注目のスタートアップ

定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」を運営する「アドレス」が資金調達

company

2022年8月5日、株式会社アドレスは、資金調達を実施したことを発表しました。

アドレスは、定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress(アドレス)」を運営しています。

全国の空き家を活用した住宅のサブスクリプションサービスです。

1軒をひとりで利用するのではなく、同時に複数の会員が居住し生活を行います。

プライバシーを確保するため、8割の拠点には寝室となる個室が用意されており、リビングやキッチンなどをシェアハウスのように共有で利用します。

各拠点には家守と呼ばれる管理者がおり、家守をハブとした会員同士・地域住民とのコミュニティ・交流機会を提供しています。

空き家を活用することでコストを抑え、リノベーションを施すことで快適な空間を提供しています。

光熱費、Wi-Fi、共有の家具の利用も含めて月額4.4万円からプランを提供しています。

引受先の1社である静岡銀行とは、戦略的パートナーシップを締結し、静岡エリアの空き家・空き室の利活用や関係人口創出に向けた各自治体とのイベントなどで事業連携を強化します。また、共同で新商品・サービスの企画や新しいビジネスモデルの構築も行う予定です。

住居は生活の中心となるものであり、立地・間取りなどによってライフスタイルが変化します。

しかし、住宅を利用するには購入か賃貸かという2択しかなく、どちらにしても一度住宅を手に入れる/契約するとそう頻繁に住宅を変更することはできません。

また、賃貸物件では基本的に2年契約が多いため、もし住む場所を変えたい場合は2年間は変更できません。賃貸契約は手続きに手間もコストもかかるため、そう何度もしたいものではありません。

そのため多くの人は、住宅に縛られた生活を送っているということになります。

しかしサブスクリプションサービスの流行により、住宅の領域でも住宅のサブスクリプションサービスが登場し、購入・賃貸だけでない選択肢を提供しています。

住宅のサブスクリプションサービスのいくつかは、全国にある拠点に月額定額制で住み放題となれるというモデルです。

もちろんこのモデルはコストがかかるため、利用料金が高くなってしまいます。そのため住宅サブスクではコストを抑えるため、さまざまな工夫を行っています。

「ADDress」では、空き家を活用し、ひとつの拠点に複数の会員が同時に生活をすることによってコストダウンを図っています。

またこのモデルはその拠点ごとに小さなコミュニティが流動的に生まれることが特徴的であり、場所ではなく「人」を軸とした関係性が構築されます。

これにより気に入った場所があれば、その人はその場所に多くコミットすることになります。これは関係人口の創出につながると考えられます。

起業にはオフィスが必要です。しかし初めての起業の場合、どのようなオフィスを契約すればわからない場合があるでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期におすすめのオフィスの形態やオフィスの選び方などを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ADDress アドレス コミュニティ サブスクリプション サブスク住宅 プラットフォーム 不動産 住宅 住居 地方創生 多拠点 定額 株式会社 生活 空き家 資金調達 関係人口
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

店舗向け集客一元化プラットフォーム「口コミコム」などを運営する「mov」が資金調達
2024年10月2日、株式会社movは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ソフトバンクグループのLINEヤフーCVCであるZ Venture Capital株式会社です。 movは、店…
月面探査車「YAOKI」を開発する「ダイモン」が1.4億円調達
2023年7月13日、株式会社ダイモンは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ダイモンは、月面探査車「YAOKI」を開発しています。 超小型・超軽量の月面探査車です。今後、…
クラウドファンディング構築SaaS「ENjiNE」が経済産業省「IT導入補助金2021」の対象ツールに採択
2021年9月9日、株式会社Relicは、提供する「CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNE」が、「サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金(通称:IT導入補助…
ピッチ・イベント「earthkey pitch」企画・運営の「アースキー」が「電通」と事業連携 新規事業支援を強化
2021年1月12日、株式会社アースキーは、株式会社電通と事業連携を行うことを発表しました。 アースキーは、DX関連スタートアップによるピッチ・イベント「earthkey pitch」の企画・運営など…
AIシステムのトータル開発を手掛ける「Archaic」とICTサービス・プロバイダーの「ファンリード」が業務提携
2020年10月13日、株式会社Archaicは、株式会社ファンリードと、2020年10月1日に業務提携したことを発表しました。 Archaicは、AIシステムのトータル開発や、様々な領域へのAI応用…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集