後、基盤であるBIM/CIMの技術をより進化させつつ、構造解析・設計の3次元化や、技術継承を目的としたAI活用に注力していく方針です。

現在、土木設計を自動化するアプリケーション「Structural Engine」や、AIを活用した技術継承システムを開発しています。

今回の資金は、これらDX事業の拡大・深化や、新規事業の加速に充当します。


土木は工事やインフラ整備において必要不可欠な存在です。

とくに日本は自然災害が多い国であることから、防災に資するインフラ整備だけでなく、災害からの復興といった意味でも重要性の高い業界であり、今後も継続的な需要が見込まれています。

一方で土木業界は、人手不足、高齢化、後継者不足、老朽化したインフラといった課題に直面しています。

土木業界は就職率が低く、さらに退職率も高いというデータがあります。そのためせっかく人材を確保できたとしても退職によって人材を失ってしまっているという現状があります。

また、若年層が定着せず、後継者不足に陥っていることも深刻な問題です。土木業界は技術の重要性が高い業界です。したがってベテラン技術者の技術を次世代につなげていくことが求められます。後継者不足は土木業界全体の技術水準の低下につながる問題として対策が求められています。

こうした中、土木・建設業界では積極的なテクノロジーの活用やデジタル化による業務の変革、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)が進められています。

とくに注目されている技術がBIM/CIMです。BIM/CIMとは、コンピューター上に現実と同じ建物などの3次元モデルを立ち上げ、各部材の仕様・サイズをはじめ、設計から施工までの各工程において必要な情報を可視化・管理するシステムです。

Malmeは、土木業界におけるBIM/CIMの導入・活用やソリューションの提供を行い、業界の課題解決に貢献しています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BIM BtoB CIM DX DXコンサルティング Malme ソリューション デジタルトランスフォーメーション デジタル化 内製化 土木 建設 株式会社 業界 設計思想 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アニメーション作品を始めとする中国映画の日本配給などを展開する「面白映画」が資金調達
2022年5月27日、面白映画株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、中国でデジタル出版・版権許諾・アニメ・映画投資などのIPビジネスを展開する大手企業・中文在線数字出版集団股份有限…
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営する「エブリー」が「味の素」と資本業務提携
2023年4月3日、株式会社エブリーは、味の素株式会社と資本業務提携を締結したことを発表しました。 エブリーは、管理栄養士が監修するレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」、ファミリー向け動…
エッジAIを開発・提供する「エイシング」が資金調達
2023年9月1日、株式会社エイシングは、資金調達を実施したことを発表しました。 エイシングは、エッジデバイスで推論を行うエッジAIの中でも、推論に加えて学習も可能であり、より省メモリなエンドポイント…
ワインEC事業やワイン管理・投資のオンラインプラットフォームなどを手がける「WineBank」が1.5億円調達
2023年11月8日、株式会社WineBankは、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営管理するHIRAC FUND…
科学的介護ソフト「Rehab Cloud」を提供する「Rehab for JAPAN」が10億円調達
2024年2月16日、株式会社Rehab for JAPANは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Rehab for JAPANは、科学的介護ソフト「Rehab Cloud(リハブ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集