注目のスタートアップ

APIセキュリティベンダー「Authlete」が5億円調達

company

2023年4月4日、株式会社Authleteは、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、SBIデジタルアセットホールディングス株式会社です。

Authleteは、OAuth(API認可)とOIDC(ID連携)のコア機能をAPIとして提供するバックエンドサービス「Authlete」を展開しています。

サービス事業者は自社サービスに「Authlete」を組み合わせることで、手軽にAPI認可・ID連携サーバーの構築・運用が可能になります。

金融サービス、EC、メディア、BtoB SaaSなど、幅広い事業者・サービスに利用されています。

今回の資金は、グローバル展開の加速、新規プロダクトの開発などに充当します。

また、SBIデジタルアセットホールディングスとの協業により「Authlete」導入領域の拡大を目指します。


API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェア同士をつなぐための仕組みのことです。

ソフトウェアやアプリケーションの(一部の)機能をAPIとして外部に公開することで、外部のソフトウェアがその機能を利用することができるようになります。

たとえば、銀行口座の残高を会計ソフトから確認するといったことが可能になります。

APIによる連携は、単独のソフトウェア・サービスでは実現が難しい機能を提供できるという点で大きなメリットがあります。

近年SaaSでは、シナジーの高い他社サービスや有名サービスとのAPI連携を拡充するという戦略を強化しています。これは幅広いユーザーのニーズに応え、顧客満足度を向上させることを目的としています。

またAPI連携は一から機能を開発するよりも開発難度が低いため、複雑な機能をスピーディに導入できるというメリットもあります。

一方、APIを安全に公開するには認可・認証機能を実装しなくてはいけませんが、認可・認証は複雑なシステムであり、その実装に手間がかかるという課題があります。

「Authlete」は、認可の業界標準であるOAuthと、アイデンティティ連携OIDCをAPIとして提供することで、API認可・ID連携サーバーの構築・運用を支援しています。

事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ API API認可 API連携 Authlete ID OAuth OIDC SaaS SBIデジタルアセットホールディングス サーバー セキュリティ バックエンド 株式会社 構築 資金調達 連携 運用
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アップサイクル繊維を開発・製造する「Curelabo」が資金調達 エフ・シー・シーと共同開発を開始
2023年3月9日、Curelabo株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、引受先の1社である株式会社エフ・シー・シーと素材の共同開発を開始することも併せて発表しています。 さらに、…
「GACCI」が1億円調達 建設業の見積業務を最適化するプロダクト「GACCI」を提供開始
2023年4月19日、株式会社GACCIは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、建設業の見積業務を最適化するプロダクト「GACCI(ガッチ)」の提供を開始したことも発表しました。…
D2CブランドやD2Cソリューション事業を展開する「Brandit」がブランドプロデュース事業を展開する「DiGG」と資本業務提携
2022年6月1日、株式会社Branditは、株式会社DiGGと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 また、DiGGの代表取締役である江藤倫寿氏を、Branditの執行役員CMO(最高マー…
国際物流プラットフォーム「Giho」運営の「Willbox」が7億円調達
2022年10月24日、Willbox株式会社は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Willboxは、国際物流プラットフォーム「Giho」を運営しています。 大型貨物(工業製品)を…
ビューティー特化の動画メディア運営の「DINETTE」が資金調達
2019年7月16日、DINETTE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ビューティー特化型動画メディア「DINETTE(ディネット)」と、コスメのプライべート・ブランド「PHOEBE …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集