注目のスタートアップ

産業向けドローンサービスを提供する「テラドローン」が18.5億円調達

company

2023年1月25日、テラドローン株式会社は、18億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、世界時価総額2位のアラムコ社(サウジアラビア)のVCであるWa’edです。

また、サウジアラビアにおいてドローン事業を展開する子会社Terra Drone Arabiaを設立することも発表しています。

テラドローンは、測量用・点検用ドローンや、産業別のドローン点検作業サービス、無人機運行管理システム「Terra UTM」、ドローンで取得したデータ利用を加速するための総合プラットフォーム「Terra Mapper」、国産ドローンレーザー「Terra Lidar One」などを展開しています。

またテラドローンは、ドローンの運航管理システム(UTM)において世界トップの導入数を誇るUnifly社(本社:ベルギー)の筆頭株主であり、共同で世界8カ国にわたって運航管理(UTM)を展開しています。

今回の資金調達と子会社設立により、中東における次期産業の振興、グローバル市場における展開を加速していきます。


ドローンとは無人で飛行する航空機のことです。産業では小型で垂直離陸ができるマルチコプター型のドローンの利便性が高く、近年大きな成長を見せています。

すでにドローンは、農業における農薬散布や農地の把握、インフラ点検、空撮などで活用されているほか、将来的には荷物の輸送・配達、さらには人間の交通手段としても社会実装されることが予測されています。

とくに国内ではインフラの老朽化と深刻な人手不足が重なり、過酷な現場での省人化が喫緊の課題となっており、ドローンは人の手では作業できない場所でも点検・作業が可能であり、インフラ業界においてはなくてはならない存在になると考えられています。

また、2022年12月5日には「改正航空法」が施行され、住宅街などの有人地帯の上空においても目視外の自律飛行が可能になったため、爆発的な普及が期待されています。

とはいえ、ドローンが我々が生活する街の上空を飛び交うという社会を実現するためには、ドローンの安全で効率的な運航を実現する必要があります。

この安全で効率的な運航を支えるシステムを、運航管理システム(UTM:Unmanned Aerial System Traffic Management)と呼びます。

テラドローンは、UTMにおいて大きな実績をあげているUnifly社の筆頭株主として、産業用ドローンと運航管理システムをグローバルに展開することを目指しています、

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Terra Drone Arabia Unifly UTM Wa'ed アラムコ インフラ エアモビリティ サービス サウジアラビア テラドローン ドローン 子会社 株式会社 点検 産業 産業用ドローン 資金調達 運航管理
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「FFGベンチャービジネスパートナーズ」が製造業向けクラウド業務管理「CHAIN」や金属部品調達プラットフォーム「Mitsuri」を提供する「Catallaxy」に出資
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズが運営するCVCファンドより、株式会社Catallaxyに対して出資したことを発表しました。 Catalla…
ドローン技術の「アイ・ロボティクス」が資金調達!
平成29年4月28日、株式会社アイ・ロボティクスは、第三者割当増資により資金調達を実施しました。 24時間航行可能ドローンによる全地球を網羅する空中インフラの構築を目標として掲げており、グランドチャレ…
鏡型デバイス「Fitness Mirror」を提供する「One Third Residence」が6,000万円調達
2022年6月9日、株式会社One Third Residenceは、6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、既存投資家のHUAI I PRECISION TECHNOLOG…
不動産仲介会社向けSaaSなど提供の「Housmart」が3億円調達
2020年1月22日、株式会社Housmartは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産仲介会社向けSaaS「プロポクラウド」や、個人向けの中古マンション提案アプリ「カウル」を提…
Honda発スタートアップ「Ashirase」 視覚障害者向け靴装着型IoTデバイス/ナビゲーションアプリを開発中
株式会社Ashiraseは、靴装着型IoTデバイス及びナビゲーションアプリを開発しています。 Ashiraseは、本田技研工業株式会社(Honda)の新事業創出プログラム「IGNITION」発の第1号…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集