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2024年2月7日「持続的生産強化対策事業のうち持続可能性配慮型畜産推進」
農林水産省は、令和6年度「持続的生産強化対策事業のうち持続可能性配慮型畜産推進」に係る公募について発表しました。
公募対象内容
1 アニマルウェルフェア配慮型飼養管理推進
アニマルウェルフェア(AW)に配慮した飼養管理の普及拡大を図るため、国の飼養管理指針「国際獣疫事務局の陸生動物衛生規約におけるアニマルウェルフェアの国際基準を踏まえた家畜の飼養管理の推進について」に基づく、家畜の飼養管理への取組を推進するための次の取組を実施するものとする。
(1)持続可能性配慮型飼養管理推進等
国内における家畜の飼養管理や畜産物の流通等の実態の調査、多様な飼養形態におけるAW向上に関する科学的知見の収集、国際機関や諸外国等におけるAWに関する検討・実施状況の調査、畜種ごとのAWに配慮した飼養管理の普及推進のための検討及び検討の結果を踏まえた事業成果報告書の作成等
(2)持続可能性配慮型飼養管理普及等
我が国におけるAWに配慮した飼養管理を普及・啓発するため、研修会等の開催、パンフレットの作成・配布及び飼養管理の指導等
(3)持続可能性配慮型飼養管理に係る取組の実施率向上に向けた取組
生産者団体が実施する畜種ごとのAWに配慮した飼養管理や畜産物の流通等の実態調査、AWに配慮した飼養管理の実施率向上のための検討会の開催、マニュアル作成等生産者団体が作成するマニュアル等に基づく、生産者集団が実施する資質向上のための勉強会、AWに配慮した飼養管理の簡易整備等
2 畜産GAP認証審査支援
乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏及び肉用鶏に係る日本版畜産GAPの認証取得の拡大を図るため、審査を行う者の育成に必要な畜産GAPに関する専門知識に関する研修会、審査機関の増設等認証機関による認証取得の推進に必要な取組を実施するものとする。
3 畜産GAP認証拡大支援
畜産GAPの認証の高度化により取得を拡大するため、他の認証スキームとの差分審査の検討、国内における実需者・消費者の畜産GAP認知度向上のためのニーズ調査・検討会、畜産GAP評価分析のための検討会等の取組を実施するものとする。
公募期間
2024年2月6日(火)~2024年2月29日(木)17:00
食肉は現代の食生活において重要なタンパク源となっています。
しかし、近年はSDGsが推進され、持続可能性の観点から畜産業の課題が指摘され、環境対策や構造転換などが求められています。
また、日本は少子高齢化に伴う人口減少が進んでいくと予測されています。食品需要は人口に比例するため、今後も畜産業が成長を目指すのであれば、海外需要を開拓する必要があります。
そして海外需要開拓のためには、多様な国々の価値観に適合した生産を行う必要があります。
そのひとつとしてアニマルウェルフェアへの配慮が挙げられます。
アニマルウェルフェアとは「動物が生きて死ぬ状態に関連した、動物の身体的及び心的状態」のことです。
これを良好に保つことが倫理的に重要であるとされており、たとえば、快適な環境下での飼養などがその施策にあたります。
またこのアニマルウェルフェアは、結果的に生産性向上や安全な畜産物生産にもつながることから、農林水産省はアニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。
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