
データ統合自動化サービス「trocco」など提供の「primeNumber」が13億円調達

2021年12月15日、株式会社primeNumberは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。
データ統合自動化サービス「trocco」や汎用型データエンジニアリングPaaS 「systemN」の開発・運営や、データテクノロジー領域の課題解決を実現するコンサルティング・エンジニアリングサービスの提供を行っています。
「trocco」は、様々な種類のデータを自動で統合し、データ活用を効率化するクラウドサービスです。
データ統合にかかる工数を大幅に削減することで、データエンジニアがよりコア業務に集中できる環境を構築します。
今回の資金は、体制の強化や、マーケティング活動に充当されます。
経済産業省は、日本企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現できなければ、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘しています。
DXは単なるデジタル化と理解されることがありますが、その本質はデジタル化によって企業経営を根本的に変革することを指します。
デジタル化によって効率化を図るだけでなく、得られたデータを活用し収益を向上させたり、新たなプロダクトや事業開発に役立てることが肝心なのです。
しかし多くの企業ではデータを分析・活用するための基盤がないこと、データを扱う人材がいないことが課題となっており、本質的なDXが進んでいないという状況にあります。
そのため、データエンジニアやデータサイエンティストといった数少ない人材を最大限に活用できるよう、データを取り扱うための環境を整備することが、DXにおいて重要なことのひとつとなっています。
株式会社primeNumberのコメント
このニュースにつきまして、株式会社primeNumberよりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
体制強化、マーケティング活動促進
・今後の展望を教えください。
新規事業の展開、IPOによる資金調達、海外展開
・読者へのメッセージをお願いします。
設立当初から一貫して強く想っていることがあります。それは、エンジニアドリブンな組織をつくりたいということです。
今でこそ、国内スタートアップ文化の盛り上がりもあって、ソフトウェアエンジニアの地位は社会的にも非常に評価されるものとなっています。
しかし、かつてのシステム関連部門は 、組織において傍流とされているように見えました。
花形部門とは真逆で、シンプルに「コストセンター」という位置付けであったかとも思います。
また、私が社会人になった2001年から現代においてもなお、企業によってはほぼ対象業務の大半を外注されている場合もあるようです。
しかしながら、急速に社会の情報化が進むなかで、実際の企業現場においては「情報システム部門」の重要性も高まっています。
彼らが居なければ会社の業務は回らない、回すことはできない、というのが実態ではないでしょうか。
こうした実態と「組織において中心・中枢ではない情報システム部・エンジニアリングチーム」という評価に強い矛盾を感じてきた中で「だったら、エンジニアが中心の組織をつくっていけばいいのでは?」という考えに至り、その延長線上に今の primeNumber があります。
デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | DX primeNumber systemN trocco データ データ・エンジニア 株式会社 統合 自動化 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年8月17日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、合計41億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これによりシリーズEラウンドをクローズし、同ラウンドの調達総額141億円となりました。 …
2019年11月25日、株式会社QunaSysは、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 量子コンピューター向けのアルゴリズムとアプリケーションを開発しています。 今回の資金は…
株式会社ユニコーンは、「Unicorn」の第1号案件としてスポットツアー株式会社の株式の募集を2019年7月22日に行い、目標募集額の5,000万円を達成したことを発表しました。 この目標金額は、わず…
2022年7月15日、株式会社レコモットは、資金調達を実施したことを発表しました。 レコモットは、リモートアクセスサービス「moconavi(モコナビ)」を提供しています。 スマートフォン・タブレット…
2023年12月6日、株式会社フェイガーは、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけています…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
注目のニュース
最新の創業手帳ニュース
-
創業期に欠かせないリスクマネジメントとは?
-
創業期の企業を応援するメガバンク-みずほ銀行-
-
会社設立の手順と費用相場は?会社設立にかかる手続き費用を0円にするサービスも紹介
-
小規模企業共済等掛金控除とは?税制上のメリットが大きいこの所得控除を徹底解説!
-
デビットカードを活用するメリットとは?創業期の企業には、最大1%現金還元のGMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードがオススメ
-
初期費用0円で太陽光発電を設置できるシェアでんきとは?
-
日本アイ・ビー・エム 北城 恪太郎|エンジェル投資家はこう口説け!説得調達のキホン「エンジェル税制」の仕掛け人(前編)
-
日本中小企業金融サポート機構 谷口 亮|ファクタリングで中小企業の成長をサポート
-
グローバルトラストネットワークス 後藤裕幸|住まいから携帯電話まで「外国人の生活インフラ」サポート事業を展開
-
LRM 幸松 哲也|Security Dietを通じて顧客の持続的な企業価値向上を実現
-
起業家 斉藤 徹|無理に資金を借りる必要はない。自分らしい起業に最も大切なのは小さくはじめること
-
マグネティックフィールド 山本 将守|サッカー選手から酒屋さんへ。「純米酒専門YATA」が実践する「プロの仕事と経営者の本質」(インタビュー前編)