注目のスタートアップ

不妊治療専門クリニック 「torch clinic」をプロデュースする「ARCH」が2.3億円調達

company

2022年11月16日、株式会社ARCHは、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ARCHは、不妊治療専門クリニック 「torch clinic(トーチクリニック)」のプロデュースや、婦人科・不妊治療診療に関する医療機関内システム(電子カルテなど)、患者向け受診アプリなどのプロダクト開発・提供、集客・人材採用・事業戦略策定・経営コンサルなど医院開業に必要なソリューションの提供を行っています。

婦人科・不妊治療診療における患者の認知動線から、病院の予約・問診・診療・処方・決済・受精卵・妊娠までの体験まで一貫して提供していることが特徴です。

今回の資金は、医療機関内システム/患者向け受診アプリなどのプロダクト開発、経営基盤の強化に充当します。

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(2015年)によると、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は35.0%で、子どものいない夫婦では55.2%となっています。

さらに実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で18.2%で、子どものいない夫婦では28.2%となっています。つまり約5組に1組が検査や不妊治療の経験があるということです。

少子化は国内における重要な課題のひとつであり、子どもを望んでいるのに妊娠できない不妊を治療する取り組みは今後も重要性が高まっていくことが予測されます。

国内では2022年4月から、人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について保険適用されており、今後も保険適用される不妊治療が増えていくと考えられています。

国内において実施件数の多い不妊治療のひとつに体外受精があります。

公的医療保険の適用外で、1回あたりの費用が約50万円ほどと高額な医療となっていますが、日本は体外受精の実施件数については世界1位であり、2019年は14人に1人(約6万人)が体外受精で誕生しています。

一方、体外受精の実施件数2位のアメリカと比べると、体外受精の成功率が低いことが課題となっており、国内では不妊治療に関する正確な情報発信や認知促進が重要であるという認識が高まっています。

医療など専門的な領域でビジネスを展開するには、専門知識を身につけた人材の採用が欠かせません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Arch torch clinic アプリ クリニック システム トーチクリニック トーチクリニック恵比寿 プロデュース 不妊 不妊治療 医療 医療機関 患者 株式会社 資金調達 電子カルテ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

映像クラウド・プラットフォーム運営の「セーフィー」が「キヤノン」から9.8億円調達
2019年9月26日、セーフィー株式会社は、9億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社です。 セーフィーは、防犯カメラ・監視カメラのた…
デザイン・インキュベーション・スタジオ「Basecamp」が7月中に「dely」の完全子会社化へ
株式会社Basecampは、Basecampのギルド化、dely株式会社による全株式の取得により、7月中に完全子会社化となることを発表しました。 Basecampは、デザイン・インキュベーション・スタ…
生活に溶け込むスマートホーム製品を展開する「mui Lab」と「三菱地所」が資本業務提携
2023年8月31日、mui Lab株式会社は、三菱地所株式会社と資本業務提携を行ったことを発表しました。 mui Labは、穏やかなテクノロジーを提供するスマートホーム・賃貸管理サービス「mui S…
保育業界向けのタレントマネジメントツール「KatagrMa」提供の「カタグルマ」が資金調達
2021年9月24日、株式会社カタグルマは、資金調達を実施したことを発表しました。 保育業界向けのタレントマネジメントツール「KatagrMa(カタグルマ)」を提供しています。 保育施設の施設・人材マ…
特許評価AIシステム開発の「AI Samurai」が4.7億円調達
2019年7月31日、株式会社AI Samuraiは、総額約4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 特許評価AIシステム「AI Samurai」の開発と、AI特許審査シミュレーショ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集