注目のスタートアップ

プライバシーテックサービス「Auto Privacy」などを提供する「Acompany」が1.5億円調達

company

2023年4月7日、株式会社Acompanyは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Acompanyは、プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング事業を展開しています。

「AutoPrivacy」は、企業間でのデータ連携のさまざまな課題を解決するデータコラボレーションのトータルソリューションです。

秘密計算技術などのプライバシーテクノロジーを組み合わせ、活用が難しいプライバシーデータであっても安全な共有・分析を実現しています。

また、プライバシーデータの活用においては目まぐるしく変化する法的規制にも対処する必要がありますが、「AutoPrivacy」は、データ活用の適法性のチェックと活用に必要な技術の選定も行うことができます。

今回の資金は、ソフトウェアエンジニアをはじめとした採用強化、プロダクト開発の加速に充当します。


経済産業省は、国内のDX(デジタルトランスフォーメーション)が実現できなかった場合、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性を指摘し、これを2025年の崖と呼んでいます。

DXとは、テクノロジーとデータの活用によって、競争優位性を確立する取り組みのことです。

多くの組織ではSaaSの導入などが進み業務効率化は実現されていますが、データ活用についてはまだ遅れているという現状があります。

データ活用が進まない理由としては、データ活用のための基盤がないこと、データを扱う人材がいないことが挙げられます。

たとえば、企業に蓄積されている個人情報の利活用は価値創出のために有用な取り組みのひとつです。しかし個人情報の利活用のためには個人情報保護法などの規制に対応する必要があり、非常にハードルが高いものとなっています。

たとえば、データを分析したりする際には暗号化されたデータを一度生のデータに戻す必要がありますが、こうなるとプライバシーや機密を保護できなくなってしまいます。

そこでプライバシーや機密の保護を担保したままデータを扱うことができる技術が求められました。この技術をプライバシーテックといいます。

Acompanyは、暗号化した状態のままデータを計算できる技術である秘密計算技術をコアに、企業のデータ活用・連携の課題を解決するサービス「AutoPrivacy」を提供しています。

AI技術の発展により、ビッグデータの活用が進んでいます。またデータ分析の効果を最大化させるには、データ活用を前提とした業務環境を整えることも重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Acompany AutoPrivacy データ データ活用 プライバシー プライバシーテック 企業 共有 分析 株式会社 秘密計算 資金調達 連携
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」開発の「Liquitous」が資金調達
2022年9月27日、株式会社Liquitousは、資金調達を実施したことを発表しました。 市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援、効果分析を通した社会実装を…
脳卒中後の運動障害の治療実現を目指す「Connect」が2.1億円調達
2020年11月9日、Connect株式会社は、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 脳卒中の発症後における重度の運動障害を治療するための、ブレイン・マシン・インターフェース…
フードデリバリー最適化SaaS「フードデリバリーマネージャー」展開の「Lisa Technologies」が1.15億円調達
2021年9月21日、Lisa Technologies株式会社は、総額約1億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店が運用するフードデリバリーの運用支援、アカウント最適化を行う…
警備DXソリューション「AIKシリーズ」を展開する「AIK」が資金調達
2025年4月8日、株式会社AIKは、資金調達を発表しました。 AIKは、警備DXソリューション「AIKシリーズ」を展開しています。 警備業専門管制DXシステム「AIK assign」、警備業務のマッ…
ISMSオートメーションツール提供の「SecureNavi」が1.3億円調達
2022年3月1日、SecureNavi株式会社は、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)オートメーションツール「Secure…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集