注目のスタートアップ

成長企業向け法人カード提供の「UPSIDER」が467億円調達

company

2022年10月19日、株式会社UPSIDERは、デットファイナンスにより、総額467億円の資金調達を実施したことを発表しました。

UPSIDERは、成長企業向けの法人カードサービス「UPSIDER」や、ビジネスあと払いサービス「支払い.com」を提供しています。

「UPSIDER」は、成長投資に見合う利用限度額を得られなかった企業に対し、後払い・前払いによって柔軟な限度額(最大1億円以上)を提供する法人カードサービスです。

さらに、利用明細の即日確認や、部門・使用別の発行・明細管理、バーチャルカードの発行などにより効率的な支出管理を行うことができます。

「支払い.com」は、BtoB取引におけるあらゆる銀行振込での支払いを、クレジットカードで決済できるサービスです。クレジットカードで決済することで、クレジットカードの引き落とし日まで支払いを延長できます。

大手金融機関4社からの融資・融資枠の確保により、さらなるサービス拡大に投資していきます。

法人カード(法人向けクレジットカード)は、個人のクレジットカードと同じく、決済の際にはカード会社が加盟店に代金を立て替えて支払い、翌月末など特定の日にカード利用者(法人)に一括で請求します。

これにより法人は代金の支払いを一時的に遅らせたり、支払いをまとめることが可能であるため、資金繰りの一種として活用できます。

一方、国内では法人カードの利用率が低いという課題があります。

法人カードが普及しない要因としては、創業期は信用・実績がないことから法人カードをつくることが難しく、さらにつくれたとしても実用に値するほどの利用限度額ではないことが挙げられます。個人のクレジットカードよりも低い限度額のケースもあるそうです。

UPSIDERは、成長企業でも実用に値する高い限度額のカードをスピーディに発行することで、成長企業のさらなる成長を支援しています。

また、決済で使えるだけでなく、カードを無制限に発行し、それをわかりやすいダッシュボードで一括管理することが可能で、従業員それぞれにカードを渡し、それを安全に管理することも可能です。

さらに、決済データはリアルタイムに反映され、情報が会計ソフトに自動で連携されるため、経理業務・会計処理が効率化されます。

利用率が低い法人カードですが、業務効率化に役立つものでもあるため、リソースの足りない創業期では大きな助けとなってくれるかもしれません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、法人カードの活用法や、おすすめのカードについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Fintech UPSIDER クレジット・カード 後払い 成長企業 支出管理 支払い.com 株式会社 決済 法人カード 管理 資金調達 金融
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ファッションとメタバースをつなぐ「クリアーション」が1.7億円調達
2022年3月1日、クリアーション株式会社は、総額150万ドル(約1.7億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 また、米国法人Kreation Verse Inc.の設立も併せて発表しました。…
「サイバーエージェント」の創業期の起業家向けピッチ・イベント「Monthly Pitch」がオンライン開催へ
2020年4月21日、株式会社サイバーエージェント・キャピタルは、「Monthly Pitch」について、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催することを発表しました。 「Monthl…
ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」を提供する「シェルパ・アンド・カンパニー」が1.5億円調達
2023年6月28日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シェルパ・アンド・カンパニーは、企業のESG情報開示の業務負荷を軽減するク…
1万円で100社に効果的に営業できるサービス「カイタク」が正式スタート
2020年4月3日、株式会社イメジンは、「カイタク」を正式スタートしたことを発表しました。 「カイタク」は、経験・知識が豊富なスタッフが厳選したターゲットに、プロのライターが作成したセールス・レターを…
システムトレードアプリ提供の「ジーフィット」が2社と資本業務提携
平成30年7月17日、ジーフィット株式会社は、株式会社ソルクシーズを始めとする2社との間で資本業務提携を行うことに合意したことを発表しました。 ジーフィットは、システムトレードアプリを運用するFint…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集