注目のスタートアップ

産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭」を提供する「ファンファーレ」が6.3億円調達


2022年7月20日、ファンファーレ株式会社は、総額約6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファンファーレは、産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭(ハイシャガシラ)」を開発・提供しています。

産業廃棄物の収集運搬業務における複雑な配車計画を独自のAIによって自動化するSaaSです。

属人的な業務となっている配車計画をAIに任せることで、人手不足の解消と業務効率化を実現します。

今回の資金は、「配車頭」の利用顧客拡大のためのSales・CS組織強化、プロダクトラインナップ・機能の拡充などに充当します。

廃棄物は産業廃棄物と一般廃棄物に大別されます。産業廃棄物とは事業活動によって生じる特定の廃棄物のことで、一般廃棄物はそれ以外の廃棄物のことです。

2019年度の産業廃棄物の総排出量は3億8,596万トンで、一般廃棄物の総排出量は4,274万トンであり、産業廃棄物のほうが多く排出されていることがわかります。

産業廃棄物処理業界において、産業廃棄物の収集運搬を担う業種を産業廃棄物収集運搬業といいます。

少し古いデータですが、環境省が公表している「平成23年度産業廃棄物処理業実態調査業務」(2012年3月)によると、産業廃棄物収集運搬業では、従業員数が10人以上29人以下の事業者が40%ともっとも多く、次いで多いのが5人以上9人以下の事業者である21.2%となっています。

また従業員数が4人以下の事業者も11.4%あり、産業廃棄物収集運搬業の7割が従業員数が29人以下の中・小規模の事業者であることがわかります。

こうした中・小規模の事業者が多い産業廃棄物収集運搬業ですが、他の業界と同様に人手不足が深刻な課題であり、業務の効率化・省力化が急務となっています。

また世界的に気候変動への対策として温室効果ガス削減に向けた取り組みが進んでおり、そのひとつとして産業廃棄物の有効利用(リサイクルなど)が推進されています。そのため産業廃棄物処理業の重要性も高まっています。

効率化は多くの業界で重要な課題となっています。古いシステムを使っている企業・組織はデジタル化に苦しんでいるところもありますが、創業期はなにも導入されていない状態であるため、好きなように最新のシステムを導入することができます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SaaS ハイシャガシラ ファンファーレ 収集 株式会社 産業廃棄物 産業廃棄物収集運搬業 管理 資金調達 運搬 配車 配車頭
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

生成AI活用コンサルティングの「ロビンソン・コンサルティング(旧:Advancy)」が1億円調達
2024年7月10日、Advancy株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名を株式会社ロビンソン・コンサルティングに変更したことも併せて発表しています。 ロビンソン・コン…
おもちゃのサブスクリプション・レンタル・サービス「トイサブ!」運営の「トラーナ」が1億円調達
2020年12月7日、株式会社トラーナは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 0歳3カ月〜満6歳の乳幼児向け知育玩具・おもちゃのサブスクリプション・レンタル・サービス「トイサブ!」を…
副業・フリーランス管理クラウド「Lansmart」提供の「CloudBrains」が8,000万円調達
2021年10月26日、株式会社CloudBrainsは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 副業・フリーランス管理クラウド「Lansmart(ランスマート)」を提供しています…
貯蓄・投資・保険・お金に関するアドバイスを提供する金融サービスを展開する「Habitto」が18億円調達
2024年11月27日、株式会社Habittoは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Habittoは、貯蓄・投資・保険・お金に関するアドバイスを提供する金融プラットフォーム「Hab…
スタートアップの資金調達と投資家の管理業務を効率化する「smartround」が正式リリース
株式会社スマートラウンドは、「smartround」の提供を2019年7月1日から開始したことを発表しました。 「smartround」は、スタートアップの資金調達と、投資家の管理業務を効率化するファ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集