注目のスタートアップ

遺伝子治療による視覚再生の早期実用化を目指す「レストアビジョン」が12.7億円調達

company

2023年6月5日、株式会社レストアビジョンは、総額12億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

レストアビジョンは、慶應義塾大学医学部と名古屋工業大学の共同研究成果をもとに、2016年11月に設立された企業です。

オプトジェネティクス技術の臨床応用による、視覚再生遺伝子治療の早期実用化を目指しています。

今回の資金は、リードパイプラインであるRV-001にかかる製剤開発、非臨床試験、臨床試験の費用などに充当します。

2024年にRV-001を用いた国内第1/2相試験を開始し、安全性データの取得、有効性の確認を行う計画です。

また、京都大学との共同研究によるセカンドパイプラインの開発も推進していきます。


遺伝子治療薬は、遺伝子を主成分とする医薬品です。特定の遺伝子を投与することによって、その遺伝子が生成するタンパク質の作用によって疾患を治療します。

この革新的な治療法は、特に遺伝性疾患の治療において大きな効果が期待されています。実際に、いくつかの遺伝子治療薬が世界的に承認され、難病の治療に使用されています。

レストアビジョンが開発している遺伝子治療薬は、主に網膜色素変性症の治療を目的としています。

網膜色素変性症は、指定難病のひとつであり、現在のところ有効な治療法は見つかっていません。この病気は、日本における失明の2番目の原因であり、早急な治療法の確立が求められています。

この疾患の治療法としては、人工網膜やiPS細胞から作られた視細胞の移植の開発が進められていますが、これらの手法には移植手術が必要となるという課題があります。

一方、レストアビジョンの遺伝子治療薬は、眼内に注射するという低侵襲な方法で治療できるため、網膜色素変性症の患者にとって、望ましい治療法として期待されています。

研究開発を進めるためには資金調達が非常に重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ レストアビジョン 再生 創薬 医学 医療 名古屋工業大学 実用化 慶應義塾大学 株式会社 治療薬 資金調達 遺伝子治療
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

3Dアバターを活用したパーソナライズ絵本を提供する「えほんインク」が2,900万円調達
2023年3月1日、えほんインク株式会社は、総額約2,900万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2022年9月に8,600万円の資金調達を実施しています。 えほんインクは、3D…
荷主向けサプライチェーンDXツール「ニューイット」を提供する「knewit」が資金調達
2024年8月8日、株式会社knewitは、資金調達を実施したことを発表しました。 knewitは、荷主向けサプライチェーンDXツール「ニューイット」を開発・提供しています。 サプライチェーンにおける…
資源循環プラットフォーム「pool」などを手がける「レコテック」が資金調達
2023年7月14日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 レコテックは、循環型サプライチェーンを構築するクラウドサービス「pool」、国産100%PCR材「pool resi…
社会にあるさまざまな課題を提起し意見を投票できるSNS「Surfvote」を運営する「Polimill」が4,000万円調達
2023年4月25日、Polimill株式会社は、4,000万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 Polimillは、社会にあるさまざまな課題を提起し、誰もが意見を投票できるSNS「Sur…
「フューチャーベンチャーキャピタル」がシニア向けオンライン会話サービスを提供する「nabe」に出資
2023年3月16日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、長野県と連携し、県内金融機関等と共同で設立した信州スタートアップ・承継支援投資事業有限責任組合「信州SSファンド」より、株式会社nab…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集