創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年3月15日「ジャパネットホールディングス」が超小型陽子線がん治療装置を開発する「ビードットメディカル」に出資

2023年3月14日、株式会社ジャパネットホールディングスは、ペガサス・テック・ベンチャーズが主催する「スタートアップワールドカップ2022日本予選」において、株式会社ビードットメディカルに対してジャパネットグループ賞を贈り、賞金5,000万円を含む総額1.5億円の出資をペガサス・テック・ベンチャーズとの(共同)投資ファンドから行うことを決定したことを発表しました。
ビードットメディカルは、超小型陽子線がん治療装置を開発する、国立研究開発法人 放射線医学総合研究所(放医研)発のスタートアップです。
従来に比べて大幅に装置を小型化・低価格化することで、スペース・コストの問題で陽子線治療を導入できなかった病院への導入を目指しています。
陽子線治療は、すでに実用化されているがんを対象とした放射線治療の一種です。
一般的な放射線治療にはX線治療がありますが、X線治療はがんの周囲の正常な細胞にもダメージを与えてしまうという課題を抱えています。
陽子線治療はがん局部だけに照射が可能であるため、患者に優しい放射線治療となっています。さらに、治療にあたって入院が必要なく、1日15分から30分程度の治療ですむため、普段の生活を続けたままがん治療を行うことができるというメリットもあります。
こうした特徴から、高齢者、体力の低い人、合併症で手術ができない人にも治療の選択肢を提供でき、またがん患者のQOL向上にもつながります。
一方、陽子線がん治療装置は高さ10メートル・重さ200トン・費用50億円以上と非常に大型かつ高価であるため、病院が導入するにはハードルが高く、陽子線がん治療を受けられる施設が限られていることが課題となっています。
ビードットメディカルは、既設病院に収まる小型の陽子線がん治療装置の実現により、陽子線がん治療を誰もが選択できる医療として普及させることを目指しています。
すでに装置の原理実証には成功しており、現在は薬機承認取得に向けて申請を行っている最中です。
医療領域など研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | |
---|---|
関連タグ | がん がん治療 ジャパネットホールディングス スタートアップワールドカップ2022日本予選 ビードットメディカル ペガサス・テック・ベンチャーズ 医療 医療機器 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所 放医研 株式会社 治療 研究開発 資金調達 超小型陽子線がん治療装置 陽子線がん治療装置 |
の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年7月28日、SOUNDRAW株式会社は、総額約1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SOUNDRAWは、映像クリエイター向けAI作曲サービス「SOUNDRAW」を開発・…
2023年7月31日、Smart-IP株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Smart-IPは、特許明細書作成サポートシステム「appia-engine」β版の開発や…
2020年8月6日、株式会社アドレスは、資金調達を実施したことを発表しました。 定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス「ADDress(アドレス)」を展開しています。 “住居”を自由にするだ…
2020年10月19日、株式会社BAKERUは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、対話型推理劇体験コンテンツ「Murder Mystery(マーダーミステリー)」を都内3店舗…
2024年9月13日、LocationMind株式会社は、総額31億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約49.1億円となります。 Location…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…