注目のスタートアップ

認知症病棟の早期発見・予防に取り組む「MCBI」が4.5億円調達

company

2023年2月20日、株式会社MCBIは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

MCBIは、バイオマーカーの研究開発や、これまでの研究で発見したバイオマーカーを活用した予防検査事業、共同研究、効果測定支援などを展開しています。

2015年には、世界初の血液によるMCI(軽度認知障害)リスク検査「MCIスクリーニング検査」を事業化し、2021年10月には「MCIスクリーニング検査プラス」を上市しています。

今回の資金は、将来の株式上場を見据えた事業の加速に向け、新たな検査開発、認知症予防事業の拡大、メディカルビッグデータビジネスに向けた研究開発などに充当します。


軽度認知障害(MCI)とは、認知機能に問題が生じているものの、日常生活には支障がない状態のことで、認知障害の前段階といわれています。

MCIを放置すると認知機能の低下が進み、5年間で40%程度の人が認知症へと症状が進展します。

MCIは適切な治療・予防により回復したり、進行を遅らせることが可能です。認知症に進展してしまってから症状が回復することは滅多にないことであるため、MCIのうちに治療・予防を開始することが重要であり、そのための早期発見が大切です。

しかしMCIは日常生活において自覚症状があまりないため、自分でMCIと気づくことは困難です。そのため定期的な検査が推奨されています。

アルツハイマー型認知症の発症は血管の老化や神経毒性物質であるアミロイドβの蓄積が原因とされており、「MCIスクリーニング検査プラス」は、血管の老化やアミロイドβの蓄積に関与するタンパク質の血中量を測定することで、将来MCIになりやすいか、あるいは、現在MCIの可能性があるかがわかる検査です。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ MCBI MCI MCIスクリーニング検査 MCIスクリーニング検査プラス バイオマーカー 予防 早期発見 株式会社 研究開発 認知症 資金調達 軽度認知障害
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

整体師・トレーナー向けAI解析アプリ「Sportip Pro」提供の「Sportip」が資金調達
2020年6月25日、株式会社Sportipは、資金調達を実施したことを発表しました。 整体師・トレーナー向けAI解析アプリ「Sportip Pro」を提供しています。 AI解析により、筋力トレーニン…
デジタルオペレーションマネジメントの「PagerDuty」が「Japan Cloud」と提携して日本法人を設立
2022年5月24日、PagerDuty(本社:サンフランシスコ)は、ジャパン・クラウド・コンピューティング株式会社との戦略的パートナーシップ契約を締結し、日本での事業展開を拡大することを発表しました…
エッジAIを開発・提供する「エイシング」が資金調達
2024年3月13日、株式会社エイシングは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京ガス株式会社と、DRONE FUND株式会社です。 エイシングは、エッジデバイスで推論を行うエッジAI…
ネット不動産投資サービスブランド「RENOSY」を手がける「GA technologies」が4億円の融資契約を締結
2024年6月26日、株式会社GA technologiesは、株式会社千葉銀行が提供する「ちばぎんSDGsリーダーズローン(サステナビリティ・リンク・ローン型)」において4億円の融資契約(無担保・無…
トラック運送の中継輸送支援システム「ドラ基地」を手がける「スペース」に「サーラコーポレーション」が出資
2023年9月7日、株式会社サーラコーポレーションは、グループ会社のサーラ物流株式会社が株式会社スペースに出資を実行したことを発表しました。 スペースは、トラック運送の中継輸送支援システム「ドラ基地」…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集