注目のスタートアップ

次世代AI OCR「SmartRead」などを提供する「Cogent Labs」が「NTTファイナンス」から資金調達

company

2023年10月3日、株式会社Cogent Labsは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、NTTファイナンス株式会社です。

Cogent Labsは、AIの認識・自然言語処理技術を活かし、ドキュメント処理全体のDXを実現するプラットフォーム「Cogent DX」の構築を目指しています。

このプラットフォームの一環として、次世代AI OCRと称されるIDP(高度な文書処理)サービス「SmartRead」や、企業内ドキュメント検索サービス「SmartFind」を提供しています。

今後は、大規模言語モデル(LLM)を内包した自然言語処理AIによる新サービスの提供を目指しています。


OCRは、書類に印字された活字や紙に書かれた手書き文字などを読み取り、それをテキストデータに変換する技術/システムです。

スキャナーなどの機器に搭載されている技術ですが、従来のOCRは読み取り精度が不十分であり、読み取ったあとのデータを手作業で正しいデータに修正する作業が必要となっていたことから、むしろ業務が非効率的になってしまうケースがあるということが課題でした。

しかし近年はAIの発展によりOCRの読み取り精度が大幅に向上し、さまざまなサービスに搭載されるようになり、ビジネスにおける文書を扱う多様なシーンで活用されています。

AIを活用したOCRはAI OCR(AI-OCR)と呼ばれ、とくに経理や会計に関連するサービスで、紙の書類を効率的に処理するために利用されています。

Cogent Labsが提供する「SmartRead」は、ありとあらゆるドキュメントに対応したAI OCRであり、さらにデータを自動で分類するため、紙書類にまつわるさまざまな作業を効率化することができます。

こうした高度な文書処理機能を備えたシステムはIDP(Intelligent Document Processing:高度な文書処理)と呼ばれ、紙だけでなくデジタルな書類をテキストデータ化し処理する業務において広く活用されていく、あるいはドキュメントを扱うSaaSなどにおいて標準的な機能として搭載されていくことになると考えられています。

ビジネスの成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB Cogent Labs DX IDP NTT NTTファイナンス OCR SmartFind SmartRead デジタル化 ドキュメント 株式会社 検索 次世代 資金調達 高度文書処理
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゼロコードAI製品を提供する「RUTILEA」が6億円調達
2023年11月16日、株式会社RUTILEAは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 RUTILEAは、ゼロコードAI製品を開発・提供しています。 AIの導入プロセスのうち、障壁とな…
自転車ロードレースのプロリーグを主催する「ジャパンサイクルリーグ」が「経営共創基盤」から資金調達・パートナーシップ強化
2023年4月12日、株式会社ジャパンサイクルリーグ(JCL)は、株式会社経営共創基盤(IGPI)から、パートナーシップ強化にあたり追加出資を受けたことを発表しました。 JCLは、自転車ロードレースの…
「サラウンド」が「フォリウム」と業務提携 リクルーティングフルサービスパッケージ「スマスク」など新サービスを提供開始
2021年6月22日、サラウンド株式会社は、株式会社フォリウムと業務提携を行い、新サービスの提供を開始したことを発表しました。 サラウンドは、エントリーEC事業者や、少人数でEC事業を行うスモールEC…
建機の遠隔操作・自動運転の「ARAV」が6,300万円調達
2021年3月8日、ARAV株式会社は、総額6,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 既存の重機に後付けすることで、遠隔操作や自動操縦を行えるようにするプロダクトを開発しています。 20…
住宅ローンプラットフォーム提供の「iYell」が「セゾンファンデックス」と不動産担保ローンにおいて業務提携
2021年5月21日、iYell株式会社は、株式会社セゾンファンデックスの取り扱う不動産担保ローンに関して、業務提携したことを発表しました。 iYellは、家を買いたい人、家を売りたい事業者、住宅ロー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集