注目のスタートアップ

AIデータプラットフォームを提供する「FastLabel」が4.6億円調達

company

2022年8月10日、FastLabel株式会社は、総額4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

FastLabelは、AIデータプラットフォーム「FastLabel」を提供しています。

アノテーションツールやプロジェクト管理などのSaaS型システムと、教師データ作成代行サービスやデータコンサルティングなどのサービスを包括した統合型のプラットフォームです。

デバイスへのインストール不要で、ブラウザ上で画像・動画・テキスト・音声のアノテーション(タグ付け)を行うことができます。

またアノテーション作業の自動化やアクティブラーニングによって、教師データ作成のコスト・期間を70%削減しています。

今回の資金は、プラットフォームのさらなる機能拡大に充当します。

具体的には、国内産業の業務に特化したデータセットの作成や提供を行い、そのデータセットで学習させたモデルをプラットフォームに実装し、幅広い教師データの作成自動化を提供します。

また、AI開発フェーズから運用フェーズまで一括で支援するため、MLOpsの構築が可能なAIプラットフォームへと開発を進めます。

AIを開発するには、機械学習によってデータのルールやパターンをAIに教える必要があります。

主な学習方法には、教師あり学習、教師なし学習、強化学習の3つがあり、中でも教師あり学習がもっとも一般的な手法となっています。

教師あり学習では、例題と正解のペアで構成された教師データを学習させることで、AIは未知のデータに対し正解と思われるデータを出力することが可能となります。

教師あり学習でAIの精度を向上させるには、正しい教師データを大量に用意する必要があります。

この教師データを用意する際には、素材となるデータにタグをつけていくという作業が行われます。これをアノテーションといいます。

たとえば人間の画像には、性別・年齢・人種といったメタデータをつけていくことになります。

このアノテーション作業はひとつひとつ手入力で行われるため、非常に大変な作業となります。

そのためアノテーションを効率化するためのツールや自動化するツールが開発・提供されています。

また、アノテーション作業には複数の人材が必要となるため、外注するケースも多々あります。

一方でアノテーション作業の外注では、納品される教師データの質が悪く、自分たちで修正しなくてはならないという問題が発生することがよく見受けられます。

FastLabelは、このアノテーションの外注において、高い品質を保ちながら短期間で教師データを用意するAIデータプラットフォーム「FastLabel」を提供しています。

創業期はさまざまなリソースが不足しています。すべてを社内でやろうとすると、重要な業務にリソースを割くことができず、結果的に成長の機会を逃してしまうこともあります。そのため創業期は上手にアウトソーシングを活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI FastLabel アウトソーシング アノテーション データ プラットフォーム 代行 作成 教師データ 株式会社 機械学習 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

不動産賃貸契約に特化した中小企業向け電子契約サービス「PICKFORM」がリリース
2022年5月18日、株式会社PICKは、「PICKFORM(ピックフォーム)」を開発し、2022年18日からサービスを開始したことを発表しました。 「PICKFORM」は、不動産賃貸契約に特化した、…
脳卒中後の重度運動障害向けリハビリの実現を目指す「LIFESCAPES」が7.2億円調達
2022年6月20日、株式会社LIFESCAPESは、総額7億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LIFESCAPESは、BMI(ブレインマシンインターフェース)技術を活用した、脳…
女性向け動画メディア運営の「C CHANNEL」が資金調達
2019年9月24日、C CHANNEL株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 女性向け動画メディア「C CHANNEL(シーチャンネル)」や、ママ向け動画メディア「mama+(ママタス)…
AIを活用したトラベル・サービス運営の「atta」が3億円調達
2020年1月8日、株式会社attaは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビッグデータとAIを使った旅行アプリ「atta(あった)」を運営しています。 218カ国のホテル・旅館・民…
HR共創プラットフォームを開発する「パトスロゴス」が3億円調達
2022年10月31日、株式会社パトスロゴスは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、シンプレクス株式会社です。 また、直近では2022年3月9日に9.5億円の資金調達を発表してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集