「日本クラウドキャピタル」がベンチャー株式のセカンダリーマーケット「FUNDINNO MARKET」をリリースへ

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2021年10月26日、株式会社日本クラウドキャピタルは、「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」の提供に向け、準備を進めることを発表しました。

「FUNDINNO MARKET」は、日本証券業協会が提供する「株主コミュニティ」制度を活用し、個人投資家がいつでもベンチャー企業の株式をオンラインで注文できる国内初のサービスです。

2021年12月1日(水)にサイトのプレオープンを行い情報を開示し、12月8日(水)にサービスを開始することを予定しています。

日本クラウドキャピタルはほかに、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」や、未上場企業向けスタートアップの株主管理・経営管理プラットフォーム「FUNDOOR(ファンドア)」を提供しています。

日本証券業協会の「株主コミュニティ」とは、地域に根ざした非上場企業等の流通取引・資金調達制度です。

証券会社が非上場株式の銘柄ごとに株主コミュニティを組成し、その参加者にのみ投資勧誘を認める仕組みです。

「FUNDINNO MARKET」の詳しい情報はまだ明らかになっていませんが、日本クラウドキャピタルは”ベンチャー企業の株式を保有する個人投資家間の売買取引や、個人投資家からの資金を調達したい未上場企業の資金調達の場を創出”するとしています。

上場企業であれば不特定多数の投資家に対し新株を発行することで資金調達を行うことができます。

しかし非上場企業は株式は未公開であるため、多くの場合、第三者に新株を発行する第三者割当増資を活用することとなります。

第三者割当増資の場合、自ら引き受けてくれる企業・VCなどを探す必要があります。そのため企業・VCがみつからなければ、資金調達を行うことはできません。

そのほか株式を用いた資金調達手段としては、株式投資型クラウドファンディングがありますが、大型の資金調達には向いていません。

そのため、スタートアップの資金調達ニーズを満たすことのできる制度やプラットフォームが求められています。

日本は、米英中と比べるとスタートアップへの資金供給はいまだ乏しいという状況にあります。

市場を活性化させるためには、非上場株式の発行・流通市場の法制度・環境の整備が重要だといわれています。

今回の「FUNDINNO MARKET」による新たな市場がどのように展開していくのか注目が必要です。

スタートアップの成長には資金調達が欠かせません。累計180万部を発行する起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウや、VCから出資を受けるための方法などを掲載しています。

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