注目のスタートアップ

ARグラス用ディスプレイモジュールを展開する「Cellid」が5億円調達

company

2022年12月16日、Cellid株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Cellidは、ARグラス用のディスプレイモジュールと空間認識ソフトウェアを開発・提供しています。

2022年11月から、FOV(視野角)60度を実現したフルカラーのWaveguide方式のディスプレイのサンプル提供を開始しています。

また、汎用機材で撮影された動画をもとに、簡単・安価に3Dモデルを作成・閲覧できる「Model Builder」や、非GNSS環境にて位置情報を出力する「Position Finder」など、ARグラスが普及した世界においてプラットフォームとなるアプリケーションを開発・提供していきます。

今回の資金は、ディスプレイモジュールの開発体制の強化、品質管理体制の整備、「Model Builder」「Position Finder」などの開発の加速、北米・アジア地域でのマーケティング活動などに充当します。

AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実空間にデジタルデータ/コンテンツを重ね合わせて表示することで、現実空間を拡張する技術です。

現実世界とデジタル世界を重ね合わせて表示するには、スマートフォンのカメラや、専用のメガネ型デバイスであるARグラス(ARメガネ)、ヘッドマウントディスプレイなどが利用されます。

ARはデジタル空間と現実空間を融合させた体験をユーザーに提供できることからエンターテインメントの分野における注目が高いのですが、ビジネスにおいても幅広く応用することが可能であり、すでにさまざまな領域で活用されています。

たとえば、製造業の現場においては、作業者にARグラスを身に着けてもらうことで、ハンズフリーで作業に必要なデータを表示したり、管理者などと高度なコミュニケーションをとったりすることが可能となります。

また、ARグラスはスマートフォンの次として期待されている次世代のデバイスでもあります。

ARグラスの普及のためには、ディスプレイ機能の高性能化と小型化を両立する必要があります。

Cellidのディスプレイモジュールは、明るく、広い視野角を持ち、メガネ型に適した薄さを実現できるWaveguide方式を採用しています。

世界で初めてFOV60度を実現しています。ARグラスにおける視野角は着用者の没入感・快適性に大きく影響するものであり、自然に見える視野角として最低でも60度が求められています。一方で、現在製品化されているARグラスの視野角は60度に到達していません。

Cellidはこのディスプレイモジュールによりマーケットリーダーとなることを目指しています。

海外展開など事業の大きな成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AR ARグラス Cellid Waveguide XR スマートグラス ディスプレイ ディスプレイ・モジュール 株式会社 次世代デバイス 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

物件提案サービス「Dr.Asset レコメンダー」など提供の「エステートテクノロジーズ」が1.5億円調達
エステートテクノロジーズ株式会社は、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社です。 AI技術を活用し、不動産取引のニューノーマルを創…
ゼロコードAI製品を提供する「RUTILEA」が6億円調達
2023年11月16日、株式会社RUTILEAは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 RUTILEAは、ゼロコードAI製品を開発・提供しています。 AIの導入プロセスのうち、障壁とな…
Web会議の音声をリアル・タイムで文字起こしする「ObotAI Minutes」が10/1から提供開始
2020年9月9日、株式会社ObotAIは、「ObotAI Minutes」を、AIチャット・ボットを導入した企業・自治体向けに2020年10月1日から無償提供開始することを発表しました。 「Obot…
後付け型AIドライブアシスタント「Pyrenee Drive」を開発する「Pyrenee」に「豊田合成」が出資
2023年9月26日、株式会社Pyreneeは、豊田合成株式会社から出資を受けたことを発表しました。 Pyreneeは、後付け型AIドライブアシスタント「Pyrenee Drive(ピレニードライブ)…
モバイル・オーダー・プラットフォーム提供の「LBB」が1.9億円調達
2021年4月15日、株式会社LBBは、総額1億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 あらゆる業種に対応したモバイル・オーダー・プラットフォーム「L.B.B. Cloud」を展開して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集