注目のスタートアップ

プラスチックの革新的なリサイクルソリューションを提供する「esa」が2.6億円調達

company

2022年9月28日、株式会社esaは、総額2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、京都大学の認定ファンド運営事業者の、みやこキャピタル株式会社が運営するファンドです。

esaは、独自技術により複合プラスチックをペレット化する仕組み「esa method」を確立しています。

「esa method」は、これまでリサイクルが難しかった複合プラスチックのペレット化を実現するだけでなく、途中工程で排出されるCO2を圧倒的に削減しています。

今回の資金調達により、引受先とのシナジーを活用し、製品化、事業化を加速していきます。

リサイクルは主に、廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収して発電などに利用する「サーマルリサイクル」、廃棄物を新たな製品の原料として再利用する「マテリアルリサイクル」、廃棄物を化学合成により他の物質に変え、それを原料として新たな製品をつくる「ケミカルリサイクル」の3つの手法があります。

国内では、捨てられるプラスチックのうち、全体の58%がサーマルリサイクルによって処理されています。

このサーマルリサイクルは廃棄物の有効利用ではあるものの、二度と再利用できなくなってしまうこと、CO2を排出してしまうことなどの問題があります。このことから欧米ではリサイクルとしては認識されていません。

マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルはサーマルリサイクルよりも優れた廃棄物の有効利用方法ではありますが、これらのリサイクルを実施するには、廃棄されたプラスチックを分別・選別する必要があります。

国内ではペットボトルのリサイクル率が欧米に比べても高い水準にあるのですが、これはペットボトルが無色透明に統一されていること、分別収集の仕組みが確立されていること、ラベルやキャップと本体の選別が容易であることなどの理由があります。

一方で、プラスチック容器などは、PET以外のプラスチック素材も使用した複合物であるため、これらをリサイクルするには種類別に回収する仕組みや、リサイクルしやすい製品設計などが必要となります。

こうしたプラスチックをリサイクルする方法としては、化学的な手法によるケミカルリサイクルがありますが、ケミカルリサイクルは高いコストがかかるという課題があります。

マテリアルリサイクルはケミカルリサイクルよりもコストがかかりませんが、リサイクル時に品質が劣化してしまうことや、分別の仕組みを構築する必要があることが課題となっていました。

esaの「esa method」は、従来のマテリアルリサイクルでは難しかった複合プラスチックについてもその特徴のままペレット化できる仕組みであり、さらに従来のマテリアルリサイクルよりも低コスト・低エネルギーを実現しています。

株式会社esaのコメント

このニュースを受けまして、株式会社esaよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今回の出資者であるみやこキャピタル株式会社は、独立系の民間ベンチャーキャピタルとして、京都大学をはじめとするアカデミア・研究機関の先端的な知的資産を活用する技術開発型のベンチャー企業への投資を行うとともに、テクノロジーの社会実装に繋がる産学連携活動などの成長支援を通じて、次世代の有力産業・イノベーションを創出しています。

この様なビジョンを持つみやこ社との共鳴があり、esa社発展の為、資金調達をいたしました。

・今後の展望を教えてください。

京都大学との産学連携施策をはじめとした技術面での発展を目指すと共に、弊社の持つクリエイティブマーケティング力で、世界規模で期待されるサーキュラーエコノミーの創出・発展に貢献し、様々な社会課題の解決を目指します。

・読者へのメッセージをお願いします。

今回の資金調達を通じて、頼りになる仲間と経営陣、ステークホルダーの皆様と一丸となり、プラスチックリサイクルの新たな選択肢となるワンストップ・ソリューション提供に向けて投資を加速していきます。

「テクノロジーとクリエイティブで、廃棄プラスチックゼロを目指す」

このビジョンに向かって、カーボンニュートラル及び循環経済の実現に寄与していきます。

新たな技術の開発には豊富な資金が必要となります。近年は実用化に時間がかかるものの、大きな変革をもたらす技術に対しても投資家の目が向けられるようになってきています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ esa esa method プラスチック マテリアルリサイクル みやこキャピタル リサイクル 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

この記事を読んでいる方に編集部からおすすめ

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

食品ロス削減のための無人販売機「fuubo」展開の「ZERO」が1億円調達
2022年6月8日、ZERO株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ZEROは、食品ロス削減のための無人販売機「fuubo」を展開しています。 納品期限、販売期限、季節限定とい…
デジタル保険代理店「コのほけん!」の運営やInsurtech事業を展開する「Sasuke Financial Lab」が11.2億円調達
2022年9月6日、Sasuke Financial Lab株式会社は、総額11億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sasuke Financial Labは、デジタル保険代理店…
衛星写真から耕作放棄地を分析するサービス「ACTABA」提供の「サグリ」が1.55億円調達
2021年6月2日、サグリ株式会社は、総額約1億5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 衛星写真から耕作放棄地を分析するサービス「ACTABA」を開発・提供しています。 衛星写真を利用…
ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」運営の「リンカーズ」が7.5億円調達
2020年4月6日、リンカーズ株式会社は、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」を運営しています。 契約しているコー…
「AliveCast」が完全無料の電子メニュー作成サービス「ExMenu」をリリース
2020年7月15日、株式会社AliveCastは、「ExMenu(エクスメニュー)」を7月15日に公開したことを発表しました。 「ExMenu」は、完全無料の電子メニュー作成サービスです。 飲食店は…

大久保の視点

「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」
2022年10月28日、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」が閣議決定されました。 原材料価格の上昇や円安の影響などにより、エネルギー・食料品な…
(2022/11/4)
大手がスタートアップ買収で25%減税!創業手帳が背景を解説
大企業によるスタートアップ(新興企業)買収の際の法人税が軽減される方向で検討されている。既に、オープンイノベーション税制と言って買収ではなく、出資(増資)の…
(2022/10/9)
スタートアップワールドカップ2022優勝はSRTX!日本のスカイドライブは準優勝で大健闘
ペガサステックベンチャーズが運営するスタートアップワールドカップ決勝戦が現地時間9月30日サンフランシスコで開催された。決勝戦会場のサンフランシスコ・マリオ…
(2022/10/1)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ