注目のスタートアップ

医療データ解析SaaS「SelfBase」とメンタルヘルスソリューション「SelfDoc.」展開の「テックドクター」が5億円調達

company

2022年6月29日、株式会社テックドクターは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

テックドクターは、医療データ解析SaaS「SelfBase」とメンタルヘルスソリューション「SelfDoc.」を展開しています。

「SelfBase」は、ウェアラブルデバイスなどから取得できるデータや医療関連データを統合・分析・可視化するサービスです。

「SelfDoc.」は、気持ち・心拍・睡眠・運動などからその日の心身の状態を数値化し、週単位・月単位で可視化することで、ユーザー自身がメンタルを把握できる環境を提供するサービスです。

何か不安や相談があれば専門家にチャットでコンタクトをとることができます。

今回の資金は、データサイエンティストとエンジニアの採用による組織拡充、不調検知と予測アルゴリズムの研究開発に充当します。

厚生労働省の「平成30年版厚生労働白書」によると、2017年においてこころの病気の患者数は、約300万人となっています。

さらに新型コロナウイルス感染症の流行により、国内では鬱病の患者が倍増したとの報告もあります。

メンタルヘルスの不調は目に見えず気づきづらいものであり、本人ですら把握できていないこともあります。

国内では労働者の自殺者の増加が問題となり、職場でのメンタルヘルス対策が推進されました。2015年12月から労働者50人以上の職場ではストレスチェックが義務化されるなど、政府による取り組みも進んでいます。

一方で、精神医療では、治療が必要な患者に対し、実際に治療を受けている人が少ないことが課題となっています。

この課題の原因には、精神科・心療内科の予約が取りづらいこと、精神科・心療内科に通うことに心理的な抵抗があることなどが挙げられています。

そこで近年は、ウェアラブルデバイスを活用したメンタルヘルス対策が注目されており、企業の健康経営などの取り組みでも活用されています。

心身の状態は仕事をするために重要です。また、人を雇う場合、自分だけはなく従業員の状態も管理しなくてはなりません。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SaaS ウェアラブル ウェアラブル・デバイス データ解析 デバイス メンタルヘルス 医療 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

銀行体験を最適化するクラウド型ソリューション提供の「nCino」が資金調達
2020年12月22日、nCino株式会社は、株式会社三菱UFJキャピタルとSMBCベンチャーキャピタル株式会社から出資を受け入れたことを発表しました。 米国ノースカロライナ州に本社を置くnCinoは…
空飛ぶクルマを開発する「SkyDrive」が83億円調達
2025年7月4日、株式会社SkyDriveは、総額83億円の資金調達を発表しました。 SkyDriveは、空飛ぶクルマの開発と、ドローン関連サービスの提供を行っています。 2025年4月に、大阪・関…
スマートホームサービス「SpaceCore」を提供する「アクセルラボ」が3.9億円調達
2023年7月26日、株式会社アクセルラボは、3億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、石田克史氏(ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社:代表取締役会長兼社…
eラーニング搭載型AIツール攻略メディア「WA2」やAIリスキリング事業などを手がける「アローサル・テクノロジー」が2億円調達
2024年12月25日、アローサル・テクノロジー株式会社(AROUSAL Tech.)は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アローサル・テクノロジーは、AIリスキリング事業や、AIコ…
データサイエンスで災害情報を可視化・予測する「Spectee」が資金調達
2021年9月16日、株式会社Specteeは、資金調達を実施したことを発表しました。 SNSや気象データなどから解析した災害情報をリアルタイムに配信するサービス「Spectee Pro」や、AI開発…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集