注目のスタートアップ

ジュエリーブランドを展開する「HASUNA」が結婚式場を運営する「エスクリ」と資本業務提携

company

2023年3月28日、株式会社HASUNAは、株式会社エスクリと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

HASUNAは、エシカルジュエリーブランドとして結婚指輪・婚約指輪をはじめとしたジュエリーブランドを展開しています。

エスクリは、東京23区や政令指定都市を中心とした利便性の高い場所で挙式・披露宴を運営しています。

今回の提携により、エスクリの顧客へのHASUNAブライダルジュエリーの販売や、オリジナル商品の共同開発、HASUNA顧客に対するエスクリ会場施設の案内などを行います。


ブライダル業界は、コロナ禍によって結婚式の延期・中止・縮小などが相次ぎ、大きな打撃を受けました。

また、そもそもの若年層人口の減少により結婚する件数も減少が続いていることも課題となっています。

ピークだった1972年の婚姻件数は約110万組だったのですが、2018年には過去最低を更新し、約58.6万組にまで減少しています。

一方、結婚式に対するこだわりは年々強くなっており、2000年代初頭の挙式・披露宴・披露パーティー総額は260万円程度だったものが、2019年には380万円近くまで上昇しています。

今後ブライダル業界では、周辺サービス・事業者とのさらなる連携による新郎新婦が望む結婚式の実現と、それによる顧客満足度の向上などが重要になってくると考えられます。

そんな中、HASUNAは、国内初のエシカルジュエリーブランドとして事業を展開しています。

2014年には、国際的非営利組織RJC(責任あるジュエリー協議会)の認証を、日本企業として初めて取得し、鉱山から小売のジュエリーのサプライチェーン全体において、透明性が高く、人権・社会・環境に配慮した倫理的な事業を行っていると認定されています。

ジュエリーに利用されるダイヤモンドやゴールドなどの鉱物資源は、武力勢力や反政府組織の資金源となっている紛争鉱物を原料としていることも多く、国際的な問題となっています。

また紛争鉱物ではなくとも、採掘の現場では児童労働などの人権の問題が横行していることも多く、こういった社会問題の解決が求められています。

エシカルジュエリーは、フェアトレードによって取引された原材料などを利用している、採掘の現場において人的搾取がない、アップサイクルに取り組んでいる、現地への支援を行っているなどの特徴を持ったジュエリーです。

SDGsの推進により、市場ではこうした倫理性のあるプロダクトへの注目が高まっているという流れもあり、特別な日を作るブライダル業界ではエシカルな取り組みがスタンダードとなってくると考えられます。

コロナ禍や消費行動の変化などにより市場に大きな変化が訪れています。そのため市場の変化を見定めて新たなサービスを生み出していくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ HASUNA アクセサリー ウェディング エスクリ ジュエリー ブライダル ブランド 冠婚葬祭 宝飾品 披露宴 株式会社 結婚式 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

乱気流・風予測ソリューションを提供する「BlueWX」が1.2億円調達
2025年1月27日、BlueWX株式会社は、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BlueWXは、深層学習による乱気流・風予測ソリューションを提供しています。 航空業界の安全…
店舗のリテールメディア化に取り組む「favy」が6億円調達
2024年1月16日、株式会社favyは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより累計調達額は約28億円となります。 favyは、シェア型フードホール/横丁の運営、店舗向けサブ…
クラウド型プロジェクト収支管理システム「プロカン」を提供する「シービーティー」と「エアトリ」が資本業務提携
株式会社エアトリは、株式会社シービーティーと、資本業務提携したことを発表しました。 シービーティーは、クラウド型プロジェクト収支管理システム「プロカン」を提供しています。 プロジェクトごとの収支管理に…
治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha」提供の「アガサ」が3.6億円調達
2021年11月4日、アガサ株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha(アガサ)」を提供しています。 医療業界…
クリエイターがクリエイターを育てるコラボプラットフォームを開発する「mate」が3,000万円調達
2024年5月21日、mate株式会社は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 mateは、クリエイターがクリエイターを育てるコラボプラットフォーム「mate」を開発しています。 才…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集