注目のスタートアップ

アップサイクル繊維を開発・製造する「Curelabo」が資金調達 「たまゆら」と素材・製品の共同開発を開始

company

2023年9月7日、Curelabo株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

また、引受先である株式会社たまゆらと、素材・製品の共同開発を開始することも発表しています。

Curelaboは、サトウキビの搾かすのバガスを主な原料として、アップサイクル繊維の開発・製造・販売を行っています。

また、バガス以外にも、ビールのモルトフィードやホップ由来の繊維・衣料品も開発し、未利用資源のアップサイクルに取り組んでいます。

たまゆらは、ユニフォーム・作業服・作業用品の販売事業などを展開しています。

今回の協業により、アップサイクル素材を活用した製品開発や新たな素材の開発を進めていきます。


アップサイクルは、もともと廃棄物とされるものに新たな価値を注ぎ込み、再生するプロセスです。

アップサイクルに使用される原材料は多岐にわたり、端切れ布、繊維くず入りの洋服、木材、古紙、タイヤ、ビニール傘などがあります。

昨今のSDGsの推進に伴い、アップサイクルは急速に注目を浴びています。廃棄物を活用した製品は、環境配慮商品として消費者に高く評価され、企業の付加価値向上にも寄与しています。

アップサイクル製品の開発において、重要な要素のひとつがアップサイクル素材です。Curelaboが開発するアップサイクル素材は、サトウキビの「バガス」という廃棄物から作られています。

バガスは、サトウキビから砂糖を生産する際に必然的に発生する副産物で、年間12億トンものサトウキビが生産される中で、約1億トンのバガスが発生しています。

バガスは、パルプ製紙、ボイラーの燃料、土壌改良材などとして一部有効活用されていますが、大量に発生するため、未だに廃棄されている場合も多いのが現状です。

Curelaboは、こうしたバガスなどの未利用資源を有効活用し、高環境負荷素材の代替品開発を行うことで、サーキュラーエコノミー(循環経済)の構築を目指しています。

事業の成長には、戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との連携などが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB アップサイクル サトウキビ 共同開発 未利用資源 株式会社 素材 繊維 製品 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

LINEを専門とするマーケティング企業「DOTZ」が2億円調達
2025年3月31日、DOTZ株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DOTZは、LINE公式アカウントを活用したマーケティング支援サービスを展開しています。 LINE公式アカ…
キズナアイなどのバーチャル・タレント事業展開の「Activ8」が10億円調達
2020年4月1日、Activ8株式会社は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 「キズナアイ」などのバーチャル・タレント事業や、VR/ARなどのxRコンテンツ事業を展開しています。…
浮体式風車を開発する「アルバトロス・テクノロジー」が4.2億円調達
2023年12月6日、株式会社アルバトロス・テクノロジーは、総額4億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アルバトロス・テクノロジーは、浮体式洋上風車(垂直軸型)を開発しています。 …
家具のサブスク運営の「クラス」がオフィス家具・什器の「交換し放題サービス」をスタート
2020年1月27日、株式会社クラスは、「交換し放題サービス」をスタートすることを発表しました。 このサービスは、自由に家具・什器・家電などを組み合わせ、何度でも交換できるサブスクリプション・サービス…
総合電子書籍ストア「ブックライブ」などを展開する「BookLive」が「テレビ朝日」と資本業務提携
2023年3月10日、株式会社BookLiveは、株式会社テレビ朝日と資本業務提携を実施したことを発表しました。 BookLiveは、総合電子書籍ストア「ブックライブ」や、電子コミックストア「ブッコミ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集