注目のスタートアップ

運送企業向け業務支援SaaSや車両売買プラットフォームを提供する「Azoop」が13.8億円調達

company

2022年6月9日、株式会社Azoopは、総額13億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Azoopは、「トラッカーズ」というサービスブランドで、運送企業向け業務支援SaaS「トラッカーズマネージャー」と車両売買プラットフォーム「トラッカーズ」を提供しています。

「トラッカーズマネージャー」は、AI-OCRと専任オペレーターによる管理業務の自動化や、車両1台あたりの収支の可視化、車両資産価値の予測などAIを活用したデータ分析、情報の一元管理により、運送会社の利益最大化と業務効率化を支援するクラウドサービスです。

今回の資金は、人材採用やプロダクト開発に充当する予定です。

物流事業者には、トラック運送・倉庫業・鉄道運送・航空運送などさまざまなものがありますが、そのうちトラック運送事業者は全体の約8割を占めています。

そしてそのトラック運送事業者のうち99.9%が中小企業となっています。

トラック運送は深刻な人手不足を課題として抱えているのですが、新型コロナウイルスの影響により小口運送が増え、輸送効率の悪化や業務負担の向上などの課題も重なってしまいました。

以前から電話・FAX・エクセルといったアナログな業務の改善が求められていましたが、こういった環境の悪化からさらにデジタル化が急務となっています。

トラック運送では、ペーパーレス化といった単純なデジタル化から、AIを利用したルート計画やピッキングの最適化といった高度なデジタル化が進みはじめています。とくにAIの力は大きく、大幅な業務効率化や生産性の向上が見込めます。

トラック運送業では、荷主への運賃交渉も収益に直結してくる業務のひとつです。従来まで運賃交渉は燃料代が上がった・人件費が上がったなどすこし曖昧な理由で交渉を行っていました。

しかし産業界全体でデジタル化が推進されている中、こういった交渉においてもデータを求める荷主が増加することが予測されます。そのため運送事業者側もデジタル化を実現し、適切なデータにもとづいた運賃交渉をできるよう体制を整える必要性も出てきています。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用し業務効率化を図ることが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ OCR SaaS データ分析 トラック プラットフォーム 一元管理 企業 売買 株式会社 業務効率化 業務支援 物流 自動化 資金調達 運送
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

トレーディングカードのマーケットプレイス「clove」を運営する「トラストハブ」が収集品の共同保有プラットフォームを提供する「alty」の株式を取得
2023年2月1日、株式会社トラストハブは、alty株式会社の株式を取得したことを発表しました。 altyは、収集品の共同保有プラットフォーム「alty(オルティ)」を提供しています。 スニーカー・ト…
クラウドファイルストレージ「Fileforce」を提供する「ファイルフォース」が資金調達
2023年4月12日、ファイルフォース株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東日本電信電話株式会社、株式会社シーティーエスです。 ファイルフォースは、クラウドファイルストレージ…
植物の高温・乾燥耐性を高めるバイオスティミュラント資材を開発する「アクプランタ」が8,000万円調達
2022年6月29日、アクプランタ株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アクプランタは、植物をさまざまな環境ストレスから守るバイオスティミュラント資材を開発していま…
身体性のあるバーチャル技術を研究開発する「イマクリエイト」が1.8億円調達
2022年10月20日、イマクリエイト株式会社は、総額1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 イマクリエイトは、バーチャル空間内で、現実のように身体を動かすことができる技術の研究開…
ロボットハンドのピッキング性能を向上させる近接覚センサーを手がける「Thinker」が1.4億円調達
2024年3月28日、株式会社Thinkerは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Thinkerは、ロボットハンド領域の長年の課題だった死角を克服する技術である近接覚セン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集