注目のスタートアップ

メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターが「博報堂DYホールディングス」と資本業務提携

company

2023年6月23日、クラスター株式会社は、株式会社博報堂DYホールディングスより第三者割当による出資を受け、資本業務提携に合意したことを発表しました。

また直近では、2023年5月17日に52億円の資金調達を発表しています。

クラスターは、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しています。

誰もがバーチャル上で音楽ライブやカンファレンスなどのイベントを開催し、参加できるプラットフォームです。

スマートフォン・PC・VRデバイスなど多様なデバイスからアクセスできること、数万人の同時接続が可能なシステムにより、大規模イベントや人気IPコンテンツの常設化を可能にしていることなどを特徴としています。

博報堂DYグループは、先端テクノロジーによって新たに生まれる生活者との接点を「生活者インターフェース」と捉え、研究を進めています。また、メタバース内の生活をアップデートする技術や、メタバースにおける新体制・感覚相互作用・コミュニケーション、それらに付随する社会科学に関する研究の重要性に注目しています。

今回の提携により、クラスターが保有するメタバースプラットフォームやメタバース研究所と、博報堂DYグループの研究によって培われた知見やアセットを組み合わせ、メタバース空間での新たな生活者エクスペリエンスの研究、マーケティングソリューション/ビジネスソリューションの創出に資する研究を推進していきます。


メタバースとは、インターネット上に築かれた仮想空間のことです。従来の仮想空間と比べて大規模かつ自由度が高いという特徴を持っています。

メタバースは現実世界よりも自由な空間や体験を提供し、さらにインターネットに接続できる環境があれば、どこからでも同じ空間にアクセスできるため、音楽ライブなどのエンターテインメントや、ビジネスの展示会や商談会などのイベントに活用されています。

また、メタバースでは、現実世界と同様にモノを購入したり作ったり、他の人とコミュニケーションを取ったり、好きな場所に行ったりすることができるプラットフォームがあります。

こうしたメタバースでは、アバターとなる3Dモデルの売買や、制作、カスタマイズ、ワールドの作成、複数人でのコンテンツ作成など、メタバース独特の文化や経済圏が形成されており、新たな世界として発展していくことが期待されています。

ただし、ビジネスでメタバースを活用する場合、仮想空間やメタバースのシステムをゼロから構築するのはかなり非効率的といえます。そのため、フレームワークやテンプレートを使用してメタバースを構築するサービスや、大規模なメタバースを作り上げ、企業からの依頼に基づいて音楽ライブなどのイベントを開催するプラットフォームが登場しています。

「cluster」は、誰でも参加し、自分自身のワールドを作ることができるメタバースプラットフォームです。このプラットフォームは、ソーシャルVRやVR SNSと呼ばれるサービスであり、アバターを通じて他のユーザーと交流できるソーシャルな仮想空間であることを特徴としています。

「cluster」は、国産のソーシャルVRです。他のソーシャルVRとは異なり、スマートフォンからも利用できるという大きな特徴を持っています。

通常のメタバースは、VRゴーグル(HMD)を通じてアクセスすることを想定しています。しかしHMDはいまだ高価なデバイスであるほか、スペックにも課題があるため、大規模な普及は進んでいません。そのため、一般的なスマートフォンからアクセスできる「cluster」は、HMDを持っていないユーザーにも訴求することが可能なのです。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ PC VR イベント スマートフォン デバイス バーチャル プラットフォーム メタバース 仮想現実 仮想空間 株式会社 研究 資金調達 音楽ライブ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

CO2排出量可視化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供する「アスエネ」が資金調達
2025年10月23日、アスエネ株式会社は、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は115億円となります。 また、米国でGHG見える化・メタン漏洩管理SaaSを提供するIconic…
宇宙で実証・実験を行ったあと地球に帰還する宇宙機を開発する「ElevationSpace」が14億円超調達
2024年7月12日、株式会社ElevationSpaceは、総額14億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 ElevationSpaceは、宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還する宇宙機…
高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が資金調達
2021年10月20日、株式会社岩谷技研は、資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、累計調達額は5億3,000万円となりました。 岩谷技研は、高高度ガス気球や、旅行用気密キャビンを設計・開…
AIを活用したワークフロー自動化サービス「Promptflow」を開発する「Carnot」が8,500万円調達
2023年7月12日、株式会社Carnotは、総額8,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Carnotは、AIを活用したワークフロー自動化サービス「Promptflow」を開発していま…
サブスクリプション型イベント予約プラットフォーム運営の「Sonoligo」が5,000万円調達
2019年11月13日、株式会社Sonoligoは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サブスクリプション型のイベント予約プラットフォーム「Sonoligo」を運営しています。 音…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集