注目のスタートアップ

農業用ドローンを展開する「ナイルワークス」が資金調達

company

2023年1月23日、株式会社ナイルワークスは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、ヤマハ発動機株式会社、および、住友商事株式会社です。

ナイルワークスは、農業用ドローン「Nile-T20」、農業プラットフォーム「NileBank」を展開しています。

「Nile-T20」は、作物上空30〜50cmから、自動飛行で薬剤散布を行うドローンです。また搭載したカメラにより作物の近接画像のセンシングも行います。

「NileBank」は、圃場マップをベースとしてさまざまなデータ(空撮画像・センサーデータ・衛星データ・気象情報・作付品種・土壌など)を一元管理できる農業プラットフォームです。

特別な操縦スキル不要で、誰でも同じ精度での飛行が可能な完全自動のドローンの飛行技術と、カメラによって生物の育成をリアルタイムで診断し、診断結果にもとづいた栽培管理を提案する技術を強みとしています。

今回の資金は、農業用ドローンの機体設計、クラウドデータサービスの開発基盤、販売体制のさらなる強化に充当します。

現在、ヤマハ発動機から提供された機体をベースに完全自動運転機能を追加した次期機体「Nile-JZ」を開発しています。


国内の農業は、少子化や後継者不足による人手不足、高齢化による生産性低下、中山間地区が多いことによる過酷な環境、近年の気候変動など、さまざまな課題を抱えています。

農業ではこれらの課題を解決するため、テクノロジーを活用し、業務効率化や、省人化、農業の高度化を実現することが求められています。

この農業×テクノロジーの領域をアグリテック(AgriTech)といいます。

アグリテックでは、ドローンを活用した農薬の散布や農場の状態把握、センサーを活用した畑の管理などが実現されています。

また、テクノロジーに詳しくない、上手く使いこなせないという農業経営者は多いため、高度でありながらも容易に使いこなせるサービス・技術には高いニーズがあります。

ナイルワークスのドローンは、完全自動で飛行し農薬散布と農作物の近接画像取得を行うものであり、多くの農業経営者が活用できることを特徴としています。

ドローンの開発では潤沢な資金や実験に協力してくれるパートナーなどが重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech NileBank データ ドローン ナイルワークス 圃場 地図 株式会社 資金調達 農業 農業用ドローン
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「スパークル」が自動車業界向けIoTサービスを展開する「トライポッドワークス」に出資
2023年6月8日、スパークル株式会社は、トライポッドワークス株式会社に出資を行ったことを発表しました。 トライポッドワークスは、自動車業界向けIoTソリューション製品や、オフィスソリューション製品、…
「大阪大学ベンチャーキャピタル」が創薬支援事業とがん治療薬創薬事業を展開する「HOIST」に投資実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社HOISTに3億円の追加投資を実行したことを発表しました。 HOISTは、がん治療薬と創薬支援技術の研究開発を行う大阪大学発のバイオベンチャーです。 開…
「オルツ」が食品業界に特化したAI強化音声認識エンジン「飲食業GIJIROKU」を提供開始
2023年2月13日、株式会社オルツは、「飲食業GIJIROKU」の提供を開始したことを発表しました。 「飲食業GIJIROKU」は、AI自動議事録ツール「AI GIJIROKU」の業種別音声認識機能…
脳波測定デバイスによる睡眠状態可視化サービス「InSomnograf」提供の「S’UIMIN」が5億円調達
2021年12月20日、株式会社S’UIMINは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf」を提供しています。 脳波を測定できる…
イヌ・ネコ専用の活動量計を手掛ける「PetVoice」が1.5億円調達
2022年10月12日、株式会社PetVoiceは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 PetVoiceは、イヌ・ネコ専用の活動量計「PetVoice」と、データを動物病院…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集