注目のスタートアップ

高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が4億円調達

company

2022年6月20日、株式会社岩谷技研は、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

岩谷技研は、高高度ガス気球や、旅行用気密キャビンを設計・開発しています。

気球による“NearSpace(地球に近い宇宙空間)からの宇宙旅行”の実現を目指しています。

2022年6月9日には、自社開発の気密キャビンを使った生物実験(ハムスター)を実施し、最大高度23kmの成層圏まで飛んだあと海上で回収し、ハムスターの生存を確認しています。

これにより自社開発の気密キャビンにおいて、人間に近い哺乳動物が宇宙空間で快適に過ごせることを実証しています。

人間が宇宙に行くには、人間を載せて宇宙まで行ける機体の開発のために莫大な資金が必要となります。

Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏は、2021年7月20日に、弾道飛行用システム「New Shepard」による宇宙旅行を成功させていますが、まだ宇宙旅行が商業展開されるのは先のことでしょう。また、この弾道飛行する宇宙機での宇宙旅行は、ビジネスとしてスケールすると数百万円程度までコストが下がると予測されています。

岩谷技研が計画している宇宙旅行は、気球と気密キャビンを利用したものです。宇宙機の開発とロケットの打ち上げが必要なくなるため、大幅に宇宙旅行のコストを抑えられる可能性があります。

岩谷技研の事業は、代表の岩谷圭介氏がはじめた「ふうせん宇宙撮影」がもととなっています。

この「ふうせん宇宙撮影」は、カメラを搭載した機体にヘリウムガスで満たしたゴム風船をつけることで宇宙まで飛ばし、宇宙を撮影するというプロジェクトです。

2018年にはじめてとなる生物実験として熱帯魚(ベタ)を最高高度28kmまで打ち上げて生還させ、今回はハムスターの生還も成功させています。着実に人間の宇宙旅行に近づいているといえるでしょう。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、ベンチャーキャピタルから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 宇宙 宇宙ビジネス 旅行 株式会社 気球 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

注文住宅間取りをスマホから依頼できる「madree」など展開の「スタジオアンビルト」が1.3億円調達
2021年10月13日、スタジオアンビルド株式会社は、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 注文住宅の間取りをスマホで依頼ができる「madree(マドリー)」と、建築設計のク…
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営する「エブリー」が「味の素」と資本業務提携
2023年4月3日、株式会社エブリーは、味の素株式会社と資本業務提携を締結したことを発表しました。 エブリーは、管理栄養士が監修するレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」、ファミリー向け動…
PRと顧客体験を基軸としたマーケティング支援の「マテリアルグループ」とスタートアップ広報の専門家集団「PRAS」が資本業務提携
2022年11月1日、マテリアルグループ株式会社は、株式会社PRASと、資本業務提携契約を締結し、株式を取得したことを発表しました。 マテリアルグループは、グループ会社を通じ、主にマーケティングに関連…
耳鼻咽喉科領域の難治性疾患に対する再生医療の実用化を進める「ReeNT」が資金調達
2022年10月21日、株式会社ReeNTは、資金調達を実施したことを発表しました。 ReeNTは、2014年から東京慈恵会医科大学で臨床研究が行われている「鼻腔粘膜細胞シート」をヒトに移植する医療の…
経口のがん治療ワクチンと新型コロナウイルス予防ワクチンを開発する「イムノロック」が1億8370万円調達
2025年7月18日、株式会社イムノロックは、1億8370万円の資金調達を発表しました。 イムノロックは、ビフィズス菌の特性を利用した新規経口ワクチンプラットフォーム技術を有する、神戸大学発の創薬スタ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集