注目のスタートアップ

空飛ぶクルマ・ドローンのインフラ施設「Vertiport」などを開発する「ドローネクスト」が資金調達 「SKYSCAPE株式会社」に社名変更

company

2022年9月27日、SKYSCAPE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

また、社名をドローネクスト株式会社からSKYSCAPE株式会社へと変更したことも併せて発表しています。

SKYSCAPEは、空飛ぶクルマやドローンのインフラ施設であるVertiport(バーティポート)の開発や、ドローンによる空撮・測量などのオペレーションサービスなどを展開しています。

Vertiportとは、垂直着陸用飛行場であり、エアモビリティのメンテナンス・修理などのための施設・装備を備えていることを特徴としています。

SKYSCAPEは、ユニットハウスのなかにエアモビリティやドローンに必要なシステムを内包し、顧客の要望に応じてカスタマイズできるVertiportを設計・開発しています。

このVertiportの事業アイデアは、Plug and Play Japanが開催したアクセラレータプログラム「Smart Cities Bath 3」の成果発表会にて国内最優秀スタートアップ企業最優秀賞を受賞しています。

近年、開発が進んでいるエアモビリティであるeVTOLは、垂直離着陸が可能な電動マルチコプターです。

eVTOLは既存のヘリコプターと比べ、低い騒音レベル・低い操縦コスト・高い安全性といった点で優位性があり、空という広大な空間を活用できるモビリティとして将来的に社会実装されると考えられています。

世界ではスタートアップだけでなく、ボーイングやエアバスなど大手航空機会社などもeVTOLの開発に参入しており、実用化が近づいています。

また国内ではスタートアップのSkyDrive社が2025年の大阪・関西万博でのエアタクシーサービスの実現のため、eVTOLの開発を進めています。

eVTOLなどの本格的な運航のためには、都市部・郊外などに離着陸が可能なポートが必要となります。これをVertiport(バーティポート)といいます。

eVTOLはまだ本格的に実用化されていないプロダクトであるため、Vertiportについても最適な形は模索中となっています。

たとえば大型のVertiportは、高速道路のサービスエリアのようになるというコンセプトイメージもあります。

SkyScapeが構想しているVertiportは、工場で完成に近い箱型の形まで組み上げてから、現地に運んで設置するプレハブの一種であるユニットハウスを活用したものです。

ユニットハウスは増設や移設が容易であることから、商業施設などの一角や駐車場などをVertiportにできるようになるでしょう。

最新のプロダクトの開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャーキャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ eVTOL SKYSCAPE Vertiport インフラ ドローネクスト ドローン バーティポート 垂直着陸用飛行場 施設 株式会社 空飛ぶクルマ 資金調達 電動垂直離着陸機
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サイバーセキュリティ事業を展開する「アクト」がダイレクトマッチング事業に必要な機能を提供するプラットフォームシステム「C2Cプラットフォーム」を提供する「C2C Platform」に出資
2023年4月10日、株式会社アクトは、C2C Platform株式会社に出資したことを発表しました。 C2C Platformは、ダイレクトマッチング事業(CtoCマッチングサービスなど)を展開する…
【東京都】「AI等先端技術を活用した受入環境高度化支援事業」補助金
東京都は、「AI等先端技術を活用した受入環境高度化支援事業」の公募について発表しました。 エリア単位で観光関連事業者等が連携し、AI等先端技術を活用した観光地の面的な高付加価値化を図る取り組みを支援し…
運送管理SaaS「アセンド・ロジ」提供の「ascend」が1.4億円調達
2021年10月20日、ascend株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 運送管理SaaS「アセンド・ロジ」を開発・提供しています。 運送事業者の運行管理業務をデ…
2社間ファクタリングサービス提供の「Dual Life Partners」が3社間ファクタリングサービス「Regu-pay」と業務提携
2021年6月18日、Dual Life Partners株式会社は、株式会社レグペイが提供する「Regu-pay(レグペイ)」との業務提携契約を締結したことを発表しました。 Dual Life Pa…
「SBIホールディングス」と「Preferred Networks」が次世代AI半導体開発等に向け資本業務提携
SBIホールディングス株式会社と、株式会社Preferred Networksは、資本業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表しました。 Preferred Networks(PFN)は、AI技…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集