注目のスタートアップ

人工衛星用推進系を開発する「Letara」が1.2億円調達

company

2023年2月28日、Letara株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Letaraは、人工衛星用推進系を開発する北海道大学発宇宙ベンチャーです。

プラスチック燃料を用いたハイブリッド式の推進系を開発しています。

現在の技術では爆発性・可燃性のある燃料を使用する必要があり安全性に課題があるため、危険性を取り除いた上で、安全かつ推進力のある推進系の実現を目指しています。

今回の資金は、技術実証実験に充当します。


世界の宇宙ビジネスの市場規模は、2010年に約27兆円だったものが、2019年には約40兆円にまで成長しています。また、2040年代には100兆円以上の市場規模へと成長することが予測されています。

宇宙ビジネスの成長は、打ち上げコストが低くなる超小型衛星が実現されたことが要因のひとつです。

こうした衛星の小型化により世界の人工衛星の打ち上げ数は増加しており、2011年に129機だったものが、2021年には1,809機となっています。2030年頃までには年間4,000機以上になるとも予測されています。

現在、多くの超小型・小型衛星には、衛星の軌道や姿勢を制御するための機構である推進系(スラスター)が搭載されていません。

その理由は、高い推進力を得られる燃料(主に液体燃料)は爆発性・可燃性があり、安全管理にコストがかかるため、コストを抑えたい超小型・小型衛星には向いておらず、かといって安全な燃料は充分な推進力が得られないためです。

Letaraはこの超小型・小型衛星における推進系の課題を解決するため、プラスチック燃料を用いたハイブリッド式の推進系を開発しています。

事業拡大には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Letara 人工衛星 北海道大学 宇宙 宇宙ビジネス 宇宙ベンチャー 推進系 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

工場経営DXシステム「匠フォース」を提供する「匠技研工業」が5億円調達
2024年12月17日、匠技研工業株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 匠技研工業は、製造サプライヤー企業向けに、工場経営DXシステム「匠フォース」を提供しています。 業務の…
核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が15.6億円調達
2024年4月11日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額15億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この調達により、シリーズCの累計調達額は120.6億円に、累計資金調達額は1…
商船三井CVCが小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」に出資
2022年7月8日、株式会社商船三井のCVCである株式会社MOL PLUSは、WOTA株式会社への出資を決定したことを発表しました。 WOTAは、小規模分散型水循環システムの開発・提供や、持ち運べる水…
ウェルネス産業向けの会員管理・予約・決済SaaS提供の「hacomono」が20億円調達
2022年3月2日、株式会社hacomonoは、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フィットネスクラブ・公共運動施設・スクールなどウェルネス産業向けの会員管理・予約・決済システム「h…
ノーコードNFT作成プラットフォーム「NFT Garden」を開発する「Connectiv」が5,000万円調達
2022年9月9日、Connectiv株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Connectivは、クリエイターやコンテンツホルダー向けのNFT作成プラットフォーム「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集