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2023年1月24日農業用ドローンを展開する「ナイルワークス」が資金調達

2023年1月23日、株式会社ナイルワークスは、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、ヤマハ発動機株式会社、および、住友商事株式会社です。
ナイルワークスは、農業用ドローン「Nile-T20」、農業プラットフォーム「NileBank」を展開しています。
「Nile-T20」は、作物上空30〜50cmから、自動飛行で薬剤散布を行うドローンです。また搭載したカメラにより作物の近接画像のセンシングも行います。
「NileBank」は、圃場マップをベースとしてさまざまなデータ(空撮画像・センサーデータ・衛星データ・気象情報・作付品種・土壌など)を一元管理できる農業プラットフォームです。
特別な操縦スキル不要で、誰でも同じ精度での飛行が可能な完全自動のドローンの飛行技術と、カメラによって生物の育成をリアルタイムで診断し、診断結果にもとづいた栽培管理を提案する技術を強みとしています。
今回の資金は、農業用ドローンの機体設計、クラウドデータサービスの開発基盤、販売体制のさらなる強化に充当します。
現在、ヤマハ発動機から提供された機体をベースに完全自動運転機能を追加した次期機体「Nile-JZ」を開発しています。
国内の農業は、少子化や後継者不足による人手不足、高齢化による生産性低下、中山間地区が多いことによる過酷な環境、近年の気候変動など、さまざまな課題を抱えています。
農業ではこれらの課題を解決するため、テクノロジーを活用し、業務効率化や、省人化、農業の高度化を実現することが求められています。
この農業×テクノロジーの領域をアグリテック(AgriTech)といいます。
アグリテックでは、ドローンを活用した農薬の散布や農場の状態把握、センサーを活用した畑の管理などが実現されています。
また、テクノロジーに詳しくない、上手く使いこなせないという農業経営者は多いため、高度でありながらも容易に使いこなせるサービス・技術には高いニーズがあります。
ナイルワークスのドローンは、完全自動で飛行し農薬散布と農作物の近接画像取得を行うものであり、多くの農業経営者が活用できることを特徴としています。
ドローンの開発では潤沢な資金や実験に協力してくれるパートナーなどが重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
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