注目のスタートアップ

「大阪ガス」「MIRARTHホールディングス」が事業用太陽光発電所を開発する「レーベンクリーンエナジー」が開発した中小型太陽光発電所を保有・運営する「レーベンエナジー2号合同会社」に出資参画

company

2023年4月13日、MIRARTHホールディングス株式会社と大阪ガス株式会社は、MIRARTH HDの100%子会社で事業用太陽光発電所の開発を全国で手がける株式会社レーベンクリーンエナジーが開発した中小型太陽光発電所を保有・運営するレーベンエナジー2号合同会社に出資参画したことを発表しました。

この発電所は、FIT制度を活用し全国44か所で開発された合計発電容量が約2万3,300kWの中小型太陽光発電所群であり、すべて運転開始されています。

発電所で発電された電気は、全量特定卸供給により大阪ガスが引き取り、非化石証書と組み合わせて、RE100やESG経営を目指す顧客企業への再生可能エネルギー電力供給に用いる予定です。


国連によってSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

企業では、脱炭素化の取り組み(カーボンニュートラル)や、事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーにするRE100といった取り組みが進んでいます。

企業において再生可能エネルギーを導入し環境価値として証明するにはいくつか方法があります。

もっともわかりやすいのは、自社の敷地内に太陽光発電設備を設置し、それを自家消費するという形です。

一方でこの方法は充分な量の電力を賄えない、設備設置の投資が必要となるといった課題があります。

この課題を解決するモデルがオンサイトPPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)です。

オンサイトPPAは、PPA事業者に自社の敷地を貸し、そこに太陽光発電を設置してもらい、そこで発電した電気を購入して自社で使うというモデルです。

初期費用0円・メンテナンス費用0円で太陽光発電設備を設置でき、再生可能エネルギーを利用できるというメリットがあります。

一方でオンサイトPPAの場合は、土地の制限によって発電量が限られるという課題があります。その課題をクリアしたのがオフサイトPPAです。

オフサイトPPAとは、再エネ電力の所有者であるデベロッパーなどと企業(電力を必要とする者、需要家)が、事前に合意した価格と期間において売買契約を結び、企業が保有する土地以外の場所(オフサイト)で発電された再エネ電力を企業に供給するモデルです。

レーベンクリーンエナジーは、このオンサイトPPA、オフサイトPPAにより再生可能エネルギーを供給し、事業者の脱炭素化に貢献しています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。こうした再エネ電力の契約などは、今後重要な取り組みとなっていくことが予測されます。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG MIRARTHホールディングス RE100 レーベンエナジー2号合同会社 レーベンクリーンエナジー 再生可能エネルギー 大阪ガス 太陽光発電所 脱炭素化
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サステナビリティデータプラットフォーム「SmartESG」を提供する「シェルパ・アンド・カンパニー」が10億円調達
2025年8月28日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、総額10億円の資金調達を発表しました。 サステナビリティデータプラットフォーム「SmartESG」を提供しています。 サステナビリティ・E…
垂直軸型マグナス式風力発電機を開発する「チャレナジー」が「前澤ファンド」から12億円調達
2022年9月22日、株式会社チャレナジーは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社前澤ファンドです。 チャレナジーは、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)…
スマホから太陽光発電投資ができる「CHANGE」運営の「チェンジ・ザ・ワールド」が2億円調達
2021年10月29日、株式会社チェンジ・ザ・ワールドは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートフォンから太陽光発電投資を始めることができるアプリ「CHANGE(チェンジ)」を運…
高度な蓄電池制御技術を保有する「NExT-e Solutions」が「大阪ガス」と資本業務提携
2022年9月14日、NExT-e Solutions株式会社は、大阪ガス株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 NExT-e Solutionsは、独自の蓄電池の制御技術(BMS…
「地域独立系統構築支援事業」補助金 7/14締切
一般社団法人環境共創イニシアチブは、「地域独立系統構築支援事業」について発表しました。 日本国内において、配電事業等の参入を見据えてマイクログリッドの構築を図る事業に補助金を交付します。 対象事業 以…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集