注目のスタートアップ

訪問看護・介護の訪問スケジュール調整を自動化するクラウドサービス「ZEST」を提供する「ゼスト」が7.6億円調達

company

2022年8月10日、株式会社ゼストは、総額約7億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ゼストは、訪問看護・介護・診療の最適な訪問スケジュールを自動割当するクラウドサービス「ZEST」を開発・提供しています。

訪問看護などにおけるスケジュール調整では、シフト、利用者の希望、スタッフの技能・スキル、最短ルート、勤務時間など、さまざまな要素を考慮する必要がありますが、「ZEST」はこれらすべてを顧慮したスケジュールを自動作成することを最大の特徴としています。

これにより、月40時間かかっていたスケジュール調整が、月1.6時間へと大幅に短縮されます。

また、人・時間のリソースを最大化するため、空いたリソースによって訪問を増やすことができ、売上アップを実現します。

今回の資金は、体制・品質強化、新規サービス・新機能の開発に充当します。

訪問看護や訪問介護では効率的な訪問スケジュールの作成が重要です。

訪問スケジュールの作成は、訪問先の希望、訪問時間、勤務時間、スタッフのスキル、ルートの最適化など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

しかし、多くの場合、訪問スケジュールは管理者・担当者によってエクセルなどの表計算ソフトを利用して作成されており、非常に負担のかかる業務となっています。

ゼストは、この訪問スケジュールの課題を解決するため、訪問スケジュールを最適化するクラウドサービス「ZEST」を提供しています。

単純なルート最適化だけでなく、希望の訪問時間や訪問スタッフの性別希望など利用者側の希望、スタッフのスキルや勤務時間など訪問者側の事情をすべて考慮し、スケジュールを最適化することが特徴です。

2021年10月時点では、在宅介護を受けている人は約400万人で、施設利用者は約96万人となっています。

在宅介護を受ける人のほうが多いため、その分訪問介護のニーズも高いといえます。

また、今後介護や医療を受けることになる場合に自宅での介護・療養を選ぶ人の割合が高いこともいくつかの調査でわかっています。

そのため高齢化の進展によって、訪問介護・訪問看護のニーズは高まり続けると考えられます。

スタートアップや中小企業はコストの面から複数のサービスを導入することが難しいかもしれません。そのためもっとも負担がかかっている業務から効率化することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ZEST シフト スケジュール ゼスト ルート 作成 最適化 株式会社 自動化 訪問介護 訪問看護 訪問診療 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供する「オシロ」が5.15億円調達
2023年2月28日、オシロ株式会社は、総額5億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オシロは、クリエイター・アーティスト向けのコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」…
データ統合自動化サービス「trocco」など提供の「primeNumber」が13億円調達
2021年12月15日、株式会社primeNumberは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 データ統合自動化サービス「trocco」や汎用型データエンジニアリングPaaS 「sy…
企業の温室効果ガス排出削減支援の「クレアトゥラ」が3.5億円調達
2024年8月9日、クレアトゥラ株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレアトゥラは、企業などの脱炭素化の実現に向けて、カーボンプロジェクト開発や、カーボンクレジッ…
賃貸物件の原状回復工事の発注・管理を支援するサービス「内装工事くん」が提供開始
2022年8月23日、イタンジ株式会社は、「内装工事くん」の提供を順次開始することを発表しました。 「内装工事くん」は、賃貸物件の原状回復工事の発注・管理を支援するサービスです。 原状回復工事において…
呼び出し業務を効率化する「デジちゃいむ」を提供する「ワスド」が「サイエンスアーツ」と資本業務提携
2022年8月4日、ワスド株式会社は、株式会社サイエンスアーツと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました 呼び出し業務から店舗オペレーション全体を最適化するサービス「デジちゃいむ」を提供していま…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集