注目のスタートアップ

オーダーメイドの生成AIチャットシステムを提供する「カサナレ」が4,000万円調達

company

2023年7月6日、カサナレ株式会社は、約4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

カサナレは、企業向けの生成AI導入支援と、各社専用にカスタマイズ可能な生成AIチャットシステム「Kasanare」を提供しています。

「Kasanare」は、大規模言語モデル(LLM)を活用したAIチャットボットです。導入企業の要件に応じてAIプロフェッショナルによる開発を行い、優れた回答精度を実現します。

また、SaaSで提供することで、導入企業の導入ハードルの低下と運用コスト削減を実現しています。

社内ヘルプデスク、人事評価、社内研修、サポートセンター・コールセンター、自動受付システム、FAQシステム、カスタマーサクセス、Webコンシェルジュなど、あらゆるシチュエーションで活用できます。

今回の資金は、人材採用や、組織拡大に充当します。


AIチャットボットとは、AIを搭載した会話プログラムがチャットによってユーザーが必要とする情報を提供したり手続きを行ったりするサービスです。

24時間365日稼働可能であるため、営業時間外のユーザーのサポートや問い合わせ対応を実現でき、顧客満足度の向上と顧客の離脱防止につなげます。

また、より多くのユーザーの情報を収集できるようになるため、データドリブンなマーケティングに取り組むこともAIチャットボット導入の目的のひとつです。

近年、OpenAI社のChatGPTなど、大規模言語モデルをベースとしたAIチャットボットが登場し、これまでのチャットボットとは比較にならないほど、柔軟で高精度な回答が実現されました。

そのためチャットボットの領域では急速に大規模言語モデルの導入が進んでいますが、ChatGPTなどは、インターネット上の情報を学習して回答を生成するAIチャットボットであるため、企業独自のプロダクト・サービスなど専門性の高いことは回答できません。

そこで特定のタスクに特化させるためのカスタマイズを施し提供するビジネスが登場し、注目を集めています。

AIは、これまで非効率的だった業務の大幅な効率化を実現するなど、大きな革新をもたらしています。AIの活用は企業の利益を最大化するために重要な取り組みであるため、もし非効率的な業務があるのならば、最適なAIソリューションを探すことが必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考になさってください。

また、システムの整備においては資金調達が必要となることもあるでしょう。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AIチャットボット FAQ Kasanare LLM Q&A SaaS オーダーメイド カサナレ カスタマイズ システム チャット 回答 大規模言語モデル 株式会社 生成AI 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ピクシーダストテクノロジーズ」が「乃村工藝社」と資本業務提携
2022年9月8日、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、株式会社乃村工藝社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ピクシーダストテクノロジーズは、現場のデジタルトランスフォーメーション…
女性および子どもに特化した医療AI基盤モデルの構築を進める「nonat」が1.3億円調達
2025年8月28日、株式会社nonatは、総額1億3000万円の資金調達を発表しました。 nonatは、女性および子どもに特化した医療AI基盤モデルの構築を進めています。 第1弾として、「早産・死産…
「ストリームワークス」が音声認識とChatGPTを組み合わせたFAQサービス「StreamWhisper」をリリース
2023年4月21日、ストリームワークス合同会社は、最新の商品ラインナップに「StreamWhisper」と「StreamBox」を追加したことを発表しました。 「StreamWhisper」は、We…
中古住宅の流通プラットフォームの「ツクルバ」が「丸井グループ」に第三者割当により種類株式を発行 7億円調達へ
2022年6月14日、株式会社ツクルバは、株式会社丸井グループに対し、7億円分の種類株式を発行することを2022年6月13日に決議したことを発表しました。 また、この株式の発行により調達した資金は、現…
宅食ボディメイクフードブランド「マッスルデリ」提供の「Muscle Deli」が2.5億円調達
2021年7月30日、株式会社Muscle Deliは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 宅食ボディメイクフードサービス「マッスルデリ」を提供しています。 ダイエットや…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集